ピマライ リゾート & スパ(Pimalai Resort & Spa)は、タイ南部クラビー県にある最高級ビーチリゾートホテルです。
アンダマン海に浮かぶランタ島に位置し、山に囲まれながら美しいビーチを楽しめます。
ピマライリゾート全体像(Pimalai Resort & Spa)
ちなみに、このピマライリゾートは、2022年のトリップアドバイザーのホテルランキングで堂々のタイ国内ホテル1位の座を獲得しています。
ランタ島で最もフォトジェニックな景色を望めるインフィニティプール
実際に、リゾートの環境や美しさだけでなく、サービスの質や料理の味など、全てに満足できました。
数あるタイのホテルで1位に輝いた実績は伊達ではありません。
900メートルのプライベートビーチは圧巻
今回は、そんなピマライリゾート&スパの宿泊レビューです。
ピマライ リゾート & スパへの行き方
タイ旅行に慣れている人であっても、ランタ島は何となく行きにくい場所だというイメージがあるのではないでしょうか。
ランタ島の最南部に位置するピマライリゾートも、行くのは結構面倒です。
地図上の赤色がクラビー空港、島の下の青色がピマライリゾートです。
クラビー空港から、まずは車で港まで行って船で島に渡り、そこからさらに別の車でホテルに向かうことになります。
自力で行くのは大変そうですが、ピマライリゾートに宿泊するのであれば、この点は心配無用です。
宿泊者は無料で空港の往復送迎が利用できるからです。
空港で預け荷物を受け取ってから外に出ると、わかりやすい場所でPimalaiの看板を持ったスタッフが待機しています。
そのまま専用車(車内Wi-Fi・無料の水完備)に乗って、ピマライリゾート宿泊者専用の港まで送ってもらえます。
宿泊者専用のスピードボートに乗って向こう岸に渡り、ランタ島側で待機しているバンに乗り換え、そのままホテルの玄関まで行くことができます。
大きな荷物は空港で全てスタッフに渡します。ホテルまで運んでくれるのでめちゃくちゃ楽でした。
クラビー空港からホテルまでは、全部合わせて2時間ほど。
船に乗っている時間はそのうちの5分くらいだったので、乗り物に弱い私も、酔う前に海を渡り切れました。
※なお、ハイシーズンはボートでこのままホテルまで行けます
ピマライリゾートに到着して送迎車から降りたら、すぐにタイっぽい首飾りで歓迎されます。
そのままロビーに通されて待機。
皆さん素晴らしい笑顔です。
そしてウェルカムドリンク。
レモングラスとレモンが混ざったようなすっきりしたジュースでした。
なお、空港でスタッフに預けた荷物は、チェックイン後に通された部屋に既に置いてありました。
空港送迎は、部屋の予約をした後に、以下にメールを送ればすぐに対応してもらえます。
直接予約はもちろん、アゴダやブッキングドットコム経由で予約をしても送迎付きなので、安い媒体を選んで予約しましょう。
ピマライ リゾート & スパ(Pimalai Resort & Spa)
広大な敷地を有するホテルですが、大きくビーチサイドとヒルサイドに分けることができます。
ピマライリゾートの全体図
どちら側も魅力的ですが、特徴を簡単にまとめます。
ビーチサイド…ロビーやスパのあるゾーン。海に近く、ビーチアクセスの部屋もある
ヒルサイド…息をのむ美しさのメインプール、大人気のプールヴィラがある
施設内は本当に広く、例えば私が宿泊した山の上の部屋からビーチまでは、歩くと15分くらいかかります。
宿泊した部屋の前の道。自然豊かだが歩いて移動するとなると結構大変
ただし、基本的にピマライリゾート内はカートで移動可能です。
リゾート内の様々なところに電話があって、専用ダイヤルを押せば、普通は3分以内に迎えに来てもらえます。
部屋の番号や行きたい施設(ロビー、レストランなど)を言うだけなので、英語が喋れなくても普通に使えます。
ピマライリゾート&スパのプール
施設内には、大きく2つのインフィニティプールがあります。
ビーチサイドのプール。
海に近くて開放感があります。
ヒルサイドのメインプール。
海からは遠いですが、絶景を望めます。
夕日が沈む瞬間の美しさは、本当に素晴らしかったです。
ちなみに、有名なピピ島もここから見えます。
ジムとスポーツクラブ
長期滞在者が多いこともあって、体を動かせる施設も充実しています。
メインプールの脇にあるフィットネスジム
有酸素運動系のマシンは少なめですが、ダンベルからスミスマシンまでそろっているため、ガッツリ筋トレしたい人も満足できると思います。
