ハノイからハイフォンへ、またはハイフォンからハノイへ移動する交通手段で最もメジャーなのは、Hai Au社の高速バス。
しかし、市内からバス乗り場のザーラムバスターミナル(Bến xe Gia Lâm)へ行くのはちょっと面倒な上、バスの乗り心地はそこまでよくありません。そこでおすすめしたいのが、Hoang Long社のVIPリムジンバン。
ここでは、高速バスよりも便利で快適なVIPリムジンバンの予約方法や乗り場、車内の雰囲気などを紹介していきます。
ちなみに、ホテルの人に予約をしてもらう場合は、公式サイトのHoàng Long Limousineを見せながら話しましょう。電話番号も書いてあります。
なお、高速バスや鉄道、タクシーなどとの比較は以下のページを参照。
ハイフォン行きVIPリムジンバンとは?
ハノイとハイフォン間を行き来する、非常に豪華な9人乗りのバンです。
見た目は普通のワゴン車ですが、一般的なバスと比べると、座り心地は非常によく、1時間半の移動がより快適なものになります。
内部はこんな感じ。一般的な長距離バスと比べると、その差は歴然です。ハノイーハイフォン間を移動するのであれば、真っ先におすすめしたい交通手段。
ハイフォン行きVIPリムジンバンの時刻表と所要時間
出発時間、所要時間は、高速バスとそこまで変わりません。
- ハノイ発 :6:30~19:30を30分間隔で運行
- ハイフォン発:5:00~19:30を30分間隔で運行
所要時間は道路の混み具合によって異なりますが、1時間半前後だと思われます。私の場合は、7時半少し前にハノイを出発し、9時ちょうど位にハイフォンに到着しました。
ちなみに、トイレ休憩はなく、バンにもついていません。事務所にトイレがあるので、乗る前に行っておきましょう。
ハイフォン行きVIPリムジンバンの運賃
車内は4列で構成されており、2つの価格に分かれています。
Dはドライバー、①はファーストクラス、②がセカンドクラス。
- ファーストクラス:200,000ドン
- セカンドクラス:185,000ドン
その差は15000ドン(75円)なので、狙うは完全にファーストクラスです。というのも、この75円で座り心地が大きく異なるからです。

ファーストクラス

セカンドクラス
2列目と3列目は1人1人が独立したシートを持つのに対し、1列目と4列目は3人が横並びのシートになってしまいます。75円でこの差は大きいです。
しかし、私が利用した時には、最後列の利用者がいなかったので、運がよければ安い席を予約して横に寝て移動できるかも。
ハイフォン行きVIPリムジンバンと高速バスを比較
個人的には完全にVIPリムジンバンをおすすめしますが、価格は高速バスの方が安いです。
- VIP高速バス:10万ドン
- リムジンバン:20万ドン
値段が倍なので、安い高速バスの方がいいと思う人もいるかもしれません。
しかし高速バスは、ツーリストエリアから離れたザーラムバスターミナル(Bến xe Gia Lâm)から出発するため、そこまでの交通費も比較する必要があります。
時間帯によって前後しますが、例えばハノイ駅からザーラムバスターミナルまでは、グラブタクシーで約11万ドン。
一方で、Hoang LongのVIPリムジンバン乗り場までは約6万ドン。約5万ドンくらいの差が出るのです。
これを踏まえてもう一度考えると、
- VIP高速バス:21万ドン
- リムジンバン:26万ドン
その差が5万ドンに縮まります。もちろん、グラブバイクを利用すればさらに安くなりますし、同行者の数によっても変わってきます。また、宿泊地によってはこの差が広がることもあるかもしれません。
しかし、リムジンバンの乗り場はツーリストエリアからも近いため、非常に便利。ホテルの位置を考えれば、ホテルから乗り場まで歩くことも可能です。
私は、バンを利用する前提で、乗り場の近くのホテルに宿泊したため、当日はホテルから乗り場まで歩いていきました。ホテルのツーリストカウンターでは、翌日のVIPリムジンバンのネット予約もしてくれたので、よければ以下も参照してください。※予約方法は後述
ハイフォン行きVIPリムジンバンの車内サービス
具体的に運転手が何かしてくれるとか、そういうことはありません。しかし、Wi-FiやUSBの差込口など、車内には色々な機能が備わっています。
車内はWi-Fi完備。しかし、これは普通のVIPバスでも珍しいことではないので、大きなメリットというわけではありません。
USBチャージャー。スマホが充電できます。まぁこれも、バスによってはついていることがありますね。
水とおしぼり付き。これも普通のバスについています。
それぞれの座席にエアコン口あり。人によっては嬉しくないかもしれませんね。寒いし。
とまぁ、VIPリムジンバンだからこそ、というサービスはなさげです。しかし、一般のバスより数百円高くなるだけで、1時間半の移動がより快適になるということを考えると、やはりこちらの方がおすすめ。
2列目には、3列目にはないドリンクホルダーがあります。広々としているのも2列目なので、同じファーストクラスでも、空いているなら2列目の方がいいですね。
ベトナム人のゴージャスなお姉さんも利用しています。
ハイフォン行きVIPリムジンバンの予約方法
Hoàng Longの公式サイトには電話番号が記載されており、ベトナム人はそこに電話をして予約をすることができます。しかし、言葉の通じない外国人には、そんなことは無理。
そのため、VIPリムジンバンの予約は以下の2つに絞られます。
- 直接事務所に行って予約する
- ベトナム人に予約してもらう
時間があるなら、1番の方法が最も確実だと思います。事務所にいる人が英語がわかるかどうかは別として、日付と時間と人数を伝えれば、予約が可能。予約時にはチケットがもらえるので、それを確認すれば間違えようがありません。
ハノイの事務所兼バン乗り場
ツーリストエリアで、外国人に人気の宿泊先である、オールドクオーター(旧市街)のやや北に位置します。
有名な観光スポットであるロンビエン橋の近くなので、観光ついでに立ち寄るのもありです。

