インドネシアが誇る、ジョグジャカルタの世界遺産、ボロブドゥール。カンボジア・シェムリアップにあるアンコールワット、ミャンマーのバガン遺跡と並び、世界三大仏教遺跡の1つにも数えられています。
首都ジャカルタからは飛行機でも1時間くらいかかりますが、それでもボロブドゥールを見るためにジョグジャカルタに行く、という人も少なくありません。ジョグジャカルタに行くなら真っ先に押さえておきたい観光地の1つです。
ボロブドゥールの基本情報
まずは世界遺産ボロブドゥールの基本的な知識から。
ボロブドゥールとは?
ジョグジャカルタの北西約42キロの場所にある、世界最大級の仏教遺跡。シャイレーンドラ朝のダルマトゥンガ王によって建造されたようです。
天然の丘の上に岩を積み上げられて造られたため、ピラミッドのように内部空間がありません。しかし、丘を利用した分、高さは33.5メートルあります。それでもアンコールワットの半分くらいですが。
要するに、そんなに大きな遺跡ではないですが、遺跡の総面積は約1.5万平方メートルという広大な敷地を誇ります。実際に、入り口からメインの遺跡までは結構歩きました。
ボロブドゥールの場所
インドネシアはジャワ島の中部最大の都市、ジョグジャカルタ近郊に位置する遺跡です。ジョグジャカルタからは、40キロほど離れています。
ジョグジャカルタ市内のマリオボロモールからの距離と時間です。たかが40キロですが、インドネシアなのでスムーズに進むとは限りません。市内からボロブドゥールまでは1時間半くらいは見ておきましょう。
ボロブドゥールへの行き方
ボロブドゥールまでは、電車がありません。
- バス
- タクシー
- ツアー参加
- 運転手付きハイヤー
のいずれかで行く人が多いです。もちろん車を借りたり、中には自転車で行くって人もいるかもしれませんが。
おすすめは、ツアーに参加するかハイヤーサービスを利用するかのいずれか。タクシーは帰りの心配をしなければならなかったり、結局長時間貸し切りにして割高になったりする可能性もあります。
ツアーはプライベートのものから団体のものまで様々ですが、基本的に自由に動きたいという人は一番下の運転手付きハイヤーがいいでしょう。私もそうでした。
今回宿泊したのは、しょぼいホテルでしたが、フロントで簡単に翌朝出発の申し込みができました。
↑ホテルはこちら参照
50ドルで車、運転手、ガソリン代などすべて込みの早朝から夕方まで貸し切りだったので、ボロブドゥール以外にも色々回れます。
ボロブドゥールの営業時間と所要時間
- 営業時間:06:00~18:00(17:00まで入場可能)
- 休み:年中無休
- 所要観光時間:2時間ほど
中心のお寺をゆっくりとみたいだけであれば、2時間で十分です。しかし、遺跡は非常に広いので、メインのボロブドゥール寺院以外にも見たいところがあるのであれば1日は確保しておきたいところ。
ボロブドゥールの入場料と注意点
ボロブドゥールのみの入場券の他に、周辺の観光スポットとの組み合わせチケットもあります。
大人 | 10歳以下 | |
ボロブドゥール1日券 | 375,000ルピア(25USドル) | 225,000ルピア(15USドル) |
ボロブドゥール&プランバナン | 600,000ルピア(40USドル) | 375,000ルピア(25USドル) |
ボロブドゥール&ボコの丘 | 600,000ルピア(40USドル) | 375,000ルピア(25USドル) |
ボロブドゥール&ムンドゥ寺院&パオン寺院 | 450,000ルピア(30USドル) | 300,000ルピア(20USドル) |
この他にも、ボロブドゥール数日券やサンライズツアーなどもあります。
しかし、メインのところを見るだけでいいのであれば2時間で十分なので、数日券はじっくりと回りたい人用でしょう。サンライズツアーは事前にホテルなどで予約するのが一般的です(45万ルピアくらい)。
おすすめは、2番目のプランバナンとの共通券。プランバナン単独でも375000ルピアなので、まとめて買ったら15万ルピア(1000円以上)お得です。
ムンドゥ寺院とパオン寺院は、それぞれのお寺のみ訪れた場合の入場料が3500ルピアなので共通券の方が高いです。行くならバラバラで購入したほうが安くなります。
子供の年齢の証明にはパスポートが必要です。忘れずに持って行きましょう。
ボロブドゥールの正しい歩き方とレリーフの意味
レリーフとは、簡単に言うと石に描かれた彫刻のこと。そして、ボロブドゥールにはたくさんのレリーフが彫り込まれています。
レリーフをしっかりと見るためには、頂上に向かうまでに4つある回廊を合計10周しなければならないようです。
というのは、レリーフは壁の左右に彫ってあり、左右を見るために1回廊あたり2周しなければなりません。1回廊目には左右ともに、上下に彫ってあるので、1回廊目は右上、右下、左上、左下のそれぞれを見るために4周することになります。
仏教経典をテーマにしているレリーフを右回りで順番に見ていくと、1つの物語が出来上がります。
しかし、仏教のことを勉強している人や興味のある人以外は、恐らく暑い中全てを集中して見ながら意味を考えるというようなことなど無理です。
きれいなレリーフだなーという感じでぼんやり見るのがいいかも。暑いし。
私も事前に勉強をして見に行ったわけではないので、サササッと見て終わってしまいました。もう少しこの遺跡について勉強をしておくことができれば、さらに楽しめたのは言うまでもありません。
ストゥーパ(仏塔)の美しい遺跡
仏教のことが全くわからない人であっても、ボロブドゥールは非常に美しいと感じる遺跡だと思います。規則的に並べられた多数のストゥーパがそうさせているのかもしれません。
遠くから見てもきれいですが、この釣り鐘ストゥーパは近づいてもいい感じですね。触ることもできます。
上から見ると、森の中にある巨大遺跡ということがよくわかります。ストゥーパは、奥の山や森との相性が抜群ですね。
実は、この釣り鐘ストゥーパの内部には、仏像が安置されています。
中には、割れてしまったのか、仏像が露出しているものも。
ボロブドゥール遺跡の頂上にある大ストゥーパに背を向け、外を見つめる仏像の姿は実に神秘的。
頂上の大ストゥーパ。何人かの仏教徒が、経典的なやつをずっと声に出して読んでいました。頂上に来るまで忘れていましたが、ここは仏教寺院です。
ジョグジャカルタ最大の観光スポットは伊達じゃない
直射日光の苦手な私ですが、飛行機を乗り継いでわざわざジョグジャカルタまで行って良かったと思いました。他にもたくさんの観光スポットがあるものの、やはりボロブドゥールは世界三大仏教遺跡なだけはあります。
人はめちゃくちゃ多いし暑いしたくさん歩かなきゃならないし、という感じですが、上からの景色は非常に素晴らしいです。
今回は時間がなく、サンライズツアーなどに行けませんでしたが、遺跡から見る朝日はまた格別なんだろうなーと思います。次回行く機会があれば、確実にサンライズツアーに申し込みます。
日中は暑いので、特に焼けたくない女性は日傘を持って行きましょう。
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