ベトナムの秘境サパ観光！行き方から天気や人気ツアーまで完全ガイド

初めてのサパ滞在を、できるだけ充実させたいという人は、とりあえずこの記事を読んでみてください。おおよそ必要だと思われるサパの情報を凝縮してまとめています。それでも長いですが。

必要な情報があれば、コメント、もしくは直接メッセージをもらえれば追加します。

サパ観光のベストシーズンと天気や気温

東南アジアは常夏の印象がありますが、山の上なので基本的に涼しいです。また、雨季と乾季がはっきりしています。

	最高気温	最低気温	降水量	晴天日数
1月	11℃	5℃	25㎜	15日
2月	13℃	7℃	59㎜	13日
3月	16℃	10℃	67㎜	15日
4月	20℃	13℃	151㎜	11日
5月	23℃	15℃	276㎜	8日
6月	24℃	17℃	314㎜	5日
7月	24℃	17℃	467㎜	3日
8月	24℃	16℃	441㎜	6日
9月	23℃	15℃	277㎜	9日
10月	20℃	13℃	132㎜	10日
11月	17℃	9℃	11㎜	16日
12月	13℃	6℃	3㎜	17日

参照1：weather & climate
参照2：climate-data

毎月の天気やおすすめの観光スポットなどを細かく見ていきましょう。

サパ1月の天候や気温、降水量

日本、東京でいう12月くらいの気温。

最高気温	11℃
最低気温	5℃
降水量	25mm
晴天日数	15日

晴れの日数が多い時期なので、トレッキングのプランを立てることもできます。標高の高いファンシーパンでは、雪が降ることも。稲刈りが終わっているシーズンで、棚田は茶色に近いですが、山はきれいです。

私はこの時期にファンシーパンにのぼっているので、よければインドシナ最高峰のファンシーパン山！サパで最もおすすめの観光地も参照ください。

サパ2月の天候や気温、降水量

日本、東京でいう3月くらいの気温。

最高気温	13℃
最低気温	7℃
降水量	59mm
晴天日数	13日

晴れの日が多い方なので、運がよければ2泊3日でも連日晴れるかもしれません。稲刈りが終わっているシーズンで、棚田は茶色に近いですが、山はきれいです。

サパ3月の天候や気温、降水量

日本、東京でいう11月くらいの気温。

最高気温	16℃
最低気温	10℃
降水量	67mm
晴天日数	15日

気候も温かくなってくる時期なので、夜間も市内でゆっくり過ごすことができるでしょう。温かい服装は必要ですが、極寒に凍えるというようなことはないはず。稲刈りが終わっているシーズンで、棚田は茶色に近いですが、山はきれいです。

サパ4月の天候や気温、降水量

日本、東京でいう4月くらいの気温。

最高気温	20℃
最低気温	13℃
降水量	151mm
晴天日数	11日

少し雨が多くなりますが、まだまだ晴天の日は多いです。4月後半から田植えが始まるので、タイミングがよければ美しい棚田を見ることができるかも。

サパ5月の天候や気温、降水量（ベストシーズン）

日本、東京でいう5月くらいの気温。

最高気温	23℃
最低気温	15℃
降水量	276mm
晴天日数	8日

5月後半には田植えが終わり、美しい棚田を望むことができるでしょう。気候も良いため、サパ観光で最もおすすめの時期の1つです。ゴールデンウイークの時期でも、田植えがまだ完全に終わっていない状態の棚田を見ることができます。

