ニンビンの人気観光スポット、タムコック。世界遺産「チャンアンの景観関連遺産」に含まれており、チャンアンと並んで「陸のハロン湾」と呼ばれています。
ここでは、タムコック観光に適した天気や服装など、またチャンアンとの比較などを紹介。後半は私が実際に利用したツアーのレポートなので、タムコックの情報がほしいだけの人は前半を読んでください。
タムコックとチャンアンはどっちがいい?
ニンビンの2大観光地は、間違いなくチャンアンとタムコック。ハノイからのニンビン日帰りツアーには、必ずどちらかが含まれています。しかし、恐らく両方行くツアーはないので、タムコックかチャンアンのどちらかを選ばなければなりません。
しかし、ニンビンに行ったことがない人がいきなり選ぶのも難しいので、まずは個人的にタムコックがチャンアンよりいいと思った部分、悪いと思った部分を紹介します。
チャンアンよりいいと思った部分
▸奇岩が近い
全体的に川幅の広いチャンアンと比べると、タムコックはそこまで広くない川を進んでいきます。そのため、チャンアンよりもボートと奇岩の距離が近い。
もちろん、基本的にボートは川の真ん中を進むわけですが、船頭さんに言えば岩の近くに行ってくれます。
狭い場所だけでなく、チャンアンのように壮大な自然を味わえる場所もあります。
▸陸地が近く田舎っぽい風景が味わえる
荘厳なチャンアンと対照的に、田舎っぽさを存分に味わうことができるのがタムコック。ところどころにある陸地では、色んな動物にも出会えます。
まぁ日本にもいるような動物ばかりでしたね。
▸ニンビン名物足漕ぎボートが拝める
ボート漕ぎのおばちゃんは、チャンアンはしっかりと教育されていて、タムコックはローカルなダラダラ感があるという印象。そのため、チャンアンでは足を使ってボートを漕いじゃダメということになっているのか知りませんが、基本的には手漕ぎです。
一方で、タムコックでは足でボートを漕ぐ人が多い。
私のボートを担当してくれた足漕ぎおばちゃん(60歳)。
ボートを漕いだことがない人にとっては、手で操作するのも難しいのに、それを足で器用に操る姿に、最初の5分くらい見入ってしまいました(すぐに飽きる)。
チャンアンの方がいいと思った部分
▸物売りババアや写真小僧がうざい
タムコックはベトナムです。そして、ベトナム人の商売根性はすさまじい。
最後の洞窟を抜けたあたりで待機している物売り集団。
最初の方にいるカメラ小僧。ボートに乗っている姿を撮影し、最後に陸に上がったときに現像後の写真を売ってきます。私は完全に無視したので話を聞いていませんが、まぁこれは写りが良ければ買ってもいいかもしれませんね。
ちなみに、チャンアンで私が回ったコースには、物売りもカメラ小僧もいませんでした。
▸ひたすらボートに乗るだけ
チャンアンでは、ところどころに寺院があり、陸に上がってそのお寺を見るという軽いアクティビティーがありました。しかし、タムコックはずっとボートに乗って景色を楽しむだけ。
これは出発地点あたり。
これは中頃。
ボートに乗るのが趣味の人ならいいですが、個人的にはチャンアンよりも早く飽きが来ました。チャンアンを訪れた後にタムコックに来たというのも、原因の1つかもしれませんが。
▸一本道を往復するだけ
チャンアンは、一部短い往復をする部分もありますが、基本的には長いコースをぐるっと一周するルート。対してタムコックは、ボート乗り場から物売りババアのところまで行って折り返し、来た道を引き返すという一本道。
飽きる原因は、このコースの設計にもあるのかもしれません。まぁしょうがないことですが。例えば、行きでうまく写真に収められなかったところを、帰り道に撮影できると考えればメリットとも言えます。
その他の違いなどをさらに詳しく知りたい人は、以下のページもあわせてご覧ください。
チャンアンの紹介ページ ⇒ ベトナムのチャンアンでボートツアー!行き方や適した天気、服装は?
