インドシナ最高峰のファンシーパン山!サパで最もおすすめの観光地

サパ

ファンシーパンは、個人的にサパで最もおすすめの観光スポット。インドシナ半島で最も高い山ですが、単純に標高が高いというだけでなく、寺院や仏像など、色々な見どころがあります。

しかし、標高3000メートルを超す高さなので、気温や服装、高山病などが心配だという人もいるのではないでしょうか。また、頂上までの行き方や、観光に必要な時間を知りたい人も多いでしょう。

私は、1月上旬にファンシーパンの頂上まで行きました。ここでは、その時の写真を利用して、ファンシーパンの情報を細かくまとめていきます。

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ファンシーパンの概要

営業時間 7:00~17:00
所要時間 全部で4時間くらい
必要経費 最大で100万ドン

営業時間というのは、サパの中心にあるケーブルカーの駅が利用できる時間のこと。時期によって若干営業時間が異なるのか、ソースによって少々ずれがあります。

英語のサイトでは7:30にオープンという記事もいくつかあったので、詳しくは現地で確認してみることをおすすめします。

所要時間は、サパの中心から出発して頂上まで行ってゆっくり観光、食事をし、サパの街まで帰ってくるまでのトータルの時間です。おすすめはしませんが、すごいスムーズにさっさと行けば、2時間で行って帰ってこれます。

ファンシーパンとは?

ファンシーパンは山の名前。ファンシーパン山はインドシナで最も高い山で、インドシナの屋根と言われています。

標高は3,143メートル。高山病になる可能性もある高さですが、標高1600メートルのサパの中心から、ロープウェイやケーブルカーを乗り継いで山頂まで行くことが可能です。ほとんど歩かないので、足腰に自信がない人でも大丈夫。

景色のすばらしさは言うまでもないですが、山頂付近には大きな大仏や天空にそびえたつお寺などもあり、見どころ満載。

ファンシーパン山頂の天気と気温

ファンシーパンの年間の気温は以下の通り。

  最高気温 最低気温
1月 1℃ -5℃
2月 3℃ -4℃
3月 6℃ -1℃
4月 10℃ 2℃
5月 12℃ 4℃
6月 14℃ 6℃
7月 13℃ 6℃
8月 13℃ 6℃
9月 12℃ 5℃
10月 9℃ 2℃
11月 6℃ -1℃
12月 2℃ -5℃

山頂の気温に関しては色んな情報がありますが、これはGoogleからとってきたものです。

降水量は、はっきりとした情報がないので何とも言えません。しかし、一つだけ言えるのは、山の天気は変わりやすいということ。強風が吹くので、快晴だと思ったら、すぐに雲に包まれたりと、私が滞在していた時もかなり不安定でした。

例えばこれは、山頂にあるビッグブッダ。青空の下に雲があり、高い場所にある大仏というのがよくわかりますね。

数十秒後にはこんな感じになります。さっきまでの青空が一切消え、視界も悪くなり、これが3000メートルの世界かーという感じ。

しかし、とにかく風が強いので、雲はすぐに移動して、また青空に戻ります。

ファンシーパンと高山病

3000メートルなので、高山病になるかならないかの高度だと思いますが、なる人は2000メートルくらいから高山病になる可能性も。

高山病最大の原因は、空気が薄くなることによる酸素不足だと考えられています。しかし、登山でファンシーパンにのぼるわけではないので、深呼吸を意識していればなりにくいはず。

また、体内の水分が不足すると血流が悪くなり、体内を循環する酸素が減少するので、高山病対策として、のどが渇いていなくてもこまめに水を取ることをおすすめします。

ファンシーパン観光に適した服装

私は1月に訪れましたが、思ったよりも寒くなかったです。Tシャツ、長袖の羽織もの、そしてダウンジャケットという装備で登ったものの、ダウンは途中で脱いでました。

上述した情報では、最高気温が1℃ということでしたが、正午に行って晴れていて太陽の当たる時間が多かったからか、興奮していたからか、寒さは特に気にならなかったです。

しかし、夏場でも常に15℃を下回っているので、暑い時期に訪れるとしても羽織るものはあった方がいいでしょう。

また、山頂付近で動き回る場合は、歩きやすい靴を履いていきましょう。

ファンシーパン観光の持ち物

絶対に必要というわけではないですが、あったらもしもの時に便利なアイテムです。

  • サングラス
  • 防寒具
  • 雨具

山の天気は変わりやすいので、日光と雨の両方に対応できるグッズを用意しておきましょう。まぁ使わない可能性も高いですが。

なお、水や食料は山頂付近で普通に手に入りますが、確か水は2万ドンしました。大きなボトルを購入して持っていくのが安上がりです。ほとんど歩かないので荷物にもなりません。

ロープウェイで頂上まで行くには?

