THE MALL GROUP(ザ モール グループ)は2024年6月30日に、100社以上の民間企業と協力して「LOVE PRIDE PARADE 2024」を開催しました。
今回のイベントは、タイが婚姻平等法案を公式に制定したことを祝うもので、毎年恒例のプライド月間を記念して行われました。
今回は、そのパレードの様子を紹介していきます。
タイでは同性婚が可能
タイの上院は6月18日に、同性婚を認める法案を賛成多数で可決しました。
これは、東南アジアで初の事例、アジアではネパールと台湾に次いで3か国目となります。
こちらは、「結婚する」というプレートを掲げてパレードに参加した男性同士のカップル。
タイは伝統的な仏教国でありながらLGBTQに寛容で、同性カップルやLGBTQ観光客に人気という側面を持ちます。
これで、同性同士での結婚ができるということになれば、LGBTQの人々にとってもますます親しみやすい国となるでしょう。
また今回のパレードは、タイの独自のアイデンティティとソフトパワーを見せる場でもあり、政府の経済政策の一環として行われました。
パレードの様子を見ても、タイがLGBTQIAN+フレンドリーな観光地ということを世界にアピールできたはずです。
LOVE PRIDE PARADE 2024の様子
今年は、なんと6キロメートルにわたるパレードが、ナショナルスタジアムからエンポリアム横のベンジャシリ公園まで続きました。
今回利用された車両は270台に及び、アジア最長のプライドパレードとして記録されています。
午後4時にナショナルスタジアムからパレードが出発。
首相を先頭に、政府関係者や国家ソフトパワー戦略委員会、バンコク首都圏行政、タイ観光庁をはじめ、100社以上の企業の代表者が参加する大規模なものとなりました。
また、ミス・ユニバース・タイランドの出場者やミス・タイランド、LGBTQ+カップルなど、多くの有名人や歌手などもパレードに参加しています。
パレードの参加者は、サイアムパラゴンやセントラルワールド、セントラルチットロム、アソーク交差点を通過し、パレードの終着点であるベンジャシリ公園に向かいます。
ベンジャシリ公園では、参加者や観客が楽しめる様々なエンターテイメントも開催。
プライド月間を祝う様々なパフォーマンスが披露され、パレードを見に訪れた多くの人々が盛り上がっていました。
さらに、Sphere Hall(エムスフィアの5階)で行われたPRIDE LOVE AFTER PARTY(プライド ラブ アフター パーティー)という音楽フェスティバルには、有名DJが多数参加。遅くまで盛り上がっていました。
パレードの成功と高まる期待
LOVE PRIDE PARADE 2024は、タイがLGBTQIAN+コミュニティに対してオープンであることを強調し、観光地としての魅力をさらに高めました。
平等婚法の成立は、タイ社会における多様性と包括性の進展を示す大きな一歩であり、このイベントはその象徴でもあります。
私は去年のパレードも見に行きましたが、それと比較しても今年のパレードはLGBTQIAN+コミュニティの人々にとって特に記憶に残るものとなったはずです。
また、2024年のプライド月間によって、タイ社会全体がこの価値観を再認識することとなりました。
イベント全体を通じて観光客にもその魅力を広めることができ、世界への大きなアピールにもなっています。
今後もこのようなイベントが続くことが期待されているとともに、タイがLGBTQIAN+コミュニティを歓迎する場所の1つであることが示されたと言えるでしょう。
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