新型コロナウイルスの影響で、世界中のフライトが大幅に少なくなっています。もちろん、日本 – タイ間のフライトもその中に含まれていますが、一部運航を続けている路線も。
ここでは、4月2日時点のタイの国際線、および国内線の運航状況、キャンセル状況をまとめています。
また、日本に帰国する人が帰国後に規制されること、タイに再入国する際に必要な書類なども記載しています。
4月6日に出された飛行禁止の措置により、原則4月30日までは飛行機が利用できません。
タイ民間航空局告示
「航空機のタイ向け飛行の一時的な禁止」（第２号）１ タイ民間航空局の最新の告示により，タイ国への国際旅客便の飛行禁止期間を２０２０年４月７日００時０１分から２０２０年４月１８日２３時５９分まで延長する。
２ この期間の飛行のために発行された全ての飛行許可を取り消す。
３ 以下の航空機は飛行を禁止されない。
（１）政府及び軍用の航空機
（２）緊急着陸を行う航空機
（３）乗客の降機を伴わない，給油目的の着陸を行う航空機
（４）人道支援目的，医療目的もしくはCOVID-19感染者を支援するための物品輸送を行う航空機
（５）本国送還のため飛行が許可されている航空機
（６）貨物輸送４ 本件告示が発行される前に出発地を出た航空機の乗客は，感染症法及び非常事態令に基づく決定事項に基づき，１４日間の隔離措置を受けなければならない。
以上，現時点から，追加の指示があるまで適用する。
仏暦２５６３年４月６日
当初は4月18日までの予定でしたが、4月30日までこの措置を延長するという発表が4月15日にありました（CAAT参照）。バンコクから羽田への救済便は利用できますが、バンコクに入る飛行機には乗れません。
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日本-タイ間を運航するレガシーキャリアのキャンセル状況
日本航空（JL）
JL31/JL34（羽田-バンコク）を除く全てのタイ発着線を4月末まで停止。
※JL34便バンコク発 4月3日、4日は運休
※JL033/JL032 4月24日～25日、28日～30日は運航
全日空（NH）
NH847 / NH850（羽田-バンコク）を除く全てのタイ発着線を4月24日まで停止。
最初は全ての便がキャンセルになっていましたが、NH847 / NH850だけが週7往復運航に戻っています。
タイ航空（TG）
全ての日本線を5月31日まで停止。公式ホームページでは一部のフライトが10月24日まで運休となっていますが、最も新しい情報では5月31日になっているため一応新しい方に合わせています。
Thai Airways has temporarily canceled domestic and international flights until 31st May, with Thai Smile to fly domestic routes instead #COVID19 #Thailand pic.twitter.com/SAM0XvyVR3
— Richard Barrow 🇹🇭🇬🇧 (@RichardBarrow) March 31, 2020
わかりやすく表にしました。赤い路線のみ運航しています。※スマホは右にスライド可能
| JAL(日本航空) | ANA(全日空) | TG(タイ航空) | |
| 成田発着（NRT） | JL707 / JL708（～4/30） |
NH807 / NH808（～4/24） |
TG641 / TG640（～5/31） |
| 羽田発着（HND） |
JL33 / JL32（～4/30） |
NH847 / NH850（運行） |
TG661 / TG660（～5/31） |
| 関西発着（KIX） | JL727 / JL728（～4/30） |
TG623 / TG622（～5/31） |
|
| 中部発着（NGO） |
TG645 / TG644（～5/31） |
||
| 福岡発着（FUK） |
TG649 / TG648（～5/31） |
||
| 札幌発着（CTS） | TG671 / TG670（～5/31） | ||
| 仙台発着（SDJ） | TG627 / TG626（～5/31） |
例外もありますが、基本的に4月中は羽田発着のJALとANAが、1日1便ずつしか運航していません。バンコクから日本のそれ以外の都市に行きたい場合は、いったん羽田に降りなければなりません。
タイの航空会社及びLCCのキャンセル状況
タイ航空も含め、タイの主な航空会社の運休予定を紹介。
