ハノイ ロンビエン橋を徒歩で横断。橋の場所や歩いて渡る際の注意点

ハノイ

様々な湖や川にかかるハノイの橋の中でも、その独特なデザインで圧倒的な存在感を誇るのがロンビエン橋(Cầu Long Biên)。

ホン川(紅河)にかかる全長1680メートルの鉄橋です。そんな長距離を歩いて渡ってみたので、その辛い思い出や注意点などを紹介していきます。

なお、ハノイの宿泊先で迷っているのであれば、以下のページも参照にしてみてください。ロンビエン橋に近いホテルも掲載しています。

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ロンビエン橋とは?

この橋は、フランス植民地時代の1903年に造られた、なかなか古い鉄橋です。

しかしベトナム戦争では、港町であるハイフォンとハノイを結ぶ当時唯一の鉄道ということもあり、大きな被害を受けたようです。

修復後の現代は、この橋を渡ることができるのはバイクと自転車、歩行者などのみになり、四輪車は通行することができません。

見た目は錆だらけでボロボロな感じもしますが、歴史と趣があっていい感じのスポットです。

ロンビエン橋の場所

ホアンキエム湖周辺やオールドタウンに宿泊する人の中には、Google Mapを開いたときに目に入るドンスアン市場に、ついでに行ってみようと思う人もいるでしょう。

ロンビエン橋は、オールドタウンからドンスアン市場に行く延長線上に位置します。

ゴチャゴチャした市場の裏手にはロンビエン駅があり、そこからインスタ映えするロンビエン橋に入っていくことができます。

これがロンビエン駅ですね。

この電車の向こう側がドンスアン市場です。

電車の目線でインスタグラムでも人気のロンビエン橋入口を撮影してみましたが、歩いて渡る場合はこの線路をそのまま進んでいくわけではありません。

線路は橋の真ん中に走っており、その両サイドにバイクや自転車のための細い道路、さらにその外側に歩行者用の通路という造りになっています。

そのため、歩いて渡るためには車道から入っていく必要があります。

ロンビエン橋の様子

当ページをご覧いただいている人であればもう問題はないですが、私はこの橋の距離など知らずに渡り始めました。

下の写真でバイクの大きさと比較してもらえれば何となくわかると思いますが、歩道は非常に狭く、その上アスファルトなどではなく、パカパカ動くタイプのやつです。

つまずいて転ぶようなことになれば、バイクにぶつかりにいくか川に転落するかの2択です。

こんなつもりじゃなかったと後悔の念にかられる私はビーチサンダルを履いており、戻るも引き返すも同じだということで渡り切ることにしました。

逆サイドでは、なぜか花嫁衣裳的な服装をしたベトナム人女性が、こんなつもりじゃなかったと泣きそうですね。わかります。

私は歩くのが早い方ですが、なにぶん足場が悪く、また前方からくる歩行者とスレスレをすれ違ったりしていたので、対岸までは余裕で30分以上かかりました。

帰りは当然グラブバイクを利用。

バイクから見る車線もなかなか細く、四輪車は通れないということがよくわかります。

あんなに心細い思いをして歩いたのに、バイクではものの数分で対岸へ。

この時点ではインスタ映えスポットにも行っていなかったため、同じ道をバイクか徒歩で引き返すほかなかったのです。

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歩かなければ出会えない風景もある

色々愚痴りましたが、もちろん歩いて渡ることでしか見られない景色も存在します。

歩きながらスマホでメールを打ったりなどできないため、常に景色に集中できます。

中州の農夫

何かおしゃれな南京錠

水浴びするおじさん

流されるおじさん

他にも、釣りをしているヘンな人に絡まれたり、サイドチェンジをする際に変な人たちにガン見されたり、色んなことがありました。(サイドチェンジについては後述)

