バーン ブー ルー ビレッジ(Baan Boo Loo Village)は、チェンマイ旧市街にある森の中のホテルです。
「旧市街なのに森の中」という表現に矛盾を感じる人もいるかもしれません。
ホテルの敷地に入ってすぐのところ。
門をくぐると、街中にあるとは思えない緑と静けさに包まれ、一瞬でその世界観に引き込まれます。
ビレッジ(村)と呼ぶのにふさわしい空間です。ジャングルをさまよっていたら見つけた村という感じですね。
全てが手作りのツリーハウスとなっており、どこを見ても木の温かみが感じられます。
森の中にひっそりと佇むこの村には全部で9部屋の客室があり、どの部屋に泊まっても細部までこだわった装飾、センスの良い家具類が迎えてくれます。
それだけでなく、このホテルのオーナーを筆頭に、スタッフの皆さんの付かず離れずのサービスは一級品。
決して有名なホテルではありませんし、宿泊費も高く、5つ星ホテルと変わりません。
それでも、チェンマイでおすすめのホテルと聞かれたら真っ先にここを挙げたくなります。
- 口コミ評価9.3
- 旧市街ど真ん中の好立地
- なのに緑豊か
- 朝食が絶品
- 5つ星ホテル以上のサービス
今回は、そんなバーンブールービレッジの宿泊レビューになります。
▸部屋タイプ:ライスファーマーハウス
▸広さ:90平米
▸眺め:ガーデン
▸朝食:あり
▸価格:35,000円
バーン ブー ルー ビレッジ (Baan Boo Loo Village)
旧市街のど真ん中にあるホテルなので、敷地面積自体はそこまで広くありません。
しかし、この門を抜けると、まるで森の真ん中にいるような気分になります。
チェンマイで色々なホテルに泊まってきた私ですが、ここはちょっと別格でした。
- 宿泊費用:30,000円~50,000円
- 客室数:9
- チェックイン時間:13時~22時
- チェックアウト時間:4時~11時
- アゴダをチェックする
まず目に飛び込んでくるのは、大きな2つのツリーハウス。
左側の建物の2階が、ロビー兼レストランになっているので、チェックイン時にまずはここに通されます。
何度も言いますが、ここが旧市街ということを忘れてしまうような空間です。
360度見渡しても、自然のものしか目に映りません。
山盛りのウェルカムフルーツ。この他に水とオレンジジュース、お手拭きなども出ました。
オーナー自ら色々と説明をしてくれて、何かあったら直接連絡してくれてもいいと、ラインを交換しました。
宿泊レビュー
コロナの影響でお客さんがぐっと減ったということもあり、なんとこの日の宿泊客は私1人のみ。
ちなみに、以前は欧米人を中心に大人気のホテルでした。
私は最も安い部屋を予約していたのですが、ご厚意でアップグレードされた部屋に通されました。
その名もライス ファーマーハウス。敷地の一番奥に佇む2階建てのヴィラになります。
オーナーも、まさか私が1人だとは思わず、カップル向けの大きな部屋を用意してくれていたのでした。
快適すぎて、この日の観光は最小限にして部屋を楽しみました。
玄関とテラススペース
まずは部屋に入る前の玄関スペース。
ビーチソファーのようなものが2人分用意されており、ここでビールを飲みながらダラダラすることができました。
自然に囲まれると虫が気になるところですが、夕方には蚊取り線香を用意してくれたので大丈夫でした。
部屋の前には目隠し用の草木があるので、最低限のプライバシーは保たれています。
何気なくかけられたモン族の衣装は思わず着用したくなりますが、中にも室内着があるので大丈夫です。
1階のリビングスペース
ガラス扉を開けると、まずは1階のリビングスペースが現れます。吹き抜けになっており、かなり広く感じます。
このスペースには、生活に必要なアイテムが色々揃っていました。
入り口のところには室内履き用のスリッパ。
入ってすぐ左手には、コップや食器、水、コーヒー類などのキッチン用品が大量に置かれていました。
写真下のフルーツは、食べきれなかったウェルカムフルーツです。スタッフが運んでくれました。
その隣には冷蔵庫。
なんか準備万端な雰囲気ですね。全て無料です。
氷にレモンまでそろっており、ウィスキーさえあれば飲み会ができます。
その向かいにはソファーがあり、2階の天井までつながった大きな窓からは、大量の光が差し込みます。
目隠し用の壁が設置されているので外からは見えません。
ソファーの上にもウェルカムフルーツ。
チェックイン時のフルーツもたくさん残っていたので、このフルーツには手を付けていません。
部屋の奥には、パジャマ用のバスローブが用意されていました。
ちゃんと2人分用意されています。
着心地の良い楽な素材で涼しかったです。
2つのバスルーム
1階の一番奥には、やたらと広いシャワールームが設置されています。
さすがにここは木製ではありませんが、独特でオシャレなシャワールームでした。
2人分のバスタオルに、シャンプーとコンディショナー、石鹸が置かれています。
そのシャワールームの向かいには、可愛らしい洗面台と大きな鏡。
ここには大したアメニティー類がありませんが、隣にアメニティー専用の棚がありました。
必要なものは全て揃っていますが、特にびっくりしたのが歯ブラシです。
パッケージにホテル名を入れているホテルは多いです。
