仏教系の遺跡が多いアユタヤの中では異質の存在であるセント ジョセフ教会。
教会自体は珍しいものではありませんが、アユタヤにあるこの教会は、タイで最初に建てられたローマカトリック教会です。
遺跡を見に来た観光客には、なんてことない場所かもしれません。しかし、キリスト教を信仰する方にとっては非常に興味深い場所のはず。
そんなセントジョセフ教会への行き方や歴史、見どころなどを簡単に紹介していきます。
聖ヨセフ教会の基本情報
名前(日本語) | 聖ヨセフ教会 |
名前(英語) | St. Joseph’s Church |
名前(タイ語) | วัดนักบุญเซนต์โยเซฟ พระนครศรีอยุธยา |
営業時間 | 入場には、事前の許可が必要 |
休業日 | なし |
入場料 | 無料 |
観光所要時間 | 15分 |
アユタヤのセントジョセフ教会は、1662年にフランス人司教のピエール・ランベール・ド・ラ・モット(Pierre Lambert de la Motte)という人物によって建てられました。アユタヤの聖ヨセフ教会(Wikipediaフランス語)参照
アユタヤの有名な観光スポットである日本人町が最盛期を迎えたのが1630年ころまでなので、教会ができたのはその後ということになります。
1662年といえば、ラーマティボーディー3世(ナーラーイ王)が統治する時代。ちなみに、当時のフランスはルイ14世が統治、鎖国真っただ中の日本は、4代目将軍の徳川家綱によって治められていました。
当時はイギリスやフランスを中心に、国家の輸出の最大化を図る重商主義の時代で、アユタヤ王朝がナーラーイ王の元、外交面で大きく発達した時代でもあります。
しかし、この教会もビルマとの戦争で破壊されました。
現在の教会は、2004年に一度大きな改修工事をしているものの、1831年から16年の歳月をかけて復興されたものがベースとなっています。
Saint Joseph Catholic Church, Ayutthaya(タイ語版Wikipedia)参照
聖ヨセフ教会への行き方・地図
旧市街のすぐ南にあるんですが、近くに橋がないため正直行きにくいです。
しかし、中洲の南のWat Khun Phromという港から渡し船が出ており、そこからアクセス可能。
レンタルした自転車やバイクも一緒に乗せられるので、対岸の港から同じように観光を再開することができます(人間10バーツ、乗り物10バーツ)。
まぁそれでも、港から教会までは3キロくらいあります。近いとは言えませんね。
これが入り口。ちょっと人を寄せ付けない感じの雰囲気が漂っていました。
情報によっては、ここを訪れるのには事前に許可を取る必要があると記載されていましたが、そんなこと知らずに訪れた私。
入る時に門番みたいな人に止められたものの、ちょっと見物したいといったら普通に通してくれました。
結果論ですが、普通に入れそうな感じもします。しかし、心配な人は035-701-526(教会の番号)まで連絡してから訪れましょう。
聖ヨセフ教会の2つの見どころ
敷地内には、メインの礼拝堂と庭、お墓などがあります。
サッと見て終わる感じになると思いますが、一応見どころは以下の2つ。
- 黄色の礼拝堂
- 教会っぽい庭
簡単に紹介します。
黄色の礼拝堂
とりあえず、この教会を外から見るだけでもいいかもしれません。黄色の美しい外観をしています。
ちなみに、タイ人に大人気の教会寺院とは違います。
ぱっと見だと、どちらも黄色で似ていますが、全く違うものです。
外観も美しいですが、礼拝堂の中もいい感じ。
ずっとお寺や遺跡を回っていた人にとっては、特に新鮮に映るんじゃないでしょうか。
この日は周辺の小学生が、神父さんみたいな人の話を真剣に聞いていました。
なので自由に動き回ることはできませんでしたが、室内も美しい雰囲気が漂っていました。
教会っぽい庭
教会の奥には、いかにもキリスト教っぽい庭が広がっています。
こちらも、仏教遺跡だらけのアユタヤで見るとちょっと新鮮。
庭のところどころに大きな像などが立っています。
ちなみに、特に写真は撮ってないですが、この教会はチャオプラヤ川沿いに位置するため、それだけでもいい感じの雰囲気です。
一緒に回れる周辺の観光地や寺院
教会は、旧市街からは行きにくい場所にあります。
しかし、せっかく川の南側を訪れるのであれば、ついでに周辺のお寺などにも足を運びましょう。
- 東に1キロ‥ワット プッタイサワン
- 西に約2キロ‥ワット チャイワッタナーラーム
- 西に約6キロ‥ラック ナー アユタヤ(田園カフェ)
田園カフェは、ここからも結構離れていますが、フォトジェニックなスポットが多くておすすめです。
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アユタヤの基本情報
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アユタヤでおすすめのホテル
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アユタヤの名物と言われる、川エビ、クイッティアオ ルア(タイラーメン)、ロティサイマイ(お菓子)を紹介しています。
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