タイ国際航空（TG）
▸国際線
5月31日まで 全ての国際線を停止
▸国内線
5月31日まで 全ての国内線を停止しタイスマイルに振替
タイスマイル（WE）
▸国際線
5月31日まで 全ての国際線を停止
▸国内線
5月31日まで チェンマイ – プーケット間のフライトを停止
バンコクエアウェイズ（PG）
▸国内線
4月7日～4月30日 全ての国内線を停止
バンコクエアウェイズは2020年4月7日から30日までの間、全ての国内線の運航を停止いたします。お問い合わせは24時間コールセンター1771、または航空券をお買い求めになられました旅行代理店へお願いいたします。ご利用予定のお客様にはご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。 pic.twitter.com/UX7EizWI6H
— バンコクエアウェイズ -日本語広報 (@BangkokAir_JP) March 31, 2020
タイエアアジアX（XJ）
▸国際線
6月16日まで 全ての国際線を停止
タイエアアジア（FD）
▸国際線
4月25日まで 全ての国際線を停止
▸国内線
4月30日まで 全ての国内線を停止
ถึงเวลาปิดเทอม..เเม้จะเป็นช่วงสั้นๆ1เดือน แต่ก็ทำให้รู้ว่าทุกวันที่เราได้ให้บริการผู้โดยสาร เรามีความสุขมาก เราจะกลับมาอีกครั้งด้วยพลังเเละหัวใจดวงเดิม พร้อมบริการที่ดียิ่งขึ้นสำหรับทุกคน แล้วพบกันอีกครั้ง 26 เม.ย.63 สำหรับเส้นทางระหว่างประเทศและ 1 พ.ค.63 สำหรับเส้นทางในประเทศค่ะ pic.twitter.com/xVQvcPoFsK
— AirAsia(Thai) (@AirAsia_Thai) April 1, 2020
ノックエアー（DD）
▸国際線
10月25日まで 全ての国際線を停止
▸国内線
4月30日まで バンコク発 – クラビー着、ナコンパノム着、ナーン着、ローイエット着、メーホーンソーン着を停止
ノックスクート（XW）
▸国際線
4月30日まで 全ての国際線を停止
タイライオンエア（SL）
▸国際線
4月30日まで 全ての国際線を停止
▸国内線
4月30日まで 全ての国内線を停止
日本発着路線の運休期間を2020年４月30日まで延長します。3月16日からの運休により、ご利用のお客様へ大変ご迷惑をおかけしますこと、深くお詫び申し上げます。運休に伴う変更・払戻等の手続きはこちらをご覧ください。https://t.co/2pJghCjjpG
— タイ ライオンエア 日本語公式アカウント (@ThaiLionairJP) March 20, 2020
日本到着後の流れとタイへの再入国
タイ – 日本間の全てのフライトがなくなったわけではないので、日本人が日本に帰国することは可能ではあるものの、タイからの入国者は日本の水際対策の対象となります。
また、タイ側の水際対策もあるため、タイへの再入国も非常に厳しくなっています。
日本到着後のルール
タイを含む複数の国からの入国者には、入国後の14日間に以下のルールが設けられます。
- 自宅や自身で確保した宿泊施設に自主待機、保健所等による健康確認の対象となる
- 公共交通機関（鉄道、バス、タクシー、航空機（国内線）等）の利用不可
入国した日の過去14日以内に『検疫強化対象地域（※１）』に滞在歴（検疫強化対象国として追加された日以降の滞在歴）がある方、『入管法に基づく入国制限対象地域（※２）』に滞在歴のある方には、入国の前後で以下の対応をお願いします。
□ 健康状態に異常のない方も含め、検疫所長の指定する場所（自宅など）で入国の次の日から起算して14 日間待機し、空港等からの移動も含め公共交通機関を使用しないこと
□ このため、入国前に、ご自身で入国後に待機する滞在先と、空港からその滞在先まで移動する手段（公共交通機関以外）を確保すること
□ 入国の際に、検疫官によって、入国後に待機する滞在先と、空港から移動する手段について検疫所に登録いただくこと
加えて、検疫強化対象地域として追加された日にかかわらず、入国した日の過去14日以内に『入管法に基づく入国制限対象地域（※２）』に滞在歴のある方については、全員にPCR 検査が実施され、検査結果が出るまで、自宅等（※）、空港内のスペース又は検疫所が指定した施設等で、待機いただくこととなります（現在入管法に基づく入国制限対象地域の拡大に伴い、一時的に検査対象となる方が急増しており、空港等において、到着から入国まで数時間、結果判明まで１日～２日程度待機いただく状況が続いています。）。