しかし、ここでは木製の歯ブラシに直接名前が彫ってありました。
1階だけでも十分生活できそうですが、
続いて階段を上った2階に移ります。
吹き抜けの一部に橋が架かっており、その奥が2階のバスルームになっています。
橋を渡ったら、まずは便器。
こちらにもバスタオル類が用意されていますね。
私は1人で泊まったので全く気になりませんでしたが、よく考えたら便器はむき出しの状態で、扉などはありません。
ただ、寝室からは多少離れているので、特に問題はないと思います。
その奥にはバスタブと、こちらにも洗面台。
こちらの洗面台にもシャンプーとコンディショナー、石鹸がありました。
ใบว่าน(bai van)という、オーガニック商品で有名なメーカーのものですね。
石鹸はともかく、シャンプーとコンディショナーが2本ずつ、全て新品で置かれていました。
ちょっと開封に躊躇しましたが、ありがたく使いました。
ドライヤーもちゃんとあります。
びっくりするくらいの熱いお湯が出ますが、バスタブはちゃんと使えます。
ただ、水量も多く、使用後はこうなるので気を付けましょう。
真下が先ほどのシャワールームなので、多少濡れる分には問題ありません。
2階奥の寝室
寝室は、階段を上がって手前のスペースにあります。
バスルームから見るとこんな感じ。
奥のガラス扉が寝室です。
扉の前にはインテリアとしての木製チェアー。
中は、奥にキングサイズベッドのある広々とした部屋になっています。
この建物のメインスペースですね。
結婚初夜のカップルが寝るための部屋だ的な説明を受けましたが、何となくわかる感じもします。
ベッドの横にもちゃんと電源があります。
この部屋にある電線は、全て木の柱をうまく利用して設置されているので、見た目がすっきりしていました。
エアコンも、機械っぽい部分が隠れるように竹で囲われています。
部屋の手前には木製の椅子が2人分。
家中に座るところがたくさんあるので、正直ここには座っていません。
向かいには木製のタンス。中には大量のハンガーと、寒い時用の予備の掛布団が入っていました。
その横にあるのが巨大な金庫。その辺のホテルにある一般的なセーフティーボックスの2倍はあります。
殺虫灯に殺虫ラケットも用意されており、寝室の虫対策はばっちり。快適に眠れました。
殺虫灯は電気を消しても光っていますが、タンスの影に隠れるように配置されているため、ベッドからは見えません。
ガラスの多い建物ですが、1階、2階ともに目隠し用カーテンがあるので、カップルや女性も安心して宿泊できると思います。
ホテルの朝食
朝食は猫のいるレストランでいただきます。
前日に、「今日はあなた1人なので、朝食は何でも好きなものリクエストして!」と言われていました。
カオソーイの食べ比べにはまっていた私は、カオソーイを注文していました。
コーヒーメーカー(私1人用)。
パンとフルーツ(私1人用)。
お客さんが1人だと適当になりがちな気もしますが、全然手が抜かれていない感がすごかったです。
この他、スイーツもいくつかあってちょっとびっくり。
もちろん食べきれませんが、ありがたく少しずついただきました。
そしてメインのカオソーイ。想像の斜め上を行くものが出てきました。
「どうせ普通のは食べ飽きてるだろうから、タイヤイ風カオソーイをアレンジしてみたよ」とのこと。
見た目も一流レストラン並みですが、美味しすぎてびっくりしました。
アゴダには、「レストラン営業すればいいのにと思う位全てが美味しかった」という日本人のコメントがありましたが、全くの同感です。
続いて出てきたデザート、カオニャオマムアン(マンゴーとモチ米)。当然のように美味しかったです。
お客さんが私1人だったので逆にVIP待遇だったのかもしれませんが、5つ星ホテルのビュッフェ以上の満足感を得られました。
バーン ブー ルー ビレッジ への行き方と周辺地図
このホテルの唯一の欠点が、場所が分かりにくいという点。初めは迷いましたし、タクシーもわからないと思います。
ワットプラーサート(วัดปราสาท)というお寺の真裏に位置します。
車やタクシーで行く場合は、このお寺の脇道を入っていきます。
最初の曲がり角を左折すれば左手がホテル、向かいが駐車場となっています。
小さいですが、曲がり角には看板があるのでわかるはず。
なお、徒歩なら日中はお寺を突っ切って裏道に出ることも可能です。
夜は誰も歩いていないくらい静かになりますが、危険という感じではありませんでした。
- セブンイレブン‥徒歩5分
- ワットプラシン‥徒歩5分
- スアンドーク門‥徒歩8分
- 三王記念像‥徒歩10分
- ワットチェディルアン‥徒歩13分
ワットプラシンをはじめ、観光の拠点としても申し分ない好立地です。
まとめ
私が泊まったのはカップル用の部屋ですが、もちろんファミリー用の部屋もあり、非常に人気です。
5つ星ホテルの設備はありませんが、チェンマイらしい雰囲気や自然を気軽に楽しみたい人には最高のホテルだと思います。
逆に、新しくてきれいな部屋に泊まりたい、同じ値段を出すなら5つ星に泊まりたいという人には向いていません。
しかし、タイ全土を探しても、こんな体験ができるホテルは他にないと思います。
いつもと違った旅行をしたい人におすすめです。
コメント