チャンアンとの比較ページ ⇒ タムコックとチャンアン行くならどっち?ニンビンの人気観光地を比較
タムコックに行く前に知っておきたい情報
- 営業時間:7:00 -17:00
- 平均滞在時間:1.5~2時間
- 入場料:27万ドン
- 適した時期:3月、4月、11月
- 適した時間帯:午前中
営業時間は、ボートのおばちゃんに確認したものなので、適当に言っている可能性もあります。宿のおばちゃんやカフェのおじちゃんに聞いたら6時からやってると思うよ、と言っていたので、時期によって違うのかも。まぁ朝早くからやっているというのは確かです。
チャンアンではボート込みの入場料が20万ドンでしたが、タムコックは、入場料が12万ドン、ボートに乗るための代金が15万ドンでした。
通常は数人でボートに乗ることになるので、1人の場合は2人分出さなければならないというような情報がありましたが、私は1人で行って1人分の料金、27万ドンだけでタムコックを楽しめました。
なお、看板にはNo More Than Two Foreign Visitors Per Boatとなっていますが、3人組の白人とかいたのでちょっとよくわかりません。
適した時期や時間帯は、個人的に思ったものです。下記で詳しく紹介していきます。
タムコックの場所と行き方
行く方法は次の5つ。
- ツアーに参加する
- タクシーの利用
- バイクレンタル
- 自転車レンタル
- 徒歩
ハノイからツアーに参加する人が最も多いと思いますが、個人で行く場合はバス停や駅からタクシーを使うことになります。(タムコックからバスターミナルまでタクシーで行った時は、メーターで11万ドンでした)
ニンビンに泊まりで旅行をするのであれば、ホテルや売店、カフェなども集まっているタムコック周辺がおすすめ。そして、そのあたりに泊まればボート乗り場までは歩いて行けます。
そういった事情からか、タムコックにはチャンアンほど立派な駐車場がありません。
私は宿から徒歩10分程度だったにもかかわらずバイクで行き、駐車料金15000ドンとられました。多分自転車は10000ドン。
タムコック観光のベストシーズンと天気
ニンビンの大まかな年間気温と降水量はこちら。
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 21℃ | 14℃ | 20mm |
2月 | 21℃ | 15℃ | 40mm |
3月 | 23℃ | 18℃ | 45mm |
4月 | 28℃ | 21℃ | 70mm |
5月 | 32℃ | 24℃ | 180mm |
6月 | 34℃ | 26℃ | 200mm |
7月 | 33℃ | 26℃ | 260mm |
8月 | 33℃ | 25℃ | 320mm |
9月 | 31℃ | 24℃ | 400mm |
10月 | 29℃ | 22℃ | 160mm |
11月 | 26℃ | 19℃ | 60mm |
12月 | 23℃ | 16℃ | 30mm |
5月~9月は最高気温が30度を超え、また降水量も非常に高い雨季。逆に、12月~2月は最低気温が結構下がって肌寒さを感じる時期です。
これを考えると、チャンアンを含むニンビン観光は3月、4月、11月がベストだと言えます。
私は最も暑い6月に行きましたが、暑い時期にしか参加できないのであれば、曇った午前中がベストだと思います。それでも暑いけど。
暑すぎてテンションが下がった頃のおばちゃん。
なお、ツアーでは午後からタムコックを回るものも多いので、個人で行く場合はまだ人の少ない午前中がおすすめです。
タムコック観光の持ち物
暑い時期にタムコックのボートツアーに参加した私が、持って行った方がいいと思ったのは以下の4つ。
- 水
- 傘
- 帽子
- 日焼け止め
私はこの前日にチャンアンを訪れており、日焼け止めなどなかったので既に肌は真っ赤。そのため、タムコックでも日焼けグッズは無視しました。
ボートに乗ったのは、朝8時半くらい。早い時間だったので、まだ気温はマックスまで上昇していなかったものの、直射日光が当たるのでやっぱり暑い。
かわいそうに思ったのか、おばちゃんが使い古したボロボロのベトナム帽を貸してくれました。
なお、寒い時期に参加するなら、逆に船に敷く座布団などの寒さ対策のアイテムが必要です。
タムコック観光に適した服装
直射日光にさらされる時間帯は、半袖よりも長袖の方が涼しいと思います。
ベトナムの人は基本長袖。チャンアンとは違ってずっとボートの上にいるので、足元はビーサンなど楽な格好でいいと思います。