なお、陰性となって入国する場合も、入国から14日間は、ご自宅やご自身で確保された宿泊施設等で不要不急の外出を避け、待機することが要請されるとともに、保健所等による健康確認の対象となります。
（※）自宅等で検査結果を待つ場合、症状がないこと、公共交通機関（鉄道、バス、タクシー、航空機（国内線）等）を使用せずに移動できることが条件となりますので、事前にご家族やお勤めの会社等による送迎、ご自身でレンタカーを手配するなどの移動手段の確保を行ってください。なお、検査結果が判明するまで、ご自身で確保されたホテル、旅館等の宿泊施設には移動できません。
コロナ対策において、全て後手に回っていると言わざるを得ない日本ですが、以下のツイッターから見てもわかるように、羽田空港はかなり感染しやすい状態のようです。
帰国しました。羽田の検疫は人でいっぱい。ここで感染りそう。数日前までは乗り継ぎの国内線は曖昧にしてありましたが（実際は乗れない)今は明記されています。知人の車かレンタカーしか空港からの移動手段はありません。友人が大阪から迎えに来てくれ5時間で大阪到着。これからホテルにこもります。 pic.twitter.com/xuACYvXfNA
— doc@london (@docinlondon) March 30, 2020
これは今日の羽田の海外帰国者の検疫です。
長時間人と至近距離で並ばされて機内で配布すれば簡単に書ける程度の質問表を書いて終わり。
検疫官の方々は無防備。
羽田はアメリカなど海外便多数。
敷地の狭い羽田での形だけの検疫はクラスター発生源にしか見えない。 pic.twitter.com/ibz26BMeIZ— T.YUKIE(脱原発に一票 ) (@catnadeshiko) March 29, 2020
外国人の入国禁止措置と例外
非常事態宣言下では、基本的に一般の外国人はタイに入国禁止です。
例外的に認められている入国は以下の通り。
- 輸送業者
- 乗り物の操縦者など（パイロット、フライトアテンダントなど）
- タイの労働許可証所持者
- タイ国内で任務に就く国際機関の職員、外交使節団、タイ外務省から許可され証明書を持つ者とその家族
- その他、タイ政府が例外として許可するもの
なお、輸送業者と乗り物操縦者など以外は、Fit to Fly Health Certificate（医療保証書）が必要。また、日本からタイに入国する者は、自宅等における14日間の自主隔離となります。
労働許可証を持っている者のタイへの入国は可能なので、タイで就労ビザを持って普通に働いている人は、条件を満たせばタイへ入国できます。しかし、その他のビザ’（学生ビザ、リタイアメントビザ、タイランドエリート等）は一度出国したら入国不可のようです。
タイへの入国方法
3月22日から適用されているタイ王国への入国方法。
フライト前に用意するもの
- 出発72時間以内に発行された、新型コロナウイルスに感染していないことを証明する健康証明書（Fit to Fly Health Certificate）
- 10万米ドル相当以上を保証する健康保険に加入していることがわかる書類
乗客がこれらを提示できない場合、搭乗することはできません。
タイ入国後の手続き
- T.8フォームの記載
- タイ空港公社(AOT)のアプリケーションからの情報入力
タイ政府が危険感染症地域に指定するエリア（日本の一部も含まれる）からの入国後は、AOT Airportsのダウンロードが義務付けられており、それができない者は入国拒否の対象となります。
このアプリは、利用者の位置を入国から14日間追跡することができるといったもので、自主隔離をしていないことがわかると警告されるとのこと。なお、14日を過ぎると追跡もやめ、データも削除されるようです。
タイにいる人はタイにいた方が安心
現時点での両国のコロナに対する意識を見ると、明らかにタイの方が安全。絶対に帰らなければならない用事がある人以外は、タイにとどまった方が賢明な気がします。
タイ政府は、感染拡大がこのまま続く場合は、非常事態宣言を3か月延長する可能性があるとも述べています。日本に一時帰国したい人で、就労ビザを持っていない人は、しばらくタイに戻ってこれないということを肝に銘じておきましょう。
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