日本人はタイにビザなしで入国可能ですが、その場合は滞在可能日数が30日までとなります。また、観光ビザを取得してから入国すれば、最大で60日まで滞在が可能。
通常は決められた日数以内にタイを出国しなければなりませんが、実はタイ国内で30日間の延長が可能です。
- ビザなし入国の人 最大で30日⇒60日
- 観光ビザを持つ人 最大で60日⇒90日
基本的にはバンコクのイミグレーションに行き、申請料の1900バーツを支払って延長を申請できます。しかし、延長するにあたって集めなければならない書類、申請書への記入など、事前に確認しておくべき項目はいくつかあります。
そこで、このページでは、タイでの滞在日数を延長したい人に向けて以下を詳しく紹介。
- イミグレーションのオペレーション時間
- タイ滞在を延長するために必要な書類
- ビザ延長の申請書の書き方
- ビザ延長の流れ
- ビザ申請に対しての疑問あれこれ
このページではイミグレーションまでの行き方は紹介していないため、行き方を知りたい人はバンコク・チェーンワッタナーのイミグレーションまでの3つの行き方を参照してください。
バンコクイミグレーションの場所と営業時間
バンコクのイミグレーションは、チェーンワッタナー通りにあります。バンコク市内からは20キロほど離れているため、結構行くのが面倒。
- 名称:The Government Complex (Commemorating His Majesty)(タイ王国政府総合庁舎)
- 住所:Chaengwattana Road Soi 7, Thung Song Hong, Lak Si, Bangkok 10210
- オフィスの場所: 2nd floor, Building B(B棟の2階)
- 営業時間:平日8:30 – 12:00 / 13:00 – 16:30(最終受付15:30)
- 電話番号: 0 2141 9889
- ホットライン:1178
- URL:immigration.go.th
一応営業時間は16時半までですが、最終受付は15時半という点に注意。15時半に行っても、番号札カウンターはすでに閉まっているため気を付けましょう。
イミグレーションへ行くにはいくつかの方法があり、以下のページでおすすめの3通りの行き方をまとめて紹介しています。よければあわせてご覧ください。
観光ビザ延長の必要書類
細かく分けるとたくさんありますが、とりあえず忘れてはいけないものは以下の3つ。
- 申請料1900バーツ
- パスポート
- TM6 出国カード(入国時に記入した紙)
これだけあれば、あとは現地で何とかなります。なお、出国カード(TM6)は、入国時にパスポートにホッチキスで止められるケースもあります。止められていない場合は、なくさないように保管しておいてください。
必要書類を細かく分類すると、以下の通り。
- 申請料1900バーツ
- パスポート
- 出国カード(TM6)
- 延長申請書(TM7)
- パスポートの顔写真ページのコピー
- パスポートの最新の入国スタンプページのコピー
- パスポートに貼られた延長するビザのコピー(ある人のみ)
- パスポートの出国カード(TM6)が張り付けてあるページのコピー
- 証明写真(6×4)
- 青のボールペン
一気に増えましたが、ほとんどがパスポートをコピーしたもの。延長のための申請書(TM7)は現地に置いてありますし、イミグレーションの建物の1階に写真屋さんがあり、そこで証明写真の撮影もパスポートのコピーもしてくれます。
- 写真:100バーツ
- コピー:1枚2バーツ
もちろん事前に自分で用意しておくのもいいでしょう。
しかし、イミグレの近くの写真屋は、コピーしなければならないページ、求められる写真のサイズなどすべて把握しているため、ちょっとでも自信がないなら任せてしまうのが安心。
延長の申請書に記載する際には、青のボールペンを利用します。現地に置いてありますが、人が多い場合はすべて使われているため、自分のものを持っていくのが無難。
観光ビザ延長申請書の書き方
ビザ延長の申請用紙は、TM7と呼ばれています。1枚の裏表の紙になっており、事前にプリントアウトして書き込んで持っていくこともできますし、現地で書類を受け取って書き込むことも可能。
実際に赤文字で書きこんでみたので、これを参考にして必要事項を埋めていってください。
必要ないかもしれませんが、一応上から順番に意味を解説。
▸Written at(執筆場所) = Government Complex、 Bangkok Immigrationなど
▸Date Month Year(本日の日付) = 26 Mar 2020 など
個人情報
▸Mr Mrs Miss(男性 既婚女性 独身女性)= 該当項目に〇
▸Family name(姓)= Yohei など
▸First name(名) = Hayashi など
▸Age(年齢)= 32
▸Date of Birth(誕生日) = 9 Apr 1987 など
▸Place of Birth(出生地)= Toyama など
▸Nationality(国籍)= Japanese
パスポート情報
▸Passport or travel document No.(パスポート番号) = AA1234567 など
▸Date of issue(パスポートが発行された日)= 15 など
▸Month(パスポートが発行された月) = JUN など
▸Year(パスポートが発行された年) = 2018 など
▸Issued at(発行場所) = Toyama など
▸Valid until date(パスポート有効期限日) = 15 など
▸Month(パスポート有効期限月) = JUN など