一番上まで行くには、サパの街中から3つの交通機関を乗り継ぐことになります。

ちょっとわかりにくいかもですが、全ての乗り物のルートとそれぞれの所要時間は次の通り。詳しくは写真付きで後述します。

  • 行き

①ケーブルカー:サパの中心の駅 ⇒ 中腹のロープウェイ乗り場(約10分)
②ロープウェイ:中腹 ⇒ ファンシーパンのほぼ頂上に近い9.5合目くらい(約20分)
③頂上のケーブルカー:ほぼ頂上 ⇒ 頂上(約5分)

  • 帰り

④頂上のケーブルカー:頂上 ⇒ ほぼ頂上(約5分)
⑤ロープウェイ:ほぼ頂上 ⇒ 中腹(約20分)
⑥ケーブルカー:中腹 ⇒ サパの中心の駅(約10分)

最初にサパの中心の駅で購入するチケットには、①と②および⑤と⑥が含まれています。③、④を利用する場合は、別途現地で購入が必要。

ファンシーパンの費用

2020年から料金が若干高くなりましたが、大人は85万ドン。

サパの中心の駅からロープウェイ乗り場までのケーブルカーが往復10万ドン、そして、ロープウェイの往復料金が75万ドンです。身長140センチ以下の子供は、ロープウェイのみ55万ドンになります。

これが、山頂付近にある、ファンシーパンの頂上まで連れて行ってくれるケーブルカーのチケット。行きが7万ドン、帰りが8万ドン、往復で15万ドンかかります。

山の上の地図はこんな感じ。

①がロープウェイを降りたところ。往復15万ドンのケーブルカーは、⑩と⑱を行き来します。

なお、おすすめは、行きだけ購入して帰りは歩いてロープウェイ乗り場まで戻る方法。マップでいう⑪のビッグブッダをはじめ、歩かないと出会えない景色も多いです。

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3つの交通機関で山頂へ行く手順

それでは、ロープウェイ、ケーブルカーの乗り方などについて順番に説明していきます。

まずは、サパの街の中心近くにあるケーブルカーの駅を目指します。

お洒落な建物でかなり目立つのでわかるはず。

入り口付近にあるチケットカウンターで85万ドンのチケットを購入したら、そのままずっと奥に進んでいきましょう。乗り場には係員がいるのでわかるはず。

ケーブルカーはこんな感じ。車両の前の方に座れれば、運転席からも景色が見えるのでおすすめです。

車内の様子。座席はあまりないですが、10分程度なので大丈夫。

ちょっとしたアトラクションみたいですね。

丘を登ってロープウェイの駅を目指します。

駅についたら、少し歩かなければなりません。色々写真スポットがありますが、すべて無視してロープウェイの駅を目指せば10分くらいでたどり着きます。ちなみに、ここまでは車でもこれます。

ロープウェイ乗り場で、もう一度同じチケットを提示。

空いていたので、1グループ1台のロープウェイを使うことができました。

車内は広々。重量制限があるのか知りませんが、20人以上が余裕で座れます。

ロープウェイを降りたら、完全に別世界。まぁロープウェイの中でも景色を楽しむことができますけどね。

少し歩いて頂上までのケーブルカー乗り場へ。

これがケーブルカー。すごい斜めの車両です。

真ん中に仕切りがあり、車内で前後に行き来できません。

下の車両に座った方が、景色がめちゃくちゃきれいに見えます。

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ファンシーパン見どころ

見るところはたくさんありますが、せっかく行くのであれば

  • 青空と雲海
  • 天空の寺院
  • 3141メートルの頂上
  • ビッグブッダ

この辺りは押さえておきたいですね。

広がる雲海

まずは、素晴らしい景色を堪能しましょう。

ロープウェイの途中の風景。乗車時間はわずか20分程度ですが、どんどんと高度が上がり、素晴らしい景色が移り変わります。

眼下に広がる棚田。私は1月に行ったので全く青々していませんでしたが、これはこれで美しかったです。

標高1600メートルのところにあるサパの街がめちゃくちゃ小さく見えます。

ロープウェイの終点付近。完全に雲が下にありますね。

そして、これが頂上付近からの景色。写真では伝えきれない美しさがあります。

よく見ると、歩いて登ってきた人の姿も。

天空の寺院(Bích Vân Thiền Tự)

ファンシーパンで最もインスタ映えする景色の1つ。

雲の上からお寺が生えているような錯覚に落ちります。

ロープウェイの終点と同じところにあるので、山頂まで行かなくてもこの写真を撮ることができます。無駄に何十枚も写真を撮りましたし、ファンシーパンを訪れた人全員がここで撮影をするはずです。

3141メートルの頂上

ロープウェイの終点から、7万ドン追加で支払ってケーブルカーに乗ってくるところです。もちろん歩きでも大丈夫ですが。

ここも同様に撮影スポットなので、たくさんの人が写真を撮りまくっていました。太陽の向きが変わっても逆光にならないように、真ん中の旗を中心に、4方向同じ写真が撮れるような造りになっています。

