タムコックやチャンアンが有名なニンビンですが、ニンビンを紹介する美しい写真は、人間の目線よりも少し高い位置から撮影されたものが多いです。当然、現地に行くと同じような角度からの撮影は不可能。
しかし、Hang Mua(ハンムア)ならタムコックの美しい風景を真上から見下ろすことができます。
Hang Mua(ハンムア)とは?
ハンムアとは、タムコックを上から見下ろすことのできる、ベトナム人や西洋人に人気の観光スポットです。Hangとはベトナム語で「洞窟」のこと。そのため、ハンムアを直訳するとムア洞窟となり、英語ではMua Cave(ムア ケイブ)と言われることも多いです。
最初にお見せすると、上からはこんな景色が臨めます。これは、タムコックのボートツアーで実際に通過するルートの一部ですが、それを山の上から見ることができるのです。
ハンムアの基本情報
- 営業時間:6:00 ~ 18:00
- 平均滞在時間:1時間~2時間
- 入場料:10万ドン
一般的には、6時からしか開かない場所ですが、このハンムアの敷地内のホテルに宿泊すれば、それより前に山に登って、誰もいない景色を独り占めできます。さらに、入場料も無料。
ホテルについては一番下で紹介しています。
ハンムアの場所
チャンアンとタムコックの間くらいにあります。
その他の主な観光スポットへの距離と位置関係は、ざっくり以下の通り。
- タムコック:南に5キロ
- チャンアン:北に5キロ
- バスターミナル:東に6キロ
有名な観光スポットのちょうど真ん中にあるので若干行きにくいかもしれませんが、特にタムコックを観光するならセットで行くのがおすすめです。
タムコックからなら、自転車でもギリギリ行ける範囲でしょう。しかし、暑い時期は疲れるので、バイクを借りるかタクシーを利用するのがいいと思います。
Hang Mua 登山レポート
私は、上述したハンムアの中のホテルに宿泊しました。6時前から登り始めて、7時過ぎには下山。上で十分にゆっくりしたものの、1時間半くらいでハンムア観光が終わります。
しかし、登山なので、人によって登るペースが全然違うでしょうし、途中で休み休み登ると時間がかかります。また、私が登った時は、同じくホテルに泊まった白人しかいませんでしたが、人が多いと撮影の順番待ちなどの関係で、時間がかかるかもしれません。
500段の階段をひたすら登る
Mua Caveは、洞窟という名前がついているにもかかわらず、洞窟部分はほとんどなく、基本的には山の上がメインの観光スポットになります。
これが入り口ですね。右側にちょっとした洞窟がありますが、私は降りてから見ようと思ってとりあえず登山。そして、降りてきたときには、疲労によりすっかり忘れていて結局行っていません。
約500段の階段ということなので、想像はしていましたが、かなり疲れる。
早朝で人はいませんでしたが、犬はいました。
真ん中くらいまで登ると、道が二手に分かれます。
塔がある低い方の山と、
ライイング ドラゴンのいる高い方の山。
どうせ人が全然いないので、低い方からゆっくりと登ることにしました。
ニンビン市内を見渡せる展望
低い方の山は、低いだけにササッと登り切ることができました。
これが一番上からの展望。奥にはニンビン市内が見渡せます。結果的にこの日は晴天になったわけですが、まだ朝6時くらいなので、どんよりとした感じ。
そしていい雰囲気の塔。私は一人で登ったのでアレですが、この塔はなかなか大きいので、ここに腰かけて写真を撮る人が多いですね。
眼下には、私が泊まったMua Caves Ecolodgeが見えます。オレンジ屋根の家です。
ホテルはこのページにまとめています。
そして、今から登っていくLying Dragonのいる山。
一回降りて、また登ってということになるので、地味に大変。
疲れてこっちの山でしばらくボケーっとしていたので、そろそろ外部からのツーリストもやってくる時間帯になりました。体力が回復したところで、もう1つの山に登っていきます。
タムコックを望む風景
もう1つの山に上る途中に、こんな感じの小屋が建っています。
朝6時だと流石に閉まっていましたが、水分とか買えます。
中腹からは、先ほど登ったもう1つの山がきれいに撮影できますね。黒い岩の中に、頂上まで続く白い階段のコントラストが非常に美しいです。