▸Year(パスポート有効期限年)= 2028 など
▸Type of Visa(ビザの種類) = Tourist Visa、None など
入国情報
▸Arrived by(入国時の乗り物)= Plain、Bus など
▸From(どこから来たか) = Tokyo など
▸Part of Arrival(タイのどこから入ったか) = Don Muang Airport など
▸Date Month Year(入国日) = 1 Mar 2020 など(入国スタンプを確認)
▸Arrival/Departure Card(出国カード(TM6)に記載の番号 ) = ZY93524 など
▸for…days(延長する日数) = 30(上限が30日)
▸Reasons of extension(延長の理由) = Travel など
滞在地情報(裏面)
▸Address in Thailand(タイの住所) = ホテル、コンドミニアムなどの名前と部屋番号
▸This application is written by(誰がこの申請書を書いているか) = 自分の名前(アルファベット)
▸Address No. (滞在場所の番地)= 2 など
▸Road(通りの名前) = Sukhumvit Soi 57 など
▸Sub district(町の名前) = Klongtan Nua など
▸District(市の名前) = Wattana など
▸Province(県の名前) = Bangkok など
▸Signature(サイン) = パスポートの写真のページのサイン
こうやって見ると、意外に記載項目は多くはありません。
ビザ延長手続きの流れ
大まかな流れはこちら。
- 入り口で荷物チェック
- 受付で番号札をもらう
- 番号が呼ばれるのを待つ
- 呼ばれたら1900バーツの支払いをして延長完了
建物に入る際に、パスポートと荷物のチェックが行われます。
その後、Immigration Division 1と書かれた部屋に入ってビザの延長に来たと言えば、延長申請書をもらえます。書くためのスペース、ボールペン、写真貼り付け用の糊も完備。
番号札をもらう段階で必要書類が全て揃っていなければならないため、1階の写真屋に行って写真を撮ってもらい、写真が出来上がるまでに申請用紙に記入するのが最もスムーズです。
番号札をもらったら、そこに書かれたゾーンに進み、自分の番号が呼ばれるまでひたすら待ちます。この「待ち」の時間が非常に長く、日によっては数時間かかることも。
一度番号札をもらえば、呼ばれる前まではどこにいてもいいので、室内の椅子に座り続ける必要はありません。
観光ビザ延長の疑問あれこれ
延長される日数は延長手続きをした日から?
パスポートのスタンプベースで判断されるため、延長した日は関係ありません。
例えば、入国スタンプに記載されている期限が 《01 APR 2020》の場合、2020年3月25日に延長しようが、2020年3月30日に延長しようが、2020年4月1日から考えた30日後ということになります。
観光ビザ延長申請は何日前からできる?
一般的には、本来の滞在期限からさかのぼって15日前から申請が可能と言われていますが、できるだけ期限ぎりぎりに行った方が確実です。
例えば、パスポートの入国スタンプの期限が 《01 APR 2020》の場合、15日さかのぼって2020年3月17日からなら延長申請が可能ということになります。
ただし、イミグレーションの当日の混み具合によっては、まだ滞在に余裕があるとみなされた場合、「また後日に来て」と言われる可能性がゼロではありません(私は言われたことがあります)。
そういうこともあり、できればギリギリに行くのが望ましいでしょう。
観光ビザ延長ができる回数は?
1回のみです。
これは、1回の入国につき1回という意味になるので、一度延長したことがある人でも、タイから出国し、再び入国した際には、もう一度延長できる状態にある、ということになります。
なお、どうせ出国するのであれば、ノービザではなく観光ビザを取得してから入国した方が、滞在日数に余裕ができるためおすすめです。
イミグレーションは何曜日が空いている?
いつも混んでいますが、確実に言えるのは、金曜日と月曜日は混みやすいということ。
土日が休みのため、土日でビザが切れる人は金曜日に集中して取得します。また、月曜日に切れる人も金曜日に行くか、もしくはその月曜日に確実に行かなければならないため混みがちなのです。
ただし、火曜日、水曜日、木曜日もどっちみち混んでいます。
イミグレーションは何時に行くべき?
おすすめは朝一です。
イミグレーションが機能するのは8時半からですが、それより早い時間に行って整理券をもらい、番号札を受け取る順番を予約することが可能。
早い人は7時や7時半にイミグレに到着して整理券をもらいます。そうすれば、よほど混んでいない限り午前中には延長手続きが終わるはず。
なお、タイミングがよければ、午後2時くらいで結構空いている、というケースもあるようですが、絶対に空いていると断言できないためおすすめはできません。
最終受付が15時半なので、それまでには番号札をもらえるような時間に行きましょう。
イミグレーションでのビザ延長まとめ
イミグレーションの場所が悪いというのと、申請者が連日たくさんいるということで、ビザの延長手続きは1日がかりの大仕事になる可能性もあります。
そのため、時間的な余裕を持って心してチェーンワッタナーを訪れるようにしましょう。
しかし、ただ時間がかかるというだけで、手続き自体は非常に楽なので基本的に心配する必要はないと思います。
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