ラノーンの海を楽しみたいなら、真っ先におすすめしたいのが3つの島を回るアイランドホッピングです。
アンダマン海に浮かぶ3つの島(カーンカーオ島・ガムトック島・イープン島)を回ります。
ちなみに、イープン島のイープンはタイ語で日本という意味になり、実は日本人と深く関係のある島です。
ホテルピックアップが朝7時半、戻ってきたのが19時なので、丸1日使うツアーです。
しかし、シュノーケリングあり山登りあり、豪華なランチ付きで、かなり充実した1日を過ごすことができました。
ちょっと不満な点もありましたが、絶対に行ってよかったと思えるはずです!
今回は、そんなアンダマン海の3島アイランドホッピングツアーを詳しく紹介していきます。
3島アイランドホッピングツアーの概要
まずはどのようなツアーなのかを大まかに解説します。
ツアースケジュール
ラノーン空港よりさらに南に位置するレムソン港から出港し、3島をぐるっと回って帰ってきます。
赤いマークがラノーンのダウンタウンで、青いマークが港とホッピングする島です。
以下は、スマホの撮影時間から割り出した、おおよそのタイムスケジュールになります。
時間 | アクティビティ |
7時30分 | 各ホテルにピックアップ |
9時30分 | レムソン港から出向 |
10時10分 | カーンカーオ島到着 |
10時40分 | シュノーケリング |
12時20分 | ガムトック島到着 |
12時45分 | ランチ |
13時50分 | 山登り |
15時00分 | 日本島(イープン島)到着 |
16時30分 | 港に到着(シャワー) |
17時50分 | プーカオヤー到着 |
19時00分 | ホテル到着 |
詳しい内容は、このページの後半で写真付きで解説していきます。
ツアー代金と申し込み方法
ツアー料金は、申し込む場所や人数、国籍などで若干異なります。
ネットで色々調べた結果、一番安かったPon’s Place(ポンズプレイス)という街中の旅行会社で申し込みました。
料金は2人で3,600バーツ(1人当たり1,800バーツ)です(タイ人料金)。その場で現金で支払いました。
1人だともう少し高くなったり、大人数だと割引があったりするかもしれません。
ちなみに、外国人料金は200バーツアップだそうです。
私は最後にパスポートを出すまでタイ人と思われていたようで、先方に修正するのが面倒だからという理由でタイ人料金でいけました。
現地でもバレないように頑張ってと言われましたが。。
ポンズプレイスはラノーンの中心に位置します。
周辺にはホテルも多いので、店頭で直接申し込むのであれば、近くに泊まると便利です。
私は出発の前日の昼過ぎに申し込みましたが、当日の参加人数と船の規模を考えると満席ギリギリだったと思われます。
予定がしっかりと決まっているなら、フェイスブックやラインで事前に申し込んでおきましょう。
代金に含まれるもの
ツアー代金には、以下が含まれています。
- 各ホテル~港間の往復送迎
- 豪華なランチ(コーラ付き)
- 無限のミネラルウォーター
- ライフジャケット
- シュノーケリングセット
- ガイド
- カメラマン複数
特に驚いたのが、巨大な望遠レンズが付いたカメラ2台と水中カメラを駆使して、数人のカメラマンが参加者を撮影しまくる特典です。
ガイドやカメラマンあわせて、5,6人のスタッフがいました。
出港直後の船の上から撮影会が始まります。
カップルやファミリーでの撮影はもちろん、ツアー参加者1人ずつの写真も撮ってもらえます。
当日の撮影数は、合計で2,000枚を超えていたと思います。
特に、写真撮影に積極的なタイ人女子は、連写で何十枚も撮影してもらっていました。
彼氏の撮影技術が低いとお悩みの女性、彼女の写真を撮るのが面倒な男性には、かなりありがたいサービスですね。
カメラマンから色々な指示が飛ぶので、モデルになったような気分に浸れると思います。
写真は、2日後くらいにグーグルドライブで受け取れます。
