バンコクから気軽に日帰り観光ができる世界遺産アユタヤ。
そのアユタヤへの行き方は大きく次の4つに絞られます。
- タクシー
- ミニバス(ロットゥー)
- 電車
- 現地ツアー
それぞれにメリット・デメリットがあるので、予算や体力、状況に合わせて使い分けましょう。
私は10年以上バンコクに住んでおり、全ての手段を体験済み。
2020年にまたアユタヤに行ってきたので、最新の情報を織り交ぜながらそれぞれの行き方を比較・紹介していきます。
4つのアユタヤへの行き方を比較
所要時間 | 値段 | 特徴 | |
タクシー | 片道1~1.5時間 | 2000バーツ~ |
▸自由に動ける |
ロットゥー | 片道1~1.5時間 | 70バーツ |
▸移動時間が短い |
電車 | 片道1.5~2時間 | 15バーツ~ |
▸旅を楽しめる |
現地ツアー | 拘束時間6時間~ | 2000バーツ~ |
▸効率的で安心 |
※タクシーだけは1台当たりの料金なので、例えば2人で行く場合は1人当たりが1000バーツとなります。
タクシーを使ったアユタヤへの行き方
タクシーでアユタヤに行くメリット
▸自由な時間に出発可能
▸好きなところだけ行ける
タクシーでアユタヤに行くデメリット
▸トラブルになるリスクがある
▸交渉が絶対に必要
タクシーの特徴
とにかく自由に旅行したいという人におすすめのツアー手段。好きな時間に出発して、好きな場所を回ることができます。
しかし、運転手と行き先や料金などの話をしっかりと詰めなければならないので、タイ語力が必要です。旅慣れた人なら何とかなりますが、それでも交渉はマスト。
アユタヤ行きタクシーの探し方
方法は以下の3つ。
- 流しのタクシーをつかまえて交渉
- ホテルで呼んでもらう
- 事前に予約しておく
自由に旅行したい人の場合は、事前に予約しておくのも面倒だと思うので、最もおすすめなのはホテルで呼んでもらう方法。
「明日は暇だからアユタヤでも行こう」と思ったのが前日の夜であっても、翌朝にはタクシーを手配してもらえることが多いです(ホテルによります)。
一方で、ドライバーの都合にもよりますが、アユタヤ1日観光であれば、流しのタクシーでも快く応じてくれることが少なくありません。
しかし、どういったタイプのドライバーにあたるかは完全に運。
- 英語で意思疎通もできない
- ぼったくろうとしてくる
- アユタヤの遺跡を知らない
といったリスクがあり、さらにひどいと、変なところに連れていかれて金を出せと言われるなど(ほぼないと思いますが可能性の話です)、何が起こるかはわかりません。
そういった理由から、安心してタクシーで遺跡を回りたいのであれば、ホテルで呼んでもらうのが無難なのです。
ただし、同行者にタイ語が堪能な人、タイ歴が長い人が加わるのであれば、流しのタクシーのリスクは最小限に抑えられるでしょう。
アユタヤまでのタクシー料金
前提として、タクシーでバンコクからアユタヤに行くには、安くて700バーツ程度かかります。
片道だけタクシーを使うのであれば、グラブタクシーを使うのが最もトラブルに巻き込まれない方法なのでおすすめです。
一方で、行きも帰りもタクシーで、しかもアユタヤ市内を観光したいとなると、流しのタクシーの相場は2000バーツ以上。
あまりケチると車内の雰囲気が悪くなったり、行きたいところに行ってくれなかったりすることもあります。
経験上ですが、楽しみたいのであれば、逆に少し多めに出した方が絶対に楽しめます。例えば、2500バーツと言われたら3000バーツ払うなど。
それでも、3人4人で行くなら確実にツアーより安いです。
アユタヤにタクシーで行く場合の注意事項
▸交渉は必要
最近は最初から相場の料金を提示するドライバーも増えてきていますが、やはり交渉はしてみた方がいいです。特に、少しでも安く行きたいなら、ちょっと粘ってみましょう。
▸料金に含まれる項目のチェック
ガソリン代、高速代は含まれているかは事前にチェック。通常は含まれているはずですが、あとで請求されることもあります。
▸拘束できる時間のチェック
