コロナ禍に、タイ・バンコクから日本のセントレアに移動しました。
日本人でも入国時に提出しなければならない書類がいくつかあり、帰国前は正直かなり不安でした。
書類不備があると日本に入国できないみたいな話も聞いていたので。。。
しかし、押さえるべきポイントはかなり少ないです。
今回は、
- 日本帰国に必要な書類
- 理想的な帰国までの流れ
- 実際に体験したコロナ禍の帰国
を紹介していきます。
なお、日本・タイともにコロナ対策は状況によって変化していくものです。
私の場合は、2021年8月にセントレアから入国しましたが、最新の情報は外務省や厚生労働省のページもあわせてご覧いただくことをおすすめします。
日本帰国に欠かせない4種類の必要書類
必要書類は以下の4点。
- 陰性証明書
- 誓約書
- 質問票
- スマホ用アプリケーション
1つずつ詳しく見ていきますが、取り急ぎタイを出国する前までに確実に用意しなければならないものは陰性証明書だけです。
陰性証明書さえ取れれば、残りは全てタイ出国当日に、空港でチェックインした後にも取得可能なので大丈夫です。
出国72時間以内に取得した陰性証明書
タイを出国する72時間以内の検査後にもらえるコロナの陰性証明書は、あらかじめ用意しておかなければならない書類です。
バンコクから名古屋に直行便で帰国するケースで言えば、今のところタイ航空の深夜便(00:05発)しかありません。
自宅から空港に向かう日付とフライト時間の日付が異なる点に注意しましょう。
ちなみに、私はスクンビットのサミティベート病院でPCR検査を受けましたが、以下のページではその時の様子を紹介しています。
PCR検査の予約や流れなどが知りたいという人は見てみてください。
誓約書
※スワンナプーム空港でチェックイン時にもらえます。
誓約させられるのは大きく5つ。
- 14日間は自宅または宿泊施設で待機すること
- アプリやメールを活用して健康状態を報告すること
- アプリでの位置情報の送信、ビデオ通話に対応すること
- 保健所などから指示があったら従うこと
- マスク着用、消毒の徹底、3密を避けること
なお、誓約者の個人情報で記載しなければならないのは以下の通りです。
- 氏名
- 年齢
- 国籍
- 滞在国
- 待機場所の住所
- 空港から待機場所への交通手段
- 旅券番号
- メールアドレス
- 日本国内で通話可能な電話番号
- 緊急連絡先
この中の「空港から待機場所への交通手段」は以下の中から選択します。
- 自家用車
- レンタカー
- ハイヤー
- 入国者専用車両
家族や友人に車で迎えに来てもらう場合も自家用車を選びましょう。
質問票
※空港でチェックイン後にスマホで登録可能です。
URLを見ればわかりますが、質問されるのは以下の通り。
- 日本到着日
- 便名
- 座席番号
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 滞在先の住所
- 次回の日本出国情報(あれば)
- 流行地域滞在情報
- 体調に関する質問
- メールアドレス
- 電話番号
- 緊急連絡先
注意しなければならないのは、座席番号です。
今の時期はタイ航空のサイトから事前にウェブチェックインができるのかわかりませんが、私が手続きをしようとしたフライトの前日と前々日にはネットでの操作が不可になっていました。
そのため、質問票への入力は座席番号がわかる空港でのチェックイン後にしかできない状態でした。
ただ、入力自体は数分で終わるため、チェックインした後の空き時間にサクッと片付けられます。
入力が終わったらこの画面が現れるのでスクショ。
日本入国時の質問票提出のゲートで、この画面を見せれば終わります。
スマホ用アプリケーション
チェックされるアプリは
- Google Map
- MySOS
- COCOA
の3点。
入国手続きの最後にアプリをチェックされますが、海外にいてもインストール可能なので先に入れておいた方がスムーズだと思います。
インストールさえしておけば、あとは日本の空港の係員が全て設定を行ってくれます。
空港の弱いWi-Fiとは別に専用のWi-Fiに接続できるので、ネット環境の心配は不要です。
ただ、係員にスマホを渡して色々触られるため(グーグルマップのタイムラインなど含め)、気になる人は事前に対処しておきましょう。
なお、スマホがない方、またはスマホが古くてアプリが使えない方などは、スマホをレンタルしなければなりません。(税込み15,000円/到着日から15日間)。
参照:厚生労働省 スマートフォンの携行、必要なアプリの登録・利用について
帰国までのスケジュールと事前に用意すべきもの
一応、理想的な帰国までの流れを順番にしました。
航空券の予約
⇓
PCR検査の予約
⇓
PCR検査の実地
(出国の72時間以内)
⇓
誓約書・質問票・アプリの用意
(空港でチェックイン後)
⇓
出国
もう一度言いますが、タイにいる段階で確実にやっておかなければならないのは、出発の72時間以内のPCR検査のみです。
検査は事前に予約をしておいた方がいいので、飛行機のチケットをとったらすぐに病院に連絡しましょう。
一方で、日本での生活に困らないように、現地出国前に以下を手配しておくと良いと思います。
- ポケットWi-Fi
- 電話番号SIM
常にネット環境にいる必要がある
入国後14日間は、アプリ経由で毎日電話がかかってくるのですが、原則その電話にすぐに対応しなければなりません。
ネットに遮断された状態では電話を受けることができないため、Wi-Fi環境は必須になります。
セントレアにはWi-Fiがありますし、強制隔離施設でも問題なくネットは使えます。
また、強制隔離施設を離れた後に自己隔離でホテルを使う場合も問題はないでしょう。
ただ、自己隔離の施設にネットがない場合は大きな問題となります。
私の場合は日本に数か月滞在するため、日本帰国の初日から日本出国まではポケットWi-Fiをレンタルしました。
