今回は、インドネシアで電車を使ったレポート。
ジャカルタからジョグジャカルタまで飛行機で行ったので、電車で戻ってみようと思い立ち、前日にチケットを購入。どうせなら、ジャカルタに行くまでにあるバンドンという都市を見てみようと、ジョグジャカルタ-バンドン間を鉄道移動しました。
そもそもこの区間を利用する人は少ないでしょうし、役に立つかはわかりませんが、とりあえずメモ程度に残しておこうと思います。
電車「Argo Wilis」のレビュー
私が使ったのは、Argo WilisのExecutiveクラス。
- ジョグジャカルタ発 11:25
バンドン着 19:06 - 所要時間 7時間41分
- 距離 388キロ(東京から京都くらい)
- 価格 385,000ルピア(約3000円)
基本的な情報はこんな感じです。
エグゼクティブにしたからだと思いますが、意外に超快適で、インドネシア鉄道の旅を満喫することができました。
これがジョグジャカルタ駅。
裏側にも入り口があり、前日の夜にチケットを買ったのは裏側。まぁどっちでも買えますが、踏切から遠いこちら側がメインの入り口っぽいです。
ちなみに、チケットは前日の夜でも簡単に購入することができました。ただし、バンドン方面へは、朝8時台に数本、夜8時以降と、朝と夜行便が多く、日中のは11時台の1本のみ。
ホテルをチェックアウトの少し早めに出れば間に合う、ちょうどいい時間帯なので、できればこれに乗りたいものです。
電車は11時18分くらいに無事到着。
一斉に乗り込みます。出発が11時25分なので、焦らずに自分の席を探すことができました。
これが内部の様子。
日本の新幹線とまではいきませんが、一番前と中間にテレビがあり、映画が流れています。シートは非常にフカフカで、十分な幅がありました。
各席に、足をのせる台と、ちょっとしたものを入れるスペース。座席のひじ掛けには、テーブルが収納されています。使ってないけど。
大の大人がこんなにリラックスできる広いスペース。座席を倒しても後ろの人の迷惑になりません。
嬉しいのは、充電のできる電源が完備されているところ。約8時間の長旅なので、スマホをいじっていると電源が心もとなくなります。充電ができれば、長旅もより快適になるでしょう。
こういった車内販売もあります。どこかの安いバスのように、個人事業主が何人も乗り込んできて売られるというようなことはなく、きちんとした車内サービス。なんか安心しますね。
ちなみに、これがどこかの安いバスです。
気になるトイレも意外にきれい。座って用を足すのも問題なさそうです。ウォッシュレット完備、個室内に洗面所や鏡もあるので、個人的には大満足なトイレでした。
食堂車でランチボックスを食べてみる
3時間くらいの移動であれば、食事を取る必要もないかもしれません。
しかし、約8時間の移動、しかもランチを食べていない状態だったので、食堂車に来てみました。
4人掛けのテーブルが複数。車内販売でも同じようなメニューが売られているからなのか、各自食べ物を持ってきているからなのか、意外に空いています。
2万ルピア(約150円)のサンドウィッチから5万ルピアくらい(約400円)の定食っぽいやつまで、意外と色んなメニューがそろっていますね。
33000ルピアのナシ ラメス。何なのかわかりませんが、雰囲気で選びました。
まぁ何とか食べられました。
比較的長時間停車する駅では、こんな感じで個人事業主の物売りが色々売っています。買ってないですが、ランチボックスよりは、はるかに安いはず。駅構内には入れないようですね。
おまけ:インドネシア鉄道の車窓から
昼の電車に乗ったので、電車の外にインドネシアっぽい景色を見ることができました。
棚田をはじめ、色々な作物を育てている風景が最も多かった気がします。電波が入らないような山の方も通りましたが、田舎の景色は見ていて心が癒されました。
踏切で電車が通過するのを待つ人々。ちょっとここで降りて周辺を散歩してみたくなるようなのどかさですね。
インスタ用にちょっと加工してますが、まぁこんな感じです。
インドネシアの鉄道 Argo Wilisに乗る注意点
最後に、Argo Wilisに乗る際に気を付ける点を紹介。
エグゼクティブクラスを利用すれば、非常に快適な電車の旅が約束されています。しかし、以下の点に注意しましょう。
- 座席は完全予約制
- 予約は早めがベスト
- 列車内は完全禁煙
座席は完全予約制
日本のJRのように、適当に目的地までのチケットを買って適当に乗る、というようなことはできません。新幹線の指定席のような感覚なので、この日のこの時間にこの席で、という感じで予約が必要です。
恐らく乗り過ごしたら買い直しになってしまうので、確実に利用するという日時を決めて予約しましょう。なお、空いていれば、駅に行って次の電車を予約するということは可能です。
予約時にはパスポート情報が必要です。窓口で購入する場合は原本を持って行きましょう。
予約は早めがベスト
私の場合は、夜に予約をしに行って、翌日の昼の便を押さえることができました。しかし、これは運が良かったのかもしれません。
途中で乗ったり降りたりする人も多かったですが、席は結構埋まっている印象。
人口の多い国なので、良い時間帯の便は利用者も多い。
バンドン→ジャカルタ間の電車は当日確保できず、えらい目に遭いました。
ネットでも予約できるので、旅程が確定しているのであれば早めの予約をおすすめします。
列車内は完全禁煙
タバコを吸わない人には関係のない話ですが、電車の中は完全に禁煙です。男性の7割以上が喫煙者というインドネシアですが、タバコを吸う場所はありません。
途中、何もないところで電車がしばらく停車しており、白人がタバコを吸いに降りようとしていましたが、必死で止められていました。
さすがに駅には喫煙コーナー的なのがあるかもしれないので、どうしても我慢できない人は駅で吸いましょう。
インドネシア鉄道の旅はアリ
ジャカルタージョグジャカルタ間は、やはり飛行機での移動が最も楽です。LCCのおかげで鉄道とそんなに料金が変わりませんし。しかし、電車に揺られてゆっくりと旅するのも非常に楽しかった。
ただし、利用した電車がエグゼクティブクラスだからというのも大きいのかもしれません。格安バスほどひどくはないでしょうが、鉄道を使うならエグゼクティブクラスがおすすめ。高いといっても3000円くらいなので。
今回はジョグジャカルタからバンドンまでの乗車でしたが、ジャワ島の真ん中にあるジョグジャカルタを拠点にすれば、スマランやスラバヤなどにも快適に行けるでしょう。
ジャワ島の主要都市を回る手段としては、鉄道も利用価値が高いです。
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