仏教系の遺跡である世界遺産ボロブドゥールに対して、プランバナン寺院はヒンドゥー教の遺跡。ボロブドゥールとセットのツアーも多く、ジョグジャカルタの2大観光スポットとしては有名です。
最初に言っておくと、個人的にプランバナン寺院を見て感動することはありませんでした。その理由は、完全に事前の勉強不足。ツアーに参加すれば物理的にプランバナン寺院を体験できますが、知っていて回るのと単純に見て回るのとでは雲泥の差です。
つまんないと思いつつ適当に写真を撮ったので現地の情報は乏しいものの、今回はツアーでも訪れる機会の多いプランバナン寺院のレポートです。
プランバナンに行く前に
最初に、プランバナンを観光する上で知っておきたい知識をまとめておきます。興味のない人は後半部分に飛びましょう。
プランバナンとは?
1991年にユネスコの世界遺産に登録された遺跡で、インドネシアにあるヒンドゥー教遺跡としては最大級。
プランバナンというのは、この辺り一帯にある遺跡群の総称、プランバナン寺院群を指しており、ツアーなどで連れて行かれるのは、その中で最も有名なロロ・ジョングランです。
私も当然、チャーターしたドライバーにロロ・ジョングランに連れてこられました。
この地の王女ロロ・ジョングラン
このプランバナン遺跡群は、9世紀ころにマタラム王朝のラカイ・ピカタン王によって建てられた寺院です。そして、そのマタラム王国の美しき王女の名がロロ・ジョングラン。
残念ながら当時の戦争に負けてしまったマタラム王国ですが、色々あってロロ・ジョングランは石に変えられてしまいます。
そして、元々はロロ・ジョングランだったとされているのが、この遺跡群にあるドゥルガー像。当然写真は撮り忘れていますが。
Roro Jonggrang(borobudur sunrise tourより)
ロロ・ジョングランは「細身の乙女」という意味を持っており、このドゥルガー像に触ると美しくなるようですよ。女性はとりあえず触っておきましょう。
プランバナン寺院群の中でも、この像がある遺跡一帯がロロ・ジョングランと呼ばれています。
プランバナン寺院群は超広大
ロロ・ジョングランは、以下のヒンドゥー教の三大主神の祠堂です。
- 破壊の神シヴァ
- 維持の神ヴィシュヌ
- 創造の神ブラフマー
そして、それぞれの聖堂の前には、それぞれの神様のヴァーハナ(乗り物とされる動物)だったナンディ(乳白色の牡牛)、ガルーダ(光り輝く神鳥)、ハンサ(白鳥)を祀る堂が設置されています。
ヒンドゥー教を知らない人でも、聞いたことのある名前がいくつかあるんじゃないでしょうか。
この6つの聖堂が、プランバナン寺院の観光ツアーで必ず行く寺院群の中心地なわけです。私が訪れたのは、その一部のみですが、それなりの広さがありました。
しかし元々は、この6つの祠堂を中心に、約240もの祠堂が建てられていたと言われています。
インドネシアは日本と同じく、地震大国であるのと同時に火山大国。ムラピ山の噴火をはじめとする自然災害で、そのほとんどが壊れてしまいましたが、現在は18の祠堂が修復され残っています。
問題は、その18の祠堂が集中して固まっているわけではなく、かつての広大な寺院群の敷地内に点在していること。ツアーで訪れるプランバナン遺跡群の中心ロロ・ジョングランを見るだけなら、1時間もあれば十分でしょう。
しかし、そのロロ・ジョングランのある遺跡公園を見て回るとなると、3~4時間はほしいです。さらに言えば、ロロ・ジョングラン以外のプランバナン寺院群をすべて見て回りたいもの好きは、プランバナン観光に数日空けておいた方がいいレベル。
プランバナンの基本情報
それでは、観光客目線でプランバナンの基本的な情報を見ていきましょう。
プランバナンの場所
ジョグジャカルタの中心、マリオボロから見ると、東に20キロ弱ドライブしたあたりがプランバナン。
アジスチプト国際空港のさらに東です。市内からは30~40分くらいかかります。
プランバナンへの行き方
以下の方法で行くことが可能。
- バス
- タクシー
- ツアー参加
- 運転手付きハイヤー
めちゃくちゃ遠いわけではないので、個人でタクシーを拾っていくことができないわけでもありません。しかし、素直にツアーに参加するか、現地で専用車をチャーターするのがおすすめ。
私はハイヤーを1日チャーターして、ボロブドゥールとセットで観光しました。
プランバナンの営業時間と所要時間
- 営業時間:06:00~18:00(17:00まで入場可能)
- 休み:年中無休
- 所要観光時間:1時間~数日(モチベーションによる)
メインのロロ・ジョングランを見るだけであれば、1時間でいいかもしれません。しかし、遺跡群をすべて見るにはそれなりの時間がかかります。
プランバナンの入場料
ほとんどの人は、1日券、もしくはボロブドゥールと組み合わせたコンバインチケットを購入することになると思います。
大人 | 10歳以下 | |
プランバナン1日券 | 375,000ルピア(25USドル) | 225,000ルピア(15USドル) |
プランバナン2日券 | 600,000ルピア(40USドル) | 300,000ルピア(20USドル) |
プランバナン3日券 | 900,000ルピア(60USドル) | 450,000ルピア(30USドル) |
プランバナン&ボロブドゥール | 600,000ルピア(40USドル) | 375,000ルピア(25USドル) |
プランバナン&ボコの丘 | 600,000ルピア(40USドル) | 375,000ルピア(25USドル) |
プランバナン&プラオサン寺院&サジワン寺院 | 450,000ルピア(30USドル) | 300,000ルピア(20USドル) |
この他に、1週間チケット(100ドル)もありますが、利用するのは研究者くらいでしょう。
やはりおすすめは、プランバナン&ボロブドゥールの共通券。どうせボロブドゥールも行くと思うので、まとめて買ったら15万ルピア(1000円以上)お得です。

一方で、プラオサン寺院やサジワン寺院は入場料がいらないというような情報もあるくらいなので、共通券の購入は止めておくべき。現地で支払うことになっても数千ルピアのようなので、それぞれ現地で支払いましょう。
適当に見てもそれなりの遺跡
世界遺産に登録されていることもあり、ボロブドゥールのついでという気持ちで見ても写真は撮りたくなります。
行ったのが16時台だったため、逆光っぽい写真も多くなってしまいましたが。
これがロロ・ジョングラン。ヒンドゥー教の三大主神とそれぞれの神様の乗り物を祀る堂です。
わけもわからず、とりあえず写真に収めた破壊神シヴァ。どうせ同じ感じだろうと思い、他の神様や乗り物とされる動物の像は撮ってません。
このシヴァのいる堂は最も大きく47メートル。一番大きいから登ったんでしょうね。
シヴァ堂には3つの部屋があり、他の部屋にはシヴァの息子であるガネーシャ、そしてドゥルガー像が置かれています。シヴァしかいないと思い見ていないので、本当に残念。
シヴァ堂の左右には、23メートルのヴィシュヌ堂とブラフマー堂。同じだと思って行ってないけど。
遺跡内部よりも、遺跡群と組み合わせたらさらに画になるヒジャブをかぶったイスラム教徒を撮影していました。。。
次回ジョグジャカルタに行くことがあったら、再びこのプランバナン寺院群を訪れようと思います。
その他のジョグジャカルタおすすめ記事
ジョグジャカルタは意外と観光スポットの多い場所。私がジョグジャカルタ滞在中に利用した、その他の観光レポート記事も一緒に見ていただければ幸いです。







コメント