この他に、使用中でしたがヨガスタジオがありました。
スポーツクラブ
ビーチサイドとヒルサイドの真ん中に位置するスポーツクラブ。
- バスケットボール
- テニス
- 卓球
- ピックルボール
- ペタンク
などの球技が楽しめます。
コートには落ち葉一つなく、めちゃくちゃきれいな状態が保たれていました。
その他、リゾート周辺を探索するためのマウンテンバイクもあります。
このホテルから最寄りのセブンイレブンまでは1キロ近くありますが、これに乗れば一瞬です。
キッズエリア
子連れ旅行に欠かせないのが子供の遊び場ですね。
ピマライリゾートのキッズコーナーは、室内に多種多様のおもちゃがそろっていました。
ぬいぐるみから滑り台まであって、性別関係なく楽しめそうです。
スタッフが常駐しているため、安心して遊ばせられると思います。
宿泊レビュー
私は人気の高いヒルサイドのオーシャンビューヴィラに宿泊しました。
ビーチサイドの部屋もいくつか見せてもらえたので、あわせて簡単に紹介します。
ヒルサイド オーシャンビュー ヴィラ
まずは私が泊まったオーシャンビューヴィラを紹介します。
204平米の敷地の真ん中にはプライベートプール、その両サイドにベッドルームのある建物、リビングのある建物の2棟から成っています。
部屋の入り口から階段を下りて敷地内に入ります。
まずは部屋やプールよりも、その先にあるパノラマビューに目を奪われます。
何よりも先に、プールサイドにある巨大なソファーでゆっくりしたいと感じました。
とりあえずリビングのある建物から紹介。
広々とした部屋の真ん中には、大きなソファーとテーブル、テレビなど。
テーブルの上には、ウェルカムフルーツとココナッツドリンク、簡単なスナックが置かれていました。
ソファーの後ろの扉は、それぞれキッチンとシャワー室につながっています。
キッチンはこんな感じ。
調理器具や食器など、本格的な料理ができる器具もそろっていました。
冷蔵庫のジュースは有料ですが、山のようにある水やコーヒー、紅茶は無料。
無料のものは、ルームクリーニングとターンダウンサービスの際の1日2回、マックスまで補充されます。
リビングからつながる、もう1つの部屋の先がこちらです。
綺麗なトイレとバスルームですが、メインのバスルームは寝室の横にあるので、ここは使いませんでした。
ただ、2人で同時にトイレに行きたくなった時などには重宝すると思います。
リビングからも、プールやパノラマビューが楽しめました。
リビングの正面にあるバルコニースペースも、ゆったりしていて気持ちがよかったです。
続いてベッドルームのある建物。
部屋の中央には天蓋付きの巨大なベッド。
枕元にコンセントがたくさんあって便利でした。
ベッドの手前はこんな感じ。
正直、この広さがあればリビングの建物はなくても満足できると思います。
実際に、私はほとんどをこの部屋で過ごしました。
寝室を奥に進むと、これまた広々としたバスルームが現れます。
大きなバスタブの脇には2種類のバスソルト。
海を見ながらゆっくりと半身浴が楽しめます。
もちろんシャワールームは別にあります。
洗面台に置かれているアメニティーは、ハンドソープや綿棒くらいでした。
ただし、歯ブラシやカミソリなど、必要なものは全て注文することが可能です。
バスルームの脇にはクローゼット。
- バスローブ
- 室内用スリッパ
- バルコニー用スリッパ
- アイロンセット
- 施設内で使うバッグ
などなど、必要なものは一通りそろっています。
その向かいには、巨大なセーフティボックスやドライヤー、懐中電灯、蚊取り線香など。
その他、ターンダウンの際に枕元に置かれていたルームスプレーがいい匂い過ぎて持って帰ってきました。
この部屋が最も素敵なのは、やはり夕暮れ時です。
メインプールと同じ向きなので、夕日がきれいに見えます。
メインプールよりも高度がある分、よりしっかりと見ることができました。
私は1ベッドルームに泊まりましたが、同じタイプで2ベッドルーム、3ベッドルームもあるため、グループ旅行でも使える部屋です。
デラックスルーム
ビーチサイドにある48平米の部屋で、基本的に部屋から海は見えません。
ただし、運が良ければ海が真ん前に見える部屋に当たることもあります。
ベッドルームと洗面台の真ん中にバスタブがある、おしゃれな造りをしていました。
デラックスタイプは全部で64部屋ありますが、ツインベッドの部屋はそのうちの8部屋だけだそうです。
ベッドを分けたい人は早めに予約しておきましょう。
ベイ フロント デラックス
