ラノーンには、アユタヤやチェンマイのような観光都市というイメージはありません。
しかし、アンダマンの美しい海や山々、日本人にとっては外せない温泉など、自然の観光スポットが豊富です。
観光の情報が少ない都市なので、グーグルマップの口コミの多さなどを頼りに色々回ってみたのですが、正直微妙な観光スポットもたくさんありました。
例えば、街中にも複数の看板があり、グーグルマップでも400件程度の口コミを有するラノーンキャニオン。
実際に訪れると、池があるだけのしょぼい公園でした。
後々口コミを確認すると、「時間の無駄だった」「行く価値がない」などの辛辣なコメントも多かったです。
今回は、初めてラノーンに行く方に向けて、ラノーンでここを回れば大丈夫という定番の観光スポットを7カ所紹介します。
- ラノーン名物の温泉
- 巨大な草山『プーカオヤー』
- ミャンマー国境が見える『カオファーチー』
- 美しい寺院『ワットバーンガオ』
- 市内から気軽に行ける『ラッタナ ランサン宮殿』
- アンダマンを堪能できる『アイランドホッピング』
- 手つかずの自然が残る『パヤム島』
車が必要な観光スポットもありますが、この7か所だけを抑えれば、お寺から海、山まで、ラノーンの主要観光地は堪能できます。
ラノーンの回り方
地方都市の中でも、公共の交通機関がほとんどないに等しい街なので、できれば自由に使える車があった方がいいと思います。
今回紹介する観光スポットも、こんな感じでラノーンを南北に大きく移動することになります。
ただし、半分は車がなくても自力でたどり着ける場所なので、参考にしてみてください。
代表的な交通手段としては
- レンタカー・レンタルバイク
- 運転手付きチャーター車
- ソンテウ・バイクタクシー
などが挙げられます。
ちなみに、私はレンタルバイクを使ってラノーンを満喫しました。
私がラノーンを観光するにあたってお世話になったのが、街中にあるPon’s Placeという旅行代理店です。
- レンタカー・レンタルバイクの手配
- 離島行きスピードボートの手配
- 空港送迎・市内送迎
- 運転手付きチャーター車の手配
- ラノーン発現地ツアーの手配
をはじめ、ラノーンの観光に必要なあらゆるサービスを取り扱っています。
町の中心に位置するので、ホテルの場所によっては歩いて行くことも可能です。
Facebookのメッセンジャー、またはFacebookページのラインQRコードを読み取って、英語でやり取りできます。
ラノーン名物の温泉
ラノーンにある温泉で有名な4カ所をすべて回りましたが、ここでは特におすすめのラクサワリン温泉とターリン温泉を紹介します。
ラクサワリン温泉
ラノーン市内から歩いても行ける場所にある、ラノーンを代表する温泉です。
足湯ゾーンと岩盤浴ゾーンがあり、全て無料で楽しめます。
そんなラクサワリン温泉の情報をまとめると以下の通り。
営業時間 | 24時間(足湯ゾーン) |
温度 | 65℃ |
入場料 | 無料 |
市内からの距離 | 2.2キロ |
個室 | 無し |
源泉からは65℃の熱湯が湧き出ており、そのすぐ横で足湯を楽しむことができます。
足湯ゾーンは24時間浸かりたい放題ということで、早朝から地元民にが集っていました。
源泉に近いほどお湯の温度も熱く、江戸っ子でも長時間の入浴は厳しいのではないかと思います。
奥には岩盤浴ゾーン。
日本のオシャレな岩盤浴とは異なりますが、こちらも早朝や気温の落ち着いた夜間に、たくさんの人が利用していました。
ターリン温泉
車で移動できるなら、最もおすすめの温泉です。
施設内は、
- 温水プール
- 共同風呂
- 半個室風呂
- 温泉付き宿
から成り立っており、清潔な更衣室や貸しタオル、ハーバルドリンク飲み放題もついています。
そんなターリン温泉の基本情報は以下の通りです。
営業時間 | 8:00-20:00 |
温度 | 42℃ |
入場料 | 150バーツ~ |
市内からの距離 | 7キロ |
個室 | 3つの半個室 |
夜は比較的早く閉まってしまいますが、お湯がそれなりに熱いため、休み休み入って2時間もいれば十分満足できるでしょう。
半個室風呂は、1人当たりの利用料が250バーツです。
1部屋ではなく1人当たりなので、カップルで利用すると500バーツですね。
少し割高感はありますが、広々とした湯舟を独占できますし、行ってよかったと思えるはずです。
共同風呂ゾーンには、大きめの湯舟が複数設置されています。こちらは150バーツです。
人が少なければ湯船の1つを独占できるので、時間帯によってはこちらの方がいいかもしれません。
上記の記事では、ラノーンにある4つの温泉をさらに細かく紹介しています。行き方にも触れています。
プーカオヤー
ラノーン市内から南に15分ほど下ったところにある、ただの草山です。
プーカオヤーというタイ語を訳すと「芝生の山」という感じでしょうか。
実際には、気軽に登れる丘くらいの大きさですが、だだっ広い草原を見ると、ゴルフ場に行った時に近い自然との一体感を感じられます。
車やバイクで近くまで乗り付けることができます。
ただ、道のところどころに巨大な穴が開いているので、運転して行く場合は気を付けましょう。
グーグルマップには営業時間が8時~18時と記載されていますが、ただの草原なので時間帯に関係なく入れます。