私の場合は、ポンズプレイスで申し込んだので、ラインで写真くれと催促したら共有URLが送られてきました。
ちょっと不自然な加工もありましたが、加工まで全てやってくれるというのが素晴らしいですね。
似たような写真や使えない写真は抜かして送ってもらえるのですが、ドライブ上の写真だけでも1,000枚以上ありました。
ツアーの服装と持ち物
ツアーには、ホテルから水着を着用してそのまま参加することもできます。
ただ、船に乗るまでは街中を走るので、女性は水着の上に何かを着用する必要があります。
男性も、上半身はシャツを着ておきましょう。
余談ですが、タイ人は女性も男性も上下ばっちりとウェットスーツのような服を着ている方が多かったです。
撮影時に脱ぎはしますが、男女ともに基本は長袖で日焼け対策しており、逆に海パン一丁の私が浮きました。
持って行った方がいいアイテムは以下の通りです。
- バスタオル
- 帰りの着替え
- 日焼け対策グッズ
- 多少のお金
- 脱げないサンダル
バスタオルと着替え
タオルはホテルに聞いたら「新しいのあげるから持って行っていいよー」と言われましたが、一応事前に確認しておきましょう。
帰りの着替えは、気にならない方なら不要です。
最後にシャワーを浴びるところがありますが、私はホテルでしっかり浴びたかったので浴びませんでした。
当日必要なお金
お金は特に必要ありませんが、行き帰りでコンビニや売店などに寄ってくれるので、そこで何か買う予定があるならその分持っていきましょう。
その他にお金を使う場面はないですし、たくさん持って行くと海の上で心配が増えるだけです。(貴重品の扱いについては後述)
私はボディーバッグに300バーツだけ持って行きましたが、200バーツ余りました。
ビーチサンダルは微妙
海なので、基本はサンダルで大丈夫です。
船から島に降り立つ際には、海の上に降りるためひざから下は確実に濡れます。
ただ、途中でかなり激しい山登りがあるので(参加は任意)、できればクロックスやキーンのような、固定できるサンダルが望ましいです。
私は普通のビーサンで山に登りましたが、親指と人差し指の間が裂けるかと思いました。
逆にいらないものは、一眼レフです。
上述した通り、きれいな写真は撮ってもらえるので、自分で一眼で撮影したい!というこだわりがある方以外は持って行かなくてもいいと思います。
持ってきているタイ人もいましたし、持って行ったら持って行ったで使えなくはありません。
1日の流れ
それでは、時系列で写真を交えながらツアー当日の流れを紹介していきます。
ホテル ⇒ 港
まずは早朝、各ホテルにソンテウがピックアップに来ます。
7時30分前後に迎えにくるので、朝食はそれまでに済ませておく必要があります。
ちなみにランチは12時30分頃です。
バンのようなちゃんとした車だと思っていたのでびっくりしました。
ここが不満ポイントその①になります。
前日遅くまで飲んでいて、移動の車で寝ようと思っていた私にはかなりきつかったです。
幸い、ラノーンは道がきれいなのでガタガタすることはありませんでしたが、意識を飛ばすと床に転げ落ちそうになるので寝ることはできません。
それから、背骨をまっすぐにすると頭が天井に当たるのが一番つらかったです。
ちなみに私は身長172センチですが、常に背中を丸めるか、浅く腰かけて体を無理やり斜めにするしかありませんでした。
最終的に前の席に座ったものの、ここもここで背もたれがほぼ垂直で窮屈な上、ドアがありません。
寝たら道にダイレクトに落ちそうな危険を感じたため、乗り心地が良かったとは言えません。
ピックアップでホテルを3つ回り、港に向かう参加者が6名集まりました。
その後、港まで約50分という説明を受けましたが「コンタクトが必要だから薬局回ってくれ」みたいな要望が続き、1時間10分くらいかかりました。
港でしばらく他の参加者を待った後、全員で船に乗り込みます。
ここで、酔いそうな人には酔い止め薬が配られます(無料)。