サパ6月の天候や気温、降水量（ベストシーズン）

日本、東京でいう5月くらいの気温。

最高気温	24℃
最低気温	17℃
降水量	314mm
晴天日数	5日

気温は問題ないですが、後半には雨季に突入して雨が多くなります。逆に、6月前半は新緑の季節。非常に美しい棚田を見ることができるでしょう。

サパ7月の天候や気温、降水量

日本、東京でいう5月くらいの気温。

最高気温	24℃
最低気温	17℃
降水量	467mm
晴天日数	3日

年間を通して雨が最も多い時期です。運がよければ晴天の日に巡り合え、素晴らしい絶景を拝むことができるでしょう。しかし、トレッキングなどには適していません。

サパ8月の天候や気温、降水量

日本、東京でいう5月くらいの気温。

最高気温	24℃
最低気温	16℃
降水量	441mm
晴天日数	6日

日本から訪れる場合は涼しく感じる気候ですが、雨は多いです。お盆の時期に訪れるのは、はっきり言って微妙ですが、運がよければ晴天に恵まれるかも。

サパ9月の天候や気温、降水量（ベストシーズン）

日本、東京でいう5月くらいの気温。

最高気温	23℃
最低気温	15℃
降水量	277mm
晴天日数	9日

9月前半はまだまだ雨が多いですが、9月下旬には棚田が黄金色に輝き、青々とした風景とはまた別の美しさを楽しむことができます。雨のリスクはあるものの、シルバーウィーク辺りは最高の時期の1つ。

サパ10月の天候や気温、降水量（ベストシーズン）

日本、東京でいう4月くらいの気温。

最高気温	20℃
最低気温	13℃
降水量	132mm
晴天日数	10日

10月前半には、稲穂がオレンジ色に輝く素晴らしい景色に出会うことができるでしょう。ただし、稲刈りが行われる時期でもあるので、タイミングが悪いと刈り取った後の棚田を見ることになります。

サパ11月の天候や気温、降水量

日本、東京でいう11月くらいの気温。

最高気温	17℃
最低気温	9℃
降水量	11mm
晴天日数	16日

稲刈りが終わって、棚田が寂しくなっている時期です。しかし、雨の日が少なく、まだめちゃくちゃ寒いわけでもないので、安心して過ごすことができるでしょう。

私はこの時期にトレッキングツアーに参加しているので、興味があれば個人でサパのトレッキング現地ツアーへ!適した服装,地図など全て紹介も参照してください。

サパ12月の天候や気温、降水量

日本、東京でいう3月くらいの気温。

最高気温	13℃
最低気温	6℃
降水量	3mm
晴天日数	17日

晴天の日が多くなる一方で、夜間は非常に冷え込みます。青々とした景観、黄金色の棚田は見れませんが、雨が降りにくいので、全てのアクティビティーの予定が立てやすいです。

サパ滞在に適した服装

年間を通して、日本でいう秋から春くらいの気候が続くということがお分かりいただけたのではないかと思います。

4月、5月あたりに行くのであれば、日本で着用している服装をそのまま持っていけば問題ありません。ただし、ハノイはめちゃくちゃ暑いです。

夏場は夜が20℃を切る上、雨が降りやすいので、油断していると風邪をひきます。冬の間は言う必要もないと思いますが、年間を通して温かい格好が必要。

サパの天候に関する注意点

山の上に位置する街なので、天候は非常に変わりやすく不安定。1日のうちで何度も曇ったり晴れたりを繰り返すこともあれば、雨が少ない時期のはずなのに、滞在中雨に降られることが多い、というようなケースもあるかもしれません。

また、雨が降らなかったとしても、濃霧に包まれて景色が全く見えなくなることも。

例え雨が降らなくても、天候に恵まれないというケースはあり得ます。

サパへの行き方

サパにはハノイから行くのが一般的ですが、大きく個人で行くのか、ツアーで行くのかに分類することができます。

ツアーについては後述します。

個人で行く場合は、以下の4つがメジャーな方法。

もう少し具体的にお伝えすると、以下のようになります。※右にスライド可能

費用に気にするほどの差が発生するわけではないですが、所要時間や快適さなどが交通手段によって大きく異なります。

以下に、それぞれの交通手段の乗り方や雰囲気、予約方法などを詳しくまとめてます。

サパのエリア紹介とおすすめのホテル

サパは大きく、都市部と山間部の2つにわけることができます。400軒を超えるホテルが立ち並んでいるサパですが、その大半が都市部にあります。

快適に滞在したい人は都市部、大自然の中に滞在したい人は山間部を選ぶことになります。ただし、街の中心から山間部へのアクセスは意外に大変。山間部の宿泊施設を選んだら、基本的にその宿泊施設内で過ごすことになるでしょう。