全室から海が見える、ベランダが飛び出た部屋です。
大きなベッドルームからはもちろん、バスルームからも海が見えました。
部屋の広さは70平米。
カップルで旅行してもゆったりと滞在できる造りになっています。
ビーチサイド パビリオン
アンダマン海真ん前の部屋で、110平米の広さを誇ります。
ベッドルームの大きな窓からは海が見えますし、室内にいても波の音が聞こえます。
リビングからつながる小道を抜ければそのまま泳げるので、クラビーの美しい海で泳ぎたいならこの部屋がおすすめです。
ピマライリゾートのレストラン
滞在中に何度もお世話になった、以下の2つを紹介します。
- ビーチサイドの ラックタレーレストラン(Rak Talay)
- ヒルサイドの ザ セブン シーズ レストラン(The Seven Seas)
この中でも、セブンシーズは朝食会場として毎朝利用しました。
ラックタレー レストラン
プライベートビーチ沿いにあるおしゃれなレストランです。
日中は、美しい海を目の前にして開放感あふれる中、美味しい食事を楽しめます。
すぐ横にはオンザビーチのバー。明るいうちからお酒を飲みながらダラダラできます。
ディナータイムには雰囲気ががらりと変わり、ロマンチックなムードに包まれます。
なお、ハッピーアワーの17:30~18:30と21:30~22:30は、1杯分の料金で2杯飲めたりするのでかなりお得です。
以下に、ここで食べた料理をずらっと載せていきます。
滞在中はほぼ毎日利用しましたが、日替わりのスペシャルメニューが毎日変わるため、飽きることはありませんでした。
ディナーで注文したThai Hot Pot(タイの鍋料理)。
スープの味、辛さなども選べる上に、野菜などは取り放題なので必ず満足できます。
- 肉のホットポット…1,495バーツ
- シーフードのホットポット…1,995バーツ
- ミックス…2,395バーツ
最後に白米をもらって作った〆の雑炊がめちゃくちゃ美味しかったです。
それから、このレストランで絶対に頼んでもらいたいのがシナモンアイスです。
毎食後に必ず食べていました。それくらい美味しかったです。
セブンシーズ レストラン
ここは、毎朝の朝食と最終日のディナーで利用しました。
上述したメインプールの上に位置するため、眺めは最強です。
雰囲気最高のオーシャンビュー席はもちろん、エアコンのきいた室内席、山側の喫煙席など、様々なタイプの席があります。
このホテルの朝食は、半分はビュッフェ形式、もう半分はアラカルトを注文する形になっています。
並べられる料理は連泊しても飽きないようになっていますが、1日目と3日目のメニューは若干似ていました。
ただし、メニュー自体が多いので全部食べ切れませんし、ビュッフェ以外にアラカルトメニューもあります。
こちらがアラカルトメニュー。
ヘルシードリンクの他に、右下のモーニングキックというところにはお酒のメニューも。
朝から飲みたい人にはぴったりです。
アラカルトメニューもいくつか頼みましたが、個人的に一番おいしかったのがフレンチトーストです。
フレンチトースト(左)とカイガタ(右)
カイガタは少しピリ辛でしたが、濃い味付けでパンがすすみました。
トマトとアボカドサラダ付きポーチドエッグ(左下)
それから、パンやそれにつけるジャム類の種類が多くて、思わず朝からたくさん食べてしまいました。
なお、このレストランは夜になると洋風の高級レストランに変わります。
夕日が沈む時間帯はまさに絶景。特別な日のディナーに使いたい雰囲気です。
料理の内容もガラッと変わります。
注文した前菜3品
アラカルトの他、コース料理もあるので事前に確認してみましょう。
前菜とメインの間に出てきたロブスターのスープが絶品でした。
注文したメイン3品
ステーキを注文すると、スタッフが専用のナイフを持ってきてくれます。
使いたいナイフを1人1本ずつ選んでステーキを切ります。
色んな種類のナイフがあって、面白い演出だと思いました。
ピマライリゾートでできるアクティビティー
最後に、ピマライリゾート&スパで体験できるアクティビティを紹介していきます。
事前予約が必要なものもありますが、それぞれリンクを貼っておくので参照してください。
マリンアクティビティ
上述したラックタレーレストランの脇では、たくましい係員がビーチを常に監視していました。
そして、その近くに様々な水上アクティビティーのグッズが置かれています。
宿泊客は全て無料で利用できますし、プライベートビーチなので一般のお客さんはいません。