なぜか誰も受け取っていませんでしたが、車で寝れなかった私は確実に酔うと思って真っ先に手を挙げました。
最終的に、この日の参加者は全部で12名でした。
船が思っていたよりもしょぼく、チャオプラヤ川の爆走ボートに毛が生えた程度でした(不満ポイント②)。
背もたれもなく、下手をすると海に落ちるので、ここでも気を抜いて眠るようなことはできません。
前日はしっかりと寝ておくことをおすすめします。
カーンカーオ島
レムソン港から40分くらいで、最初の目的地であるカーンカーオ島(Khang Khao Island)に到着しました。
真っ白な砂浜、透き通る海に感動です。
酔わないように気を張っていた私でしたが、素晴らしい景色のおかげで晴れやかな気持ちになりました。
島に到着してから30分ほどは自由時間です。
その間にも、スタッフは休むことなく複数のカメラで写真を撮りまくってくれます。
その後はシュノーケリングがスタート。
マスクとシュノーケルを受け取って、みんなで海に入ります。
ここで、スマホや一眼、財布などの貴重品は、ひとまとめにして防水袋に入れて預かってもらえます。
ここからは、恐らく30分くらいシュノーケリングが続きます。
前日に雨が降ったのでいつもよりも透き通っていないと言われましたが、それでも十分な透明度で、大量のウニやニモが見れました。
なお、ライフジャケットがあるので泳げない方も安心ですが、苦手な人は陸で待つことも可能です。
サンゴのポイントを一通り楽しんだ後は、船にピックアップされて次の目的地に向かいます。
回収された貴重品は、全員がそろった後、船上できっちりと返却されます。
ガムトック島
2つ目にやってきたのがガムトック島。
バッファローホーン湾と名付けられた場所があり、実際に島自体が水牛の角のような形をしています。
家の近くに生えている雑草の50倍くらいの大きさの草が自生していました。
私にはよくわかりませんでしたが、タイ人たちはこの草か何かに感動していました。
そして上陸してすぐに、会話の流れでタイ人じゃないことがバレます。
ただ、今さら追加料金とか野暮なことなど言われるわけがなく、反対に日本人と一緒に日本島に行くということで盛り上がりました。
ちなみに、この時のガイドさんの1人はプーケットで20年間ダイビングのガイドをしており、その関係で片言の日本語ができました。
ツアーのランチ
この島では、まずはランチをいただきます。
セブンイレブンの弁当くらいに思っていたのですが、スタッフが豪華なおかずを用意し始めました。
- シーフード(イカ・エビ・魚の甘煮)
- カイジアオチャオム(臭菜入り卵焼き)
- 豚の角煮
- ナムプリックカピ(野菜をソースに付けて食べる)
- その他おかず複数
これとこれは辛いよ、と丁寧に教えてくれます。
セブンイレブンにありそうなガパオライスの弁当箱が1人ずつに配られ、その上に先ほどの豪華なおかずをのせていきます。
私のテーブルは2人だけでしたが、日本人珍しいからと言って、特別に魚1匹が配られました。
甘いソースで煮た魚にトロトロの玉ねぎがかかっている料理で、名前は全く分かりませんがかなり美味しかったです。
山登り
ランチ後にしばらくダラダラしてから、山登りをしました。
10分後に出発するから行きたい人だけついてきてー!みたいなことを言われたのですが、実際に登ったのは、私の他に60歳くらいのおじさんとイケメンゲイのみ。
参加者は12人いたのに男3人だけです。
正確には、おじさんの奥さんも一緒に来たのですが、道を見て途中で諦めました。
「険しいから気を付けて」と言われていましたが、砂浜から山道に入った瞬間がすでに険しそうでした。
道なき道を進み、
傾斜45度以上ある坂道を、ロープを使って登ります。
頂上までは1本道なので、これは降りる人を待っているところです。下りの方が危険なので慎重に降りていきます。
ロープを頼りに腕の力だけで登らないと、すぐにコケます。どこに行くのもビーサンの私ですが、過去一で厳しかったです。
しかし、頂上からの景色はまさに絶景。