しかし、一番上まで登ると、この風景が更に素晴らしいものになります。
先ほどの山がはるか下。そしてその奥にはニンビンの田園風景が広がります。これぞ、まさに絶景。
拡大してみると、さっきまで私が休憩していた場所で同じように休憩する人が。階段だとはいえ、岩山を登っていくのはやっぱり疲れます。
そして、このHang Muaの最大の目玉ともいえるタムコックを見下ろす風景。
こちらも同じく霞がかかったようになっていますが、すぐ真下には山に囲まれた美しい風景が広がります。落ちたら怪我をするかもしれません。
その他にも、頂上にはちょっとした祠などがありますね。これはドラゴンからの視点です。
タムコックのツアーに参加した際には、赤く囲った洞窟に入っていきました。川からも、このライイングドラゴンがはっきりと見えたのは感動的でした。
頂上のライイングドラゴン
犬に連れられて、山の頂上のドラゴンの元へ。
階段で会った犬が、なぜかずっと先導してくれました。人がいなくて寂しかったのかな。
立派な石の彫刻ですね。こんな足場の悪いところでどのように作ったのか。
近くで見ると結構な長さで、さすがにしっぽのほうまで行く勇気はなかったです。サンダルだったし。
いつか折れて落ちそうな雰囲気。
Hang Muaに登る注意点
感動的な景色が望めるMua Caveですが、登るにあたって気をつけておいた方がいい点を紹介していきます。
水は持って行くべき
水分は中腹でも購入できますが、早朝に登る場合は持って行った方がいいでしょう。私は朝6時前に登りましたが、6月だったので非常に暑く、のどが渇いて大変でした(水なし)。
少なくとも、ふもとのレストランは7時過ぎにはあくので、水を忘れたらそこで買っていきましょう。
逆に、寒い時期は非常に寒いと思うので、温かい格好をしていきましょう。
サンダルは避けるべき
私はトイレスリッパのようなサンダルで登りました、斜面になっている部分は少ないので特に支障はなかったものの、当然靴の方が歩きやすい。
そもそも旅行にサンダルしか持っていなかったので選択肢がなかったですが、靴を持っていれば確実に靴を履いていたと思います。
なぜか登る場所がわからないベトナム人が迷っていたようですが、汗だくだったからかサンダルだったからか、道を聞かれることはありませんでした。
暑い時期の登山は気をつけて
1年で最も暑い6月に登った私は、まだ日が完全に上がっていない早朝だったにもかかわらず、とにかく暑かった。階段がずっと続くので、暑い時間帯に登るのは想像しただけで恐ろしいです。
ただし、青空が見たいというような場合は、頑張って暑い中登りましょう。
駐車場は無料かも
私はMua Caves Ecolodgeに泊まったので何とも言えませんが、駐車場は恐らく無料で使えそう。
Hang Muaの敷地に入る前に、バイクや自転車を止める駐車場があります。しかし宿泊者だということを伝えると、当然すんなりと通してくれて、中に無料で駐車可能です。
私は本当に宿泊者だったので堂々としたものでしたが、特にチェックなど何もないので、ひょっとしたら誰でも中に止められるかもしれません。
早朝に訪れるのがベスト
私は6時前から登りはじめ、7時すぎには降りていました。朝早かったため人も少なく、非常に快適なHang Mua観光となりました。
しかし、8時くらいにホテルで朝食を食べていると、団体さんが続々と山の方に向かっていくのが見えました。施設は6時から開くので、敷地内のホテルに泊まらなかったとしても早めの時間帯に行くのがおすすめです。
Hang Mua観光に適したホテルは一択
Hang Mua観光に最も適したホテルは、間違いなくMua Caves Ecolodge。
Mua Caveの営業時間は6:00~18:00ですが、このホテルに泊まれば、時間に関係なくHang Muaを堪能できます。早朝の誰もいない時間から山に登れるというのは、ここに泊まる大きな利点。
▸Hang Muaが庭のように近い
▸Hang Muaの入場料が無料
▸Hang Muaに行くなら絶対ココ
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