早朝のプーカオヤーの上から撮影
おすすめは、まだ誰もいない早朝です。写真の犬は、私のあとをついて登ってきました。
静かな雰囲気の中、広大な自然を独占した気分になりました。
反対に、夕方になるとたくさんのお店が出始めます。
地元ラノーンの人の憩いスペースになっており、家族連れからデート中のカップルまで、様々な人が集まります。
雨天や曇りの日には、恐らく訪れる価値はありません。
ただ、天気のいい日や青空が綺麗な日は、タイの地方都市の自然に触れることができる観光スポットの1つです。
★プーカオヤーへの行き方
車が必須の場所になりますが、ソンテウをチャーターしたりバイクタクシーを使っても十分に行ける距離です。
また、後述するアイランドホッピングのツアーに参加したら、最後に連れてきてもらえました。
天候や時間次第だと思いますが、ツアーに参加するのも方法の1つです。
カオファーチー
ラノーンでおすすめの観光スポットの1つで、時間があれば別の時間帯にもう一回行きたかったです。
山の上から、川の向こうにミャンマーを望むことができます。
ただそれだけのビューポイントなんですが、どの角度から見下ろしても絶景で、雲海が美しかったです。
ちなみに、私が訪れたのは朝8時過ぎくらいです。
昼になれば雲海もなくなっていて向こう岸が綺麗に見えるようになりますし、夕日が美しいという口コミもありました。
施設内はこんな感じです。
施設と呼べるほどのたいそうなものではないんですが、入り口を抜けると1本道が続いており、そのどこからでも絶景が見えるようになっています。
一本道の一番奥には広めのテラス席があり、ゆっくりできます。
コーヒーショップの残骸のようなものがありましたが、現在は機能していないような感じでした。
★カオファーチーへの行き方
市内から車で北に30分以上かかるので、歩いて行くことは絶対にできません。
幹線道路をずっと北に進み、その後細い山道を3キロほど登っていくことになります。