総合するとまぁ楽しかったのですが次はないですね。

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ロンビエン橋を渡る際の注意点

徒歩はあまりおすすめしない

体験者からの意見ですが、なるべく歩いて渡ろうとは考えないほうが良いかもです。

  • 2キロ弱という結構な距離
  • 途中で休む場所もない
  • 常に危ない

というそこそこの悪条件がそろっています。

もちろん私以外に歩いて渡るもたくさんいましたし、散々脅すようなことを書きましたが、気を付けていれば歩けないことはありません。

私は二度と歩きませんが。

仮に数人で楽しく渡ろうと計画していたとしても、歩道が狭いため横に並んで歩くなんてことは不可能。

それなりの覚悟と十分な時間、体力がないのであれば、インスタ映えスポットでの写真撮影だけで十分です。

サイドチェンジは一度だけしかできない

渡ると決めた人は、橋の右側と左側、どちらサイドを歩いていくのかを決めておきましょう。

私ははじめ、市内を背にして橋の左側を歩いていましたが、右側の方が景色が綺麗な感じがしたため、あっちにすればよかったなーとずっと思っていました。

途中で渡れるだろ、という軽い気持ちで進んでいたのですが、渡れる場所が全然ありません。

Google Map上では橋の下にはしばらく陸が続きますが、その陸に降りてサイドチェンジできるチャンスは渡り始めてから半分ほど過ぎた一か所のみなのです。

上記「ロンビエン橋の様子」で1枚目に使用した写真は、ちょうどその地点から撮影したものです。

左下の青いマークがロンビエン駅なので、まさに橋の中間あたりですね。

そして完全に偏見ですが、橋の下にはちょっと変な人たちが住んでいたので、できるのであればなるべくサイドチェンジはしない方がいいかもです。

結果的には、左右どちらを渡ったとしてもそこそこ綺麗な景色は望めるため、光の差し込み具合やパッと橋を見た時の混雑状況などで決めるのもアリだと思います。

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ロンビエン橋が見渡せるカフェもおすすめ

ロンビエン橋を上からきれいに見たいのであれば、すぐ近くにあるカフェ、Serein Cafe & loungeにも行ってみましょう。

これがカフェの最上階からの景色。そこまで鉄道に興味があるわけじゃないという人もいるかもしれませんが、実はこのカフェ、橋が見えるだけじゃなく、内装もかなりオシャレ。

高級感あふれる作りですよね。値段も一般的なハノイのカフェと比べると高いですが、日本のカフェを考えると全然許容範囲。興味がある人は、下の記事も参考にしてみてください。

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コメント

  1. より:

    はじめまして。

    ロンビエン橋の記事、とても面白く、大変参考になりました。

    年明け、ハノイに行く予定にしており(初ベトナムです)水関係が好きなので、旧市街近くの湖(名前を正確に全部覚えられないです)やタイ湖やホン川に近いホテルを予約してみました。
    そのホテルを予約した後、こちらの記事を発見し、改めてホテル選びは成功したと思い、うれしく思いました。
    6泊する予定で時間はたっぷりありますので、ロンビエン橋、往復歩いて渡ってみます。(^^

    今後も参考にさせていただきます。
    楽しく、参考になる記事をありがとうございました。

    PS.ホン川で流されるおじさん、笑ってしまいました。

    • TAC TAC より:

      コメントありがとうございます!

      ハノイは湖が多くて、歩いているだけで面白かったです!
      記事には書いていませんが、橋を渡り切ってしばらく歩いたNgọc Lâm通りも、
      飲食店が多くてにぎやかだった印象があります(数年前のことですし、少し歩いただけなので、今はどうなっているかわかりませんが)。

      歩きなれている方であれば、往復徒歩でも問題ないと思います!
      おっさんが流れていないか確認しながら、気を付けてお渡りください笑

      以前のように気軽に海外旅行に行けるようになって良かったです(チケットはまだまだ高いですが。。。)。
      私は普段はタイのバンコクにいますが、また近々近隣諸国に旅行しようと思います!

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