外観はこんな感じ。非常に小さな事務所なので、通り過ぎないように気を付けましょう。
バンは、こんな感じで事務所の真ん前に止まります。
ハイフォンの事務所兼バン乗り場
ハイフォン事務所は、ハノイより若干大きい感じ。建物内にバンが待機しています。
ハイフォン駅のすぐ北にあるので、こちらも場所は悪くありません。
一方で、高速バスを利用すると、ハイフォン駅から4キロほど南のカウザウバスターミナル(Bến xe Cầu Rào)に到着します。
ハイフォン到着後の行動によっては、むしろカウザウバスターミナルの方が便利かもしれません。しかし、ハイフォン市内に滞在するなら、ハイフォン駅周辺に到着した方が圧倒的に便利です。
ベトナム人に予約してもらう
友達がいれば手っ取り早いんですが、短期のツーリストはホテルの人にやってもらうのがいいと思います。
私はこのVIPリムジンバンを利用する前提で、ハノイの乗り場から徒歩圏内のホテルに宿泊しました。そして、翌日のハイフォン発のフライトでバンコクに行くことを告げ、このバンを予約したいというと、全て手配してくれました。
まぁどこのホテルでもやってくれるのかもしれませんが、コンシェルジュのお姉さんが非常に親切で、事務所に電話して空き状況など確認後、自分のスマホで予約しザロペイで支払いまでやってくれました。
▸ザロペイ(Zalopay)とは
ベトナムで1億人以上のユーザーがいるチャットアプリ、Zalo(日本でいうLine、中国でいうWeChatのようなもの)が母体の電子決済ツール
彼女が支払ってくれた20万ドンは、その場でキャッシュで手渡します。
決済後は、すぐに予約確認のメッセージが届きます。これを写真に撮って、当日見せれば問題なし。夜21時を回っていたのに、普通に電話が通じて決済までできたので、予約自体は非常にスムーズに進みました。
ちなみに、予約をするにあたって必要なのは、バンを利用する人のアルファベット表記のフルネームのみ。パスポートなどは不要です。乗車時も、パスポートの提示は必要なく、予約確認書を提示するのみ。
むしろ、外国人の利用者が少ないのか、当日事務所に行ったら私の名前を呼んで、よくきたなー!みたいな雰囲気でした。せっかく写真に撮った予約確認書は見せていません。
ハイフォン行きVIPリムジンバン利用の注意点
何かと便利なVIPリムジンバン。しかし、注意しなければならない点もあります。
座席数が少ない
数十人が乗れる高速バスとは違い、こちらは9人乗り。もっと言えば、ファーストクラスは1台につき4人まで。私が利用したバンは4人の利用者がいましたが、4人とも20万ドンのファーストクラスに座っていました。
希望の時間でファーストクラスを利用するには、できるだけ早めに予約しておくのがよいでしょう。
私は前日の夜21時過ぎに予約をして、翌朝7時半の希望通りの便を確保できました。しかし、座席数が少ないのは事実なので、自分で事務所に行くにしても、早めに行くことをおすすめします。
出発の15分前までに乗り場に行く
出発時間は7時半、ホテルのコンシェルジュのお姉さんには、7時15分までに行くようにと言われました。
コンファームのメッセージにも、15分前に集合と書かれています。まぁそこまで厳密ではないですが、早めに行きましょう。全員が早めに揃えば、早めに出発します。
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