ホーチミンで有名なカフェアパートメントといえば、観光客も多く、地元ベトナム人にも人気のグエンフエ通りにある建物のことをさします。
しかし、ツーリストエリアから気軽に行ける場所に、もう1つ他のカフェアパートメントがあるのをご存じでしょうか?
有名なカフェアパートと比べると、はるかに老朽化が進んでいるボロボロの建物なので、勝手にレトロカフェアパートメントと名付けますが、こちらにもグエンフエのアパートに負けないオシャレカフェがたくさん入っています。
今回は、そんなレトロカフェアパートメントを徹底的に紹介。
レトロカフェアパートメントへの行き方
場所は、1区の金融街。ベトナム中央銀行やホーチミン証券取引所をはじめ、数十の銀行、証券会社などが集まるエリアです。
有名なグエンフエのカフェアパートメントからは、歩いても10分程度。実は、ツーリストエリアからのアクセスは非常にいいのです。
しかし、このレトロカフェアパートメントを訪れるお客さんは、大半がベトナム人で、観光客にはあまり知られていません。
外観はこんな感じ。金融街にあるとは思えない、お世辞にもきれいとは言えないお化けビルです。ちなみに、このアパートの向かいには、ベトナム中央銀行の立派な支店がドドンとたっています。
入り口はここ。人の住んでいる感じがしっかりと伝わってきて、ほんとに入って行っていいものか躊躇してしまいそうになります。
奥に進んでいけば階段があるので、そこから上っていきましょう。
なお、初めてこのアパートを訪れるベトナム人も不安そう。
カフェのテラスから外を見ていると、えっここ?ここは違うだろ。という感じで、バイクを止めてスマホを眺めるベトナム人を数人見かけました。
アパート内部の様子
グエンフエのカフェアパートメントが古いと言われることもありますが、このレトロアパートの方が、はるかに古いし汚いです。
ここに住んでいる人もたくさんいるので、あまり失礼なことは言えませんが、全体的にボロボロで、中には生理的に無理だと本気で感じる人もいるかもしれません。
昔の友人に、バンコクのカオサンロードが汚くて無理だという人がいましたが、彼はここに入ることさえできないでしょう。
生活感丸出しですね。人の生活している部屋のすぐ横には、お客さんがたくさん訪れるカフェがいくつもあるのです。夜になるとバーになって騒音とか出しそうなのに、そういうのが問題にならないんだろうか、と気になります。
オシャレカフェの中には、インテリアの一部として自転車などを配置しているところもあります。しかし、ここには使用感丸出しの自転車どころか、掃除道具やごみ袋などが置いてあり、洗濯したばかりの衣類が干されています。
アパート内は、基本的にウロウロすることができるので、迷惑がかからない範囲で、適当に歩き回ってみるのもいいでしょう。
階段もボロボロ。エレベーターがないため、薄暗い階段を使う他ありません。
グエンフエのカフェアパートのようなシンプルな構造ではなく、全体的に入り組んだ造りになっています。
それぞれのカフェは、各フロアの階段を上ってすぐのところにあることが多いですが、奥に進むとよくわからないお店があったりするので、探検しているようで楽しいです。
こんな感じで、カフェ意外にも服屋さんなど、色々あるんです。複数のカフェを回りつつ、こういった店舗を冷やかすのもいいでしょう。
ボロボロの建物の奥には、265メートルの高さを誇る、ビテクスコ フィナンシャルタワーがチラリ。
ホーチミンのウォール街にある壊れそうなアパートの間から、高層ビルが見えるというアンバランス感がすごいです。
アパート内には、猫も結構見かけました。猫カフェとは全然違いますが、ネコ好きにもおすすめです。
レトロカフェアパートメントのカフェ紹介
グエンフエのアパートは、カフェをはじめとするお店がメインの店子という感じが強いですが、このアパートには一般の住人もたくさん住んでいます。
そして、そのアパートの部屋を利用して、オシャレなカフェが複数点在しているのです。
地上フロアの階段の横には、こんな感じでたくさんの看板。
すべてカフェというわけではなく、バー専門店や洋服屋さんなど、様々な店舗が入っています。逆に、看板を出していないカフェもあります。
以下は、私が実際にこのアパートで訪れたカフェ。それぞれのカフェの簡単な紹介も載せていますが、興味がある人はそれぞれのページに飛んでみてください。
カフェの名前 | フロア |
Cafe Hoang Thi | 1階 |
Things Cafe | 1階 |
Whisfee Café & Bar | 1階 |
Thi Fi Cafe Bar | 3階 |
Mockingbird Cafe | 4階 |
なお、ベトナムでいう1階は、日本でいうと階段を上がった2階部分にあたります。階段を上る前の日本でいうところの1階が、ベトナムでは0階、グランドフロアというような感じでカウントされるわけです。
ちなみに、このレトロカフェアパートメントでは、どの店舗でも英語での会話に困りませんでした。流暢とはいいがたいですが、店員さんの多くは英語を使い、フレンドリーに話しかけてくれます。
もちろん、適度な距離を保ってくれるので、静かに滞在したい人にもおすすめです。
Cafe Hoang Thi(1階)
一応、このレトロカフェアパートの中では、最も広く、お客さんの数も多いカフェだと思います。室内にはロフトが付いており、アパートの共有スペースまで店舗が広がっています。
ベトナム レトロアパートの《Hoang Thi》ビンテージなオシャレカフェ
Things Cafe(1階)
Hoang Thiの奥に位置するオシャレカフェ。配置されている家具など、このアパートの中で最もベトナムらしい雰囲気だと感じました。ただ、基本的には古い感じなので、レトロベトナムといったところです。
Whisfee Café & Bar(1階)
このアパートの中では、比較的清潔な印象を持ったカフェ。しかし、ビンテージ風の内装とアーティスティックな雰囲気は、他のレトロカフェにも負けていません。
《Whisfee Café&Bar》アーティスティックなレトロカフェinホーチミン
Thi Fi Cafe Bar(3階)
外観は薄暗いですが、店内はそこそこ広くて居心地のいい店舗。このお店にもロフトが付いていて、ロフト部分は土足厳禁。ベトナム人が好む床に座るスタイルで、めちゃくちゃくつろげます。
ホーチミンの《Thi Fi Cafe》床に座ってダラダラできるレトロカフェ
Mockingbird Cafe(4階)
4階部分にあるので階段が大変ですが、行く価値があるおすすめカフェ。個室のようなプライベートテラスが最高で、個人的にはこのアパートで一番ゆっくりとできました。テラスからは、一応サイゴン川が見えます。
ベトナム レトロアパートにある《Mockingbird Cafe》の雰囲気が最高
ホーチミン レトロカフェアパートまとめ
本家のカフェアパートメントと比べると、どうしても知名度が低いし汚いです。しかし、私を含め、こんな感じの雰囲気が好きな人も多いはず。
1区にあって、ドンコイ通りやレタントン通り周辺からも、頑張れば歩けるので、ここでカフェホッピングしてみてはいかがでしょうか。
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