タムコックの個人旅行でおすすめのホテル
タムコック周辺にはたくさんのホテルがありますが、予約サイトでは最も評価の高かった宿の1つ。安く泊まれるだけでなく、タムコックのボート乗り場からも歩いて10分程度。非常にアットホームな雰囲気で居心地最高。
▸宿泊レポート:タムコックの安宿 Tam Coc Green Garden Homestay の宿泊レポート
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タムコックを一望できるHang Muaの敷地内にあるホテル。ここに泊まればMua Caveの入場料10万ドンが不要になる他、早朝からMua Caveに登れるなどのメリットがあります。部屋の雰囲気も非常によく、一人旅だけでなくファミリーやカップルにもおすすめ。
▸宿泊レポート:Mua Caves Ecolodgeはニンビンに宿泊するならおすすめのホテルの1つ
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タムコックのボートクルーズ
それでは、私が体験したタムコックのボートクルーズを紹介していきます。
ボート出発まで
チャンアンとは大きく異なり、普通の公園の池にボート乗り場があって、そこから出発する感じ。
ベトナム人らしきおばちゃんが写りこみましたが、一応ゲートがあります。
ゲートのすぐ横にチケット売り場。まだ朝8時半だったので、人は少なかった。戻ってきた10時頃も少なかった。
チャンアンとは違い、ライフジャケットはどっちでもいい雰囲気でした。ゲート横に適当に積み上げられています。
雑な感じで並んでいるボート。ゲートをくぐって1人だと告げると、例の足漕ぎおばちゃんが寄ってきて乗れ乗れと言い、そのまま出発。追加料金とか全然かからなかったです。
タムコックの風景
まずは、本当に公園の池みたいなところからスタート。
周辺にはホテルがたくさん立ち並んでいます。
ちょっとした民家エリアなどを抜けていくと、タムコックの風景が広がってきます。
一つ目の洞窟を抜けると、そこは別世界という感じ。
陸のハロン湾というのがわかる景色が登場し、あとはこんな感じの風景がずっと続いていきます。
ハンムアのドラゴンが見える
1つ目の洞窟をくぐる直前に、ハンムアの山頂部を見ることができます。
山頂のライイングドラゴンと祠や塔が、はっきりと見えますね。
ちょっと遠いし、気づかない人は気づかないかも。
この洞窟の直前です。行きに見れなかった人は帰りに見てみましょう。
ちなみにドラゴンからの風景がこちら。赤丸の洞窟に入っていくんですね。
この風景が気になる人は、タムコックの絶景を望むHang Mua(ムア洞窟)ニンビンで行くべき観光地もチェックしてみてください。
タムコックの洞窟
タムコックは折り返し地点までの洞窟の数が3つ。しかし、往復するので洞窟は6回くぐることになります。
普通に座っていても大丈夫なルートがありますが、ところどころ鍾乳洞みたいに出っ張っているため、ボケっとしていると頭をぶつけます。
洞窟を抜けると景色がガラッと変わるので、それもタムコックツアーの見どころの1つ。
これが最後の洞窟。なんかいっぱいボートが止まっていると思ったら、
物売りでした。倍かかると思っていたボード代金が浮いたので、ジュースの一本くらい買ってやろうと思ったら、レッドブルが1本30000ドン(セブンイレブンで12000ドンかな?)。
やっぱりいらないといったら25000ドンになったので、1本だけおばちゃんに買ってあげました。
ボートは何人乗り?
タムコックのボートは2人乗りという情報があったり、実際に外国人は2人までみたいな看板がありましたが、何となく適当な感じがします。
私のように、1人で来ている人も多かった。2人分のボート代金を払っているのかは不明。
偶然写りこんだ白人の3人組。他にも白人の団体船は結構ありました。
外国人は2人まで?ベトナム人なので、人を見て適当にルールを変えている可能性はありますね。
ベトナム人は人数を制限されていない感じです。この船は大人5人乗りですね。子供を入れて7人くらい乗っていた船も見ました。
そんなこんなで、一本道の往復が終わって、ボートを乗った公園の池みたいなところに帰っていきます。
最後におばちゃんから「チップ、ゴ マン ドン」と言われたので、素直に5万ドンあげました。ベトナム帽を貸してくれてありがとう。
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