街の中心でも、自然が感じられるマウンテンビュールームに4000円～5000円で宿泊可能なので、よほど自然の中に身を置きたいという人でない限り、街中のホテルをおすすめします。また、坂道や階段の多い街なので、その中でも、できるだけ町の中心に近い位置に宿を取ると便利です。

例えば、私は町の中心から徒歩3分の位置のマウンテンビュールームに5000円くらいで泊まりました。

街中でも景色がきれいで安く泊まれるホテルはいくつかあります。せっかくサパに来たのだからマウンテンビュールームに泊まりたいという人は、以下も参照してください。評価が高く、街の中心に近いホテルを集めました。

同様に、田舎町でも高級ホテルはいくつか存在します。山の上にあるとは思えない美しいホテルも多く、窓からの景色が素晴らしい部屋も少なくありません。こちらも高評価のホテルを集めてみたので、家族旅行や夫婦、カップルでの旅行でよいホテルを使いたいと考えている人は以下を参照してください。

サパ観光ではどこを回るべき？

せっかくサパに行くのですから、個人的には2泊3日がおすすめ。1泊2日のみっちりプランでも十分に満喫できますが、天候に左右されやすいアクティビティーも多いので、時間があるなら余裕を持って日程を組みたいものです。

サパの人気観光スポットで、個人でも気軽に行ける代表的な場所は以下の3つ。

それぞれのスポットの特徴を軽く紹介します。

標高3000M超の雲海を楽しむならファンシーパン

サパからは、インドシナで最も高い山、ファンシーパンにアクセス可能。ほとんど歩くことなく山頂まで行けるため、足腰に自信がない人でも気軽に参加できます。

所要時間	全部で4時間くらい
乗り物代金	最大で100万ドン
地図	Google Mapで見る

山岳民族の暮らしが見てみたいならカットカット村

サパの街中から歩いて20分～30分のところにある、モン族の村。サパ周辺にたくさんある山岳民族の村の中では、最もアクセスがいいです。往復の歩行時間を合わせても、3時間くらいあれば余裕で見て回ることができ、気軽に棚田などの絶景を楽しめます。

所要時間	行き帰り合わせて3時間くらい
入場料	7万ドン
地図	Google Mapで見る

大自然と触れ合うならトレッキングツアー

サパの棚田を思いっきり肌で感じたいのであれば、トレッキングツアーが最もおすすめ。山岳民族のガイドで、大自然の中を歩き回ります。ただし、5時間くらい歩くことになるため、体力がない人にはつらいかも。

所要時間	約5時間
ツアー費用	35万ドン
大まかなコース	Google Mapで見る

1泊3日で楽しめるモデルプラン

かなり詰めていますが、車中泊ができる人なら余裕をもってこなせるスケジュールです。

出発日（車中泊）
22:00	ハノイ出発（サパエクスプレス）
1日目（サパ泊）
3:30	サパ到着
6:00	バス車内で待機後、ホテルにチェックイン
7:00	カフェでブレックファースト
9:00	ファンシーパン観光
13:00	ホテルで一休み
14:00	カットカット村観光
18:00	夕食
20:00	ナイトマーケットなど市内散策
2日目（車中泊）
9:00	トレッキングに出発
16:00	カフェホッピング、お土産購入
17:00	ローカルバスでラオカイへ
18:45 or 21:00	超高級バスでハノイへ（深夜着） or 寝台列車でハノイへ（翌朝到着）

例えば、3月1日の夕方にハノイに到着して、そのままサパエクスプレスに乗り込んだ場合、3月3日の夜、もしくは3月4日の早朝にハノイに戻ってこれます。

それぞれのリンクをクリックすれば、詳しい紹介ページに飛ぶので、興味があるものがあればあわせてどうぞ。

なお、トレッキングとカットカット村の両方観光する場合、先にカットカット村に行きましょう。景色は完全にトレッキングツアーの方が素晴らしいので、トレッキング後にカットカット村を訪れると、何しに来たんだという気になるかも。

