アユタヤの第一級王室仏教寺院!タイでも珍しい教会にしか見えない寺

アユタヤ観光

タイ各地には、面白い形のお寺がたくさんありますが、その中でも異質の存在ともいえるのが、ワット ニウェート タンマプラワット ラーチャ ウォラウィハーン。教会寺院として有名なアユタヤのお寺です。

長い名前の後半部分「ラーチャ ウォラウィハーン」は、王室の認定を受けた王室寺院に付けられるタイトルなので省いても構いません。

王室寺院もいくつかのレベルに分けられており、「ラーチャ ウォラウィハーン」とは第一級に格付けされた寺院に付けられるタイトル。

要するに、タイ王国にとって非常に重要なお寺だということになりますが、見た目やアクセス方法も珍しい寺院になり、たくさんのツーリストが訪れます。

今回は、そんなアユタヤの教会寺院の見どころや行き方などについて紹介。

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教会寺院の基本情報

名前(日本語) ワット ニウェート タンマプラワット ラーチャ ウォラウィハーン
名前(英語) Wat Niwet Thammaprawat(Church Temple)
名前(タイ語) วัดนิเวศธรรมประวัติราชวรวิหาร
営業時間 9:00 – 17:00
休業日 なし
入場料 無料
観光所要時間 30分

ワット ニウェート タンマプラワットは、1878年にタイ三大王の1人であるチュラロンコン王(ラーマ5世)によって建てられました。

ちなみに、ラーマ5世、それからその前のラーマ4世は、ビルマに破壊されたバンパイン宮殿を再興した人物でもあります。

チュラロンコン王(在位1868~1910)は、日本の明治天皇(在位1867~1912)とほぼ同じ時代を生きていた大王。

欧米の圧力を受けながらも、タイの独立を維持しつつヨーロッパの近代的な制度を導入した、現在でもタイ国民に愛される偉大な王様です。

そんな欧米と渡り合った大王が、イタリア人の建築家に設計させた西洋風の仏教寺院がワット ニウェート タンマプラワットです。

完全な仏教寺院ですが、ステンドグラスのあるリバイバルゴシック様式で建てられています。見た目は教会なのに、教会にあるはずの十字架は見当たりません。

ちなみに、駐車場から出発して寺院のみを見て戻ってくるだけなら30分もあれば十分ですが、後述する見どころも含めて中洲を散歩するなら、観光所要時間はトータルで1時間くらい見ておきたいです。

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教会寺院への行き方・地図

ワットマハータートあたりから20キロ以上離れている中洲に位置します。

自転車では絶対に無理なので、車で、もしくはチャーターしたタクシーで行くことになります。

今のところツアーにも組み込まれていません。

車を使わずに行く場合は、鉄道でバンパイン駅まで行って下車、そこから歩いて20分くらいで、この寺院の駐車場にたどり着きます。駅からトゥクトゥクなどを利用するのもあり。

アユタヤの中心から考えると行きにくいですが、車じゃないと絶対に行けない場所というわけではありません。

アユタヤから南に20キロのため、逆にバンコクからも行きやすいです。

例えば、バンコクからタクシーをチャーターしていくのであれば、行きか帰りに寄ってもらうことも可能。

いずれにしても、すぐ横にあるバンパイン宮殿とセットでいきましょう。

なお、タイでも珍しい教会の形をした仏教寺院ですが、アクセス方法も珍しいです。詳しくは後述します。

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教会寺院の見どころ

この辺りがワット ニウェート タンマプラワットの見どころ。

  • ゴンドラとチャオプラヤ川
  • 教会風のお堂
  • ヨーロッパ風の建築物
  • 美しい庭園とカフェ

順番に紹介していきます。

ゴンドラとチャオプラヤ川

チャオプラヤ川の中州にある寺院なので、まずは中州まで行かなければなりません。

使うのは、ベンチに簡単な仕切りしかないゴンドラ。

これが2機あって、数分おきに自動的に行き来する仕組みになっています。お坊さんはもちろん、ツーリストもこのゴンドラで移動します。

訪れるまでは、ゴンドラの運行時間の間隔などが気になっていましたが、数分に1回動くため、よほど混んでいない限りは、このゴンドラが遅いせいで時間がかかるというようなことはありません。

ゴンドラに乗っていられるのは片道数分。限られた時間でチャオプラヤ川の真上からの景色を楽しみましょう。

なお、ゴンドラは無料で、誰でも自由に好きなように乗れます。

教会風のお堂

ゴンドラを降りて右に進むと、お目当ての黄色の教会寺院が現れます。

ちなみに、以下はアユタヤ旧市街の近くにある本物の教会(セントジョセフ教会)。

こちらも黄色くてちょっと似ていますが、教会と寺院なので全然別物です。

お堂の中も、一見教会っぽい造り。むしろ教会にしか見えません。

しかし、タイの他の寺院と同じく、参拝者は床に座って手を合わせながら頭を下げる動作を3回繰り返します。

教会のような主祭壇や内陣はなく、代わりに置かれているのが美しい仏像。

ステンドグラスの大きな窓の間にも仏像。

よく見ると確実に仏教寺院だという不思議な空間です。

タイにある仏教寺院だ。と感じさせるタンブン(寄付)ボックスやお守りも置いてありました。

ヨーロッパ風の建築物

ゴンドラ乗り場から仏教寺院の間には、ヨーロッパの街にいるかのような建物が並びます。

よく見てみると、決してヨーロッパではないということはわかるはず。

しかし、少なくともタイの仏教寺院の周りにある建物としては、常識を覆されるアンバランスさが面白いと思います。

美しい庭園とカフェ

ゴンドラを降りて左方向、仏教寺院とは逆の方に進むと、イングリッシュガーデン風の緑豊かな空間が広がります。

どちらかというと、こっちの方がヨーロッパにありそうな感じかも。

入ってないですが、その一角にあるカフェ。

中洲なので、目の前にチャオプラヤ川が広がっていて雰囲気も悪くありません。時間があるのなら、このカフェでゆっくりするのもいいと思います。

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一緒に回れる周辺の観光地や寺院

アユタヤの旧市街からはかなり離れており、周辺にはこれと言って遺跡はありません。

しかし、歩いていける距離にバンパイン宮殿があるので、この2つはセットで訪れることになると思います。

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