Wi-Fiレンタル業者は色々あるものの、無制限でも1日3GBまで(月90GBまで)というプランが多いです。
そして、1日3GBを使いきった後は、速度制限がかかって使い物にならなくなります。
3GBというのは、隔離中にネットフリックスを見ていると午前中には使い果たすレベルです。
その点この業者は、月250GBまで使える大容量なのにもかかわらず、料金も月額6000円とかなりお得。
ネットで動画を見たりYoutubeの投稿などをするような方は大容量がマストだと思いますので、確認してみてください。
電話番号は使えるようにしておいた方がいい
ネット環境と比べると必須とまではいきませんが、誓約書には「誓約者本人と14日間確実に通話可能な日本国内の電話番号」を書く欄があります。
また、万が一のことも考えて普通の電話番号が使えるに越したことはありません。
私は日本の電話を持っていないので、ソフトバンクのSIMカードをレンタルしました。
いつもはセントレアでレンタルするのですが、コロナによりカウンターは閉鎖中。ただ郵送してもらえます。
ちなみに、入国時点ではまだ番号がわからなかったので誓約書には実家の電話番号を書いておきました。
セントレアで「携帯の番号がいいんだけど。。。」と言われましたが、事情を話したら問題ありませんでした。
到着日に合わせて隔離施設に送ってもらうか、強制隔離が終わる日に自己隔離場所に送ってもらうようにするのがいいと思います。
バンコクの自宅から日本の隔離施設までの流れ
私が実際にたどった帰国の流れを紹介します。
(タイ時間)
19:00 自宅出発
19:30 チェックイン
00:05 スワンナプーム空港出発
(日本時間)
07:30 セントレア到着
07:40 機内で誓約書の確認後、順に降機
07:45 複数のチェックポイント通過
08:20 待機
09:15 バスで隔離施設へ
09:25 隔離施設到着
セントレアのチェックに時間がかかると思っていましたが、飛行機を降りてからホテルの部屋に入るまでは約2時間でした。
非常にスムーズに進んだんじゃないかと思います。
バンコク・スワンナプーム空港出発まで
タイ航空でセントレアに直行する場合は、深夜便を使うことになります。
ここで気を付けたいのが深夜の外出禁止令ですね。
00:05発なので通常なら22時くらいまでに空港に行けば大丈夫です。
しかし、現在のバンコクは21時以降は外出できません。
もちろん特別な理由があれば外出は可能ですが、タクシーが絶対につかまるという保証はありません。
私の場合はタイランドエリートの送迎サービスを使えたのですが、当日の朝に連絡したら24時間前までの予約が必要と言われたのでタクシーで行くことになりました。
他の手続きに気をとられて送迎の予約を完全に忘れていました。
そのため、余裕を持って自宅を19時に出発。
当然、空港にも早く着きすぎるんですが、すでにチェックインカウンターが解放されており、到着してすぐにチェックインできました。
その後はラウンジで過ごしましたが、時間が遅くなるにつれてお客さんが増えていったので途中で出ました。
いくら全員がPCR検査をクリアしているとはいえ、飲食・飲酒も可能な空間でマスクをしていない人も多かったからです。
空港内はガラガラなので、空いているベンチで過ごすのもありだと思います。
機内の様子
飛行機は予定通り出発しました。
ビジネスクラスに乗っているお客さんは多分いなかったと思います。
エコノミークラスもこんな感じでガラガラ。
50人もいなかったと思います。
フライトアテンダントは感染拡大防止のために、簡易的な防護服にゴーグルを着用していました。
一応、機内食は2回。
搭乗の際に手渡される夜食パック。
名古屋に到着する前に出る朝食セット。
隔離施設に着く頃には朝食の時間は過ぎていて昼食まで食事がないため、できればここで食べておきたいところです。
セントレア到着から隔離施設まで
セントレアに到着したら飛行機から降りる前に、質問票がちゃんと書かれているかをチェックされます。
飛行機が止まったら荷物から書類を出して待機しておきましょう。
問題がなければ降りられます。
飛行機を降りてからは、大体以下の順番です。
陰性証明書の確認
⇓
誓約書の確認
⇓
唾液検査
⇓
アプリの設定と使い方確認
⇓
唾液検査の結果待ち
⇓
預け入れ荷物の受け取り
⇓
税関検査
⇓
バスに乗って隔離施設へ
乗客が少なかったというのもあると思いますが、書類の不備さえなければスイスイと次のステップに進めるので、思っていたよりも早く終わりました。
バスで名古屋空港近くの隔離施設まで移動
唾液検査が陰性なら、あとはいつも通りです。
ベルトコンベアに流れる預け荷物を受け取り、税関を抜けて外に出られます。
しかし、そのままバスで強制隔離施設に移動するため、出てすぐのところで待機しなければなりません。
私の場合は「バスが今出たところだから次の便を待って」と言われましたが、恐らく10分もたたずに次の便に乗り込むことができました。
お客さんは10人もいません。
乗客を詰め込むようなことはせず、ある程度の人数が集まったら出発する感じだと思います。
バスで向かうのは、セントレアからすぐ近くの強制隔離施設「東横イン 中部国際空港本館」です。
バスに乗っていたのは実質5分程度でした。
東横インでの隔離生活については以下に詳しく書いているので、あわせてご覧ください。
コロナ禍のスワンナプーム空港からセントレア空港までまとめ
日本の入国に必要な書類は以下の4点。
このうち、PCR検査の証明書は帰国前に手配しなければならないので、飛行機のチケットを予約したらすぐに病院に連絡しましょう。
一方で、日本帰国時までに予約しておきたいものが以下の2つ。
電話番号はマストではないですが、Wi-Fiはあった方がいいと思いますので、少なくともネットを使いたい2日前までには予約しておきましょう。
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