時間帯によっては、900メートルのプライベートビーチを独占できます。
なお、このビーチにはところどころにヤドカリがいます。
色んなタイプの貝に入っていて、見ていて飽きませんでした。
本格的なビーチアクティビティーをせずとも、美しいビーチを歩いているだけで満足できました。
滞在中は、1回でもこのプライベートビーチを散歩してみましょう。
無料のハーバルボールクラス
ホテルのほぼ中央にあるスパでは、スパやマッサージを受けるだけでなく、ワークショップが無料で楽しめます。
- 月曜・金曜…タイマッサージ教室
- 水曜…ハーバルボール作成
私は生のハーバルボールを作りました。
作り方はめちゃくちゃ簡単です。
用意されている6つのハーブを混ぜ合わせて固めるだけ。
分量によって香りに多少の違いは出ますが、恐らく誰が作ってもまともなハーバルボールっぽいものが作れるはずです。
最後は先生に縛ってもらって完成したハーバルボール。
生のハーブを使っているため効果は1週間ほどだそうですが、その間は良い香りがずっと続きます。
なお、ピマライリゾートのスパは大自然の良さを活かしており、まるでジャングルの中で施術を受けているように感じるはずです。
様々な木々や池などに囲まれるようにして、ヴィラタイプのスパルームが点在しています。
その一室。
タイ古式マッサージからワックス脱毛まで様々なメニューがありますし、子供用のプランも用意されていました。
詳しくは、以下からご覧ください。メニューも全て見ることができます。
タイ料理クッキングクラス
個人的に一番楽しかったアクティビティが、タイ料理のクッキングクラスです。
まずは、ホテル内のハーブガーデンに行き、代表的なハーブの説明を受けながら料理に使う食材を収穫します。
ハーブ園には実に様々な食材がありますが、野菜や花などをその場でちぎって食べてみたりと、これはこれで楽しかったです。
その後はThe Seven Seasのキッチンで調理開始。
この日のメニューは以下の3点。
- ソムタム(パパイヤサラダ)
- トムカーガイ(ココナッツと鶏肉のスープ)
- パッタイ(タイ風焼きそば)
これらを並行して作っていきます。
全て自分で作るため、辛さも調節できますし、自分好みの味付けに仕上げることができました。
プロのシェフにも手伝ってもらい、何とか形になりました。
名前入りの修了証明書までもらえます。
なお、この時に使ったエプロンももらえます。
クッキングクラスは毎日11:30から開催されます。
ハーブガーデンでの収穫から出来上がった料理を食べるところまでで、大体2時間程度。
本格的なタイ料理の作り方や必要な具材もわかるので、料理好きならチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
ただし、1日1グループ限定なので、早めの予約がおすすめです。
詳細は以下をご覧ください。


ムエタイ
タイの高級リゾートにありがちなのが、ムエタイ教室です。
ピマライリゾートでは、上述したフィットネスやスポーツクラブとはまた別のところに、専用のムエタイジムがあります。
サンドバッグの他に本格的なムエタイリングも用意されており、この中でコーチに指導してもらえました。
ムエタイ初心者でも、構えやパンチの打ち方から指導してもらえますし、良い運動になります。
ムエタイクラスは、毎日10時~と15時~の1日2回開催。
1時間みっちりとしごいてもらえて、グループレッスンは750バーツ++なので、そんなに高くありません。
ただし、こちらも人気があるため前日までの予約が必要とのことです。
詳しくは以下をご覧ください。


できるだけ長く滞在したい高級リゾート
私は3泊4日滞在しました。
訪れる前までは、「1カ所のホテルに4日はちょっと長い」みたいに思っていましたが、いざ4日目を迎えてみると「あと1週間くらい滞在したい」と思える場所でした。
長く滞在すればするほど、スタッフとも顔なじみになっていって居心地がどんどん良くなります。
長期滞在が人気の理由がよくわかりました。
公式サイトには、宿泊日の7日前までに予約すると10%オフ、30日前までに予約すれば30%オフなどのプロモーションもあります。
基本的にはアゴダ経由の予約が最も安い気がしますが、早く予約する場合は公式サイトの方が安かったりするのかもしれません。
以下から料金を比較して、安い媒体から予約しましょう。
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