逆に、トレッキングツアーに参加するのが大変そうだという場合は、カットカット村に行ってみましょう。十分にきれいな景色が楽しめます。

ハノイから気軽に行けるツアー

サパへ自力でアクセスするのが大変だと感じた人、現地で個人で行動するのが苦手な人は、あらかじめツアーに申し込んでしまうのも方法の1つ。

ツアーだと現地での行動を制限されてしまう部分がある反面、ハノイのホテルまで迎えに来てくれるシステムなので、旅慣れていない人でも気軽にサパ観光を満喫できます。

代表的なところだとこの辺り。

宿泊施設と移動手段のグレードなどで大きく左右されますが、快適な移動や現地ツアー、食事、ホテル、日本語ガイドなど、すべて含まれて4万円くらいからなので、決して高くはありません。

サパの市内散策

例えツアーに参加しなかったとしても、サパの街中は歩いているだけで魅力的。ベトナムの他の街とは違う独特の雰囲気に、感動する人も多いのではないでしょうか。

中心をぶらつく

サパの中心である、公園や教会の周りには、山岳民族の子供たちがいっぱい。お母さんと一緒にアクセサリーやキーホルダーなどを押し売りする商売をしているわけですが、その衣装がめちゃくちゃかわいいです。

ただ街を歩いているだけで少数民族の人たちと出会えるのも、サパの魅力の1つ。ミサンガのようなアクセサリーは5000ドン（25円）から買えるので、ちゃんと写真を撮りたいなら、何か買ってあげてからにすると喜びます。

絶景が見えるカフェ巡り

トレッキングがしたいけど、何時間も歩き回るのがつらいという人は、絶景が見えるカフェ巡りをするのもあり。市内からは若干離れますが、素晴らしい景色を見ながらコーヒーを楽しめます。

ナイトマーケットなど

夜になると、サパの中心にある広場のあたりで開かれるマーケット。アクセサリーからバッグ、衣類まで、様々なものが並べられます。山岳民族の子供たちもしっかりと店番をしているので、見に行くだけでも楽しいと思います。

雨の日のサパの過ごし方

サパは山の上の街なので、天候が変わりやすいのが玉にキズ。しかし、雨の日でも楽しめないということはありません。

続いて、雨の日でもサパを満喫するためのアクティビティーを簡単に紹介。

市内のカフェ巡り

中心にホテルを取るのであれば、周辺には魅力的なカフェがたくさんあります。

インテリアがかわいらしい店舗から、美味しいコーヒーを飲ませるお店まで、数十のカフェが軒を連ねているので、ゆっくりとカフェホッピングしてみるのもいいんじゃないでしょうか。

山岳民族のハーバルバス＆マッサージ

サパの街中には、たくさんのマッサージ店が点在しています。室内で施術を受けるマッサージに、天候は関係ありません。

どうせなら、山岳民族の伝統的なハーバルバスなどに入れる、サパならではのマッサージを受けてみるとよいでしょう。

酒におぼれる

完全におぼれてはいけませんが、意外にサパにはお酒の飲めるお店がたくさんあります。

山岳民族のワインを出す店もあれば、コーヒーを利用したアルコールを提供しているバーなど、いろんなジャンルのお店が存在。翌日が確実に雨だということがわかっているなら、遅くまでお酒を飲み歩くのもいいでしょう。

サパガイドまとめ

とりあえず、このページで紹介したホテル、観光スポットなどの詳細ページをまとめます。

もちろん、これがサパのすべてではありませんし、長期で滞在できるのであれば、さらに深い観光ができます。

しかし、1泊や2泊の短期滞在でも、十分にサパを満喫することが可能。短期滞在の場合は、事前にしっかりと計画を立てていくか、あらかじめしっかりと予定が組まれているツアーを利用するのがおすすめです。