そして、山頂を示す三角錐の看板。しかし、この看板自体はいくつもあったので、結局どこが最も高い場所なのかはいまいちわからなかったです。

なお、この周辺にはベトナムの国旗がいくつかおいてあるので、その国旗を持って写真を撮ることが可能。なかなか大きな旗なので、飛ばされないように注意しましょう。   

ビッグブッダ

個人的に最も感動したのがビッグブッダ。

頂上付近を往復するケーブルカーの駅と駅の間に位置するため、往復ともケーブルカーを利用すると、この仏像には出会えません。登ってこの仏像まで行くのは非常に疲れると思うので、頂上までケーブルカーで行き、歩いてロープウェイの駅まで下山するのがおすすめです。

こんな高いところに、21メートルの巨大大仏をどうやって作ったんでしょうか。真横から撮影すると、雲海も入って空に浮いてるみたいです。

正面から。逆光でしたが非常にかっこいい。

ケーブルカーで下側の車両に乗ると、車内からも仏像がきれいに撮影できます。歩く場合は600段の階段を上る、もしくは下ることになるので、厳しい人はケーブルカーからの往復でビッグブッダをよく見ておきましょう。

なお、仏像の下に入ることも可能。

ササッと出ましたが。

ロープウェイの駅と山頂の間にある寺院など

他にも、山頂付近には色々な見どころがあります。

頂上から歩いて下山していると通過するきれいなお寺。

山の上なのに、すごいしっかり手入れされています。

雲に覆われていることを言い訳に近づかなかった観音菩薩像的なやつ。下山コースから外れるので無視しましたが、普通に近づいておけばよかったと後悔。     

レストランもあるよ

ロープウェイの駅は大きな建物になっており、そこにレストランや軽食を出すお店がたくさん入っています。

広々としていますが、やはり窓際に座りたいですね。

気になる値段は、普通に安いです。ハノイやホーチミンのおしゃれなカフェと同じような価格帯。

日本だと、富士山山頂でペットボトルが500円とかしますが、ここのは手間賃的なやつは含まれてない感じです。

ビーフバーガー。意外に大きくて困りましたが、バンズ以外は全部食べられました。

サツマイモか何かのフレンチフライ。これはまずかった。

フライドチキン。めちゃくちゃ美味しいわけじゃなかったけど、まぁ食べられました。

レストラン以外にも、バインミー(バゲットサンドウィッチ)やコーヒーなどを売ってる小さな店がたくさんあるので、飲食には困りません。

コーヒーは5万ドン。ホットミルク的な白いドリンクが温かくて甘くて美味しかったです。

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ファンシーパン観光の注意点

ファンシーパンにのぼるにあたって、気を付けた方がいいことをまとめておきます。

チケットは捨てずに保管しておく

最初に購入する85万ドンのチケットは、1枚しか発券されませんが、ロープウェイ、ケーブルカーの往復チケットになります。

行きで利用したチケットは帰りにロープウェイやケーブルカーを乗る際にも提示が必要なので、絶対に無くさないようにしましょう。

サパの天気はあてにならない

標高1600メートルのサパと、標高3000メートル超のファンシーパンでは、天候が全く違います。サパが曇っていて何も見えないからと言って、ファンシーパンがそうだとは限りません。

これは帰りのロープウェイ。この雲の上には美しい青空が広がっていますが、その雲の中を抜けている最中です。視界はゼロ。

出発時のサパの街中もどんよりしていましたが、地元の人が今日はきれいに見えると言っていたので、半信半疑で登ったら本当にきれいでした。

もちろん、山の上が全て雲に包まれるような悪天候もあるでしょうが、サパ街中の天候を見て勝手に判断するのではなく、ホテルの人に聞いてからどうするか決めましょう。

はしゃぎすぎない

綺麗な景色を見てテンションが上がるのは分かりますが、地上と同じように動き回っていると、酸欠状態になり高山病になりやすくなります。

特に頂上付近のケーブルカーを使わない場合は、急いで走ったりするようなことは避けましょう。

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ファンシーパン山まとめ

サパ観光に十分な時間を割けないという人は、まずはこのファンシーパンにのぼることをおすすめします。4時間で十分に堪能できるし、ほとんど歩かなくていいので非常に楽。

他の観光スポットに行かなかったとしても、ファンシーパンにのぼるだけでサパに来て良かったと思えるはず。

なお、自力でサパに行く気力がない人は、ハノイからファンシーパンにのぼるツアーに参加するのもあり。


1泊2日から選択可能!ハノイ発ファンシーパン登頂ツアー
▸ハノイ市内からサパへの移動
▸豪華なホテル宿泊
▸ファンシーパンのすべての乗り物代込み

往復の交通からホテルまで全て入っているので、旅慣れていない人にはぴったりのツアーだと思います。

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