幹線道路から見たカオファーチーへの入り口
この山道が、口コミでは結構不評でした。
運転が下手だと谷に落ちます
カーブが多すぎて常にクラクションが必要
という感じのコメントもありましたが、道路自体はかなり綺麗に舗装されていました。
ただし、狭いのは狭いです。
対向車線から小型車がきてもギリギリの幅ですし、大型車がきたら終わります。
レンタカーで行くなら小型車をレンタルすることをおすすめします。
ワットバーンガオ
タイの観光旅行でお寺がないのもどうかと思ったので付け加えましたが、実際にラノーンで訪れた寺院の中では最もおすすめです。
上述したプーカオヤーのすぐ近くにあります。
左右対称の本堂の中央には、魔物が口を開けているような入り口があり、その上に仏像が立っています。
潜るようにして入った魔物の口の中は、シルバーの美しい柱が並ぶ静かなスペースになっていました。
本堂の大仏。
周辺にはオシャレなカフェや有名なレストランも多いからか、 観光客のタイ人がたくさん出入りしていました。
★ワットバーンガオへの行き方
車が必要です。
ツアーで回るほどの場所でもないため、レンタカーが借りられない方は運転手付きの車を予約するのがおすすめです。
この辺りには、以下のようなスポットもあるので、まとめて回るのもありだと思います。
- ンガーオ ナショナルパーク
- プーカオヤー(上述した芝生の山)
- ロティーニサラ(有名なロティーレストラン)
- バロック デ カフェ(オシャレなホテル&カフェ)
なお、これ以外の寺院を挙げるとすると、個人的にはラノーンの街から少し北に進んだワット ワーリー バンポットも良かったです。
通りからも見える巨大な仏像が印象的でした。
ラタナランサン宮殿
ラノーン市内中心の丘の上に位置する、ラノーンの象徴のような建物で、ラーマ5世が避暑地として利用していた宮殿です。
ラノーンの観光スポットの中では最も行きやすい場所で、街の中心にホテルをとれば歩いて行けます。
ちなみに私は、市内からあまりにも近いため後回しにしていた結果、結局中に入ることができず悔しい思いをしました。
ガーデン部分は午前5時~午後21時まで、好きに出入りすることができます。
入り口が複数あるので、適当に開いているところから入りましょう。
しかし、宮殿の内部に入りたい方は、窓口で100バーツ(タイ人50バーツ)の入場券を買う必要があります。
この入場券にはガイドによる案内ツアーも含まれており、それによって入場できる時間が決められています。
第1回ツアー時間 | 9:10~10:00 |
第2回ツアー時間 | 10:10~11:00 |
第3回ツアー時間 | 11:10~12:00 |
第4回ツアー時間 | 13:10~14:00 |
第5回ツアー時間 | 14:10~15:00 |
第6回ツアー時間 | 15:10~16:00 |
ツアーの開始時間に合わせて現地に行き、ツアー開始前に入場券を購入するようにしましょう。
なお、毎週月曜日と火曜日は休館日です。
ラノーンで行っておきたい観光スポットの1つなので、曜日を考えて観光スケジュールに組み込みましょう。
★ラタナランサン宮殿への行き方
ラノーンの中心に最も近い観光スポットなだけあって、ここから10分も歩けばたくさんのホテルがあります。
アイランドホッピング
ラノーンと言えばアンダマン海だ!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ラノーンの海が目当ての方におすすめの観光ツアーが、3島を回るアイランドホッピングです。
早朝から日暮れまでの1日ツアーで、ガムトック島、カーンカーオ島、イープン島(日本島)の3島を回ります。
ツアーには、
- 島の説明ガイド
- シュノーケリング
- 豪華なランチ
- カメラマン数名
が付いており、丸1日楽しめますし、アンダマン海を堪能することができます。
船に乗り込んだすぐ後から帰港まで、カメラマンが写真を撮りまくってくれます。
モデルの撮影会のように色んな注文までしてくれるため、写真を撮ってもらいたい女性、カップル、ファミリーには料金以上の価値があると思いました。
昼食には、予想をはるかに上回る豪華な食事が出ました。
タイ南部っぽい臭い料理などもありましたが、日本人でも食べられるおかずが多かったです。
3つの島を回る中で、シュノーケリングをしたり山に登ったりして、大自然を満喫することができます。

カメラマンが水中カメラで撮影
カメラマンが常にそばにいるので、ラノーン旅行のベストショットを撮ってもらえます。
★3島ホッピングツアーの参加方法
私がラノーンを訪れた時点では、日本語で予約できる媒体はなかったと思います。
タイ語で様々なサービスを探したら、上述したPon’s Place(ポンズプレイス)が最も安い1800バーツだったので、ラノーンに到着してから店頭で申し込みました。

申込み方法の詳細や、当日の流れ、持って行った方がいいアイテムなどは、上記のページにまとめています。
パヤム島
ラノーンからスピードボートに40分乗って行く島で、タイ人だけでなく外国人にも人気があります。

パヤム島の港周辺
正直、海のきれいさだけを比較すると、上述したアイランドホッピングで行く島の方が勝っています。

港近くのビーチ
しかし、島全体がジャングルのようになっていて、手つかずの自然が多く残っているので、自然が好きな方は十分に楽しめます。

モーゲン族の村
時間がないなら朝のボートで島に行き、夕方のボートでラノーンに帰ってくる日帰り旅行も可能ですが、できれば1泊2泊くらい滞在してゆっくりしたいところです。

アオヤイビーチの夕焼け
外国人に人気のアオヤイビーチからは、綺麗な夕日が望めます。
小さな島ですし、観光スポットが多いわけでもないため、ささっと観光したいだけなら日帰りでも可能です。
ただ、リゾート気分でゆっくりリラックスしたいなら宿泊してゆっくりするのがおすすめです。



私はパヤム島に2泊しましたが、その時に訪れた観光スポットやレストラン、ホテルを選ぶ上での注意点をまとめています。
パヤム島に興味がある方はご覧ください。
ラノーンの観光情報
ラノーンは、海あり、山あり、温泉あり、と意外と観光客には魅力的な都市です。
以下のページでそれぞれをまとめていますので、興味がある方は合わせてご覧ください。
ラノーンのホテル情報
ラノーンの観光情報
パヤム島(パヤーム島)の観光情報
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