斜面は急ですが、頂上までは10分もかからないので、サンダルでも頑張る価値があります。
なお、頂上にはカメラマンもいて、1人ひとりの写真を10枚ずつくらい、3人の集合写真を20枚くらい撮ってくれました。
「顔だけ右向けて!」「両手を大きく横に広げて!」「お腹引っ込めようか!」といちいち注文してくれます。
下山後、船に戻るとおじさんが「これ登らんかったやつツアーを半分損してるわ!」と笑いを誘っていましたが、冗談抜きでそうだと思いました。
イープン島(日本島)
続いて最後の島、日本島です。
Koh Yee Pun(เกาะ ญี่ปุ่น)の看板が立てられていましたが、これは日本語にするとそのまま「日本島」となります。
- Koh ⇒ 島
- Yee pun ⇒ 日本
ですね。
この島では特別なアクティビティーはありません。
しかし、きれいな海をバッグに最後の大撮影会が繰り広げられていました。
透明度が高くフォトジェニックな写真が撮れるということで、女性陣が盛り上がっていました。
一応こんな看板もあります。
英語が若干おかしいですが簡単に意訳すると以下の通り。
昔、日本人がこの場所で真珠を養殖していた
また、第二次大戦中に日本兵がこの地で料理をしていた
ガイドさんが言うには、この島は他の島と比べると真水が豊富で調理に適していたから、日本人の台所になっていた。とのことです。
ただ、ずっとテンションの高いツアーをしていたので、カンチャナブリやアユタヤで味わう「昔ここに日本人がいたんだ」的なしんみり感は全く生まれませんでした。
港でシャワー
日本島を出ると、あとは港に戻るだけです。
この戻りの船が結構な拷問で、眠くても寝れず何度もガクッとなりました(不満ポイント③)。
港に到着後は、各自自分が運ばれてきた車に分かれ、すぐにシャワーポイントに連れて行かれます。
港から車で3分くらいのところに、一応しっかりとしたシャワールームがあります。
ただ、当然ホテルのシャワールームの方がきれいですし、着替えの服もバスタオルと一緒に入れてて若干湿ってたので、私は浴びずにそのまま帰りました。
シャワールーム自体の数が少なく(男性側は2部屋のみ)、がっつり浴びていると時間がかかります。
シャワーした人も、みんなに気を使ってササッと浴びてる感じでした。
プーカオヤーで写真撮影
シャワー後はこのままホテルに帰るかと思いきや、よくわからない売店に連れて行かれます。
地方によくある昔ながらの売店で、小腹を満たすためのお菓子やジュースを購入。
大手旅行会社が連れて行きがちなボッタくりっぽいお土産屋とは違い、ちゃんと普通の値段で買えます。
そして、時間があったからかスタッフの機嫌が良かったからか知りませんが、そのままプーカオヤーで写真撮影をしました。
※プーカオヤーは、ラノーンでおすすめの観光スポットで詳しく紹介しています
こちらをご覧ください。
ソンテウを乗り付けて、集合写真を撮ったりしました。
カメラマンが、最後までがっつりと撮影してくれます。
個人的にはここはいらなかったですが、みんな子供の用に走り回っていて楽しそうでした。
ラノーン観光の中でも超おすすめのツアー
不満点も書きましたが、アンダマンのアイランドホッピングツアーは超おすすめです。
丸1日つぶれますし、最低でも2泊3日は必要です。しかし、このツアーに参加するだけでラノーンの大自然をしっかりと満喫できるでしょう。
特に、モデルのような写真を撮ってもらいたい女性、彼女の写真を撮るのが面倒な男性は積極的に参加しましょう。
写真を撮ってもらうだけでもツアーに参加するメリットはあると思います。
ラノーンの観光情報
ラノーンは、海あり、山あり、温泉あり、と意外と観光客には魅力的な都市です。
以下のページでそれぞれをまとめていますので、興味がある方は合わせてご覧ください。
ラノーンのホテル情報
ラノーンの観光情報
パヤム島(パヤーム島)の観光情報
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