アユタヤに行って適当に3つくらい遺跡を見せて帰ってこればいいだろう。みたいに考えるドライバーもいます。
行きたい場所を10カ所くらい挙げて、午後6時くらいにバンコクに戻ってくるようにしたいなど、具体的なプランを伝えた上での交渉が必要。
- 事前に計画を立て、地図で行きたいところをまとめておく
- できればタイに詳しい人を同行させる
ロットゥー(ミニバス)を使ったアユタヤへの行き方
ミニバスでアユタヤに行くメリット
▸安くて早い(片道70バーツ)
▸アユタヤですぐに観光に移れる
ミニバスでアユタヤに行くデメリット
▸車内が窮屈
▸時刻表がない
ロットゥー(ミニバス)の特徴
アユタヤのロットゥー乗り場の場所がいいので、ついたらすぐに観光に移れるし、帰りもスムーズ。レンタル自転車屋にも近く、さらに有名どころの遺跡にも近いので、ロットゥーを使えば楽に観光できます。
時刻表はありませんが、アユタヤ行きのミニバスの発着頻度は高く、どれだけ長くても30分待てば出発します。そのため、時間に合わせてホテルを出るというようなあわただしさはありません。
車内はこんな感じ。3席並ぶシートが4列あって、助手席にも乗れます。
狙い目は、足を伸ばせる2列目、運転手の後ろの席。
バンコクのロットゥー乗り場
ミニバス乗り場はモーチットです。しかし、BTSの駅からは少し離れているので、駅からはタクシーを使うのがいいでしょう。
タクシーだと、駅から10分もかからないはず。
なお、BTSやMRT(地下鉄)で最寄り駅まで行く場合は、以下の出口を利用しましょう。
- BTSモーチット駅 2番出口
- MRTチャトゥチャックパーク駅 4番出口
そのままタクシーに乗ってミニバス乗り場までスムーズに行けます。
道の反対側から乗ると、時間をかなりロスするので気を付けましょう。
ちなみに、モーチットには大きなバスターミナルとミニバス用の2つのバスターミナルがあり、アユタヤ行きで使うのは後者。
รถโดยสารขนาดเล็ก(ロッ ドーイサーン カナーッ レック)という名前です。
ミニバスステーション的なことを言えばわかるはずですが、不安な方は上記のタイ文字、または地図をドライバーに見せましょう。
敷地内には複数の建物があります。アユタヤ行きは、B棟の4番で購入します。
チケットを購入したらそのまま奥に抜け、92番のところに行ってスタッフ(運転手)にチケットを見せましょう。
あとは、出発まで車内で待つだけ。トイレ休憩はないので、不安な人はチケットを買った後にトイレに行っておきましょう。
アユタヤで到着するのが以下の位置。
大通りを渡って北上すると、すぐにレンタルサイクルショップの並ぶエリアなので、非常に便利です。
レンタルサイクルについては、アユタヤの回り方!自転車・トゥクトゥクを使った観光モデルコースを参照ください。
アユタヤのロットゥー乗り場
1日の観光を終えて、レンタルサイクルを返してから歩いてこれる位置にあります。
こちらはモーチットとは違い、購入場所が一目瞭然。
この料金所で70バーツを払えば、すぐ横に停車しているロットゥーに乗れと言われ、いっぱいになるまで待機するだけ。
なお、バンコクでのミニバス降り場はBTSのすぐ横なので、すぐに電車に切り替えることができて便利です。
電車を使ったアユタヤへの行き方
電車でアユタヤに行くメリット
▸旅をしている気持ちになれる
▸安い
電車でアユタヤに行くデメリット
▸出発時間が限られる
▸時間がかかる車両もある
電車の特徴
車窓から風景の移り変わりが見られるので、旅をしている雰囲気をゆっくりと味わうことができます。また、安い席は他の交通手段より圧倒的に安いです。
本数が少ないため、使える車両に限りがあるのがネックになるかもしれません。
しかし、移動時間自体はそんなに変わらないので、時間を合わせられるならこっちを使うのもあり。
エアコンなしですが、電車が動いている時は窓から風が入ってくるので多少涼しいです。
エアコンガンガンでかなり寒いです。シートも独立型で、こっちの方が座り心地はいいです。
暑いのが苦手なら二等ですが、乗り心地だけでいうと、2時間も乗らないので三等でも問題ないかな。という印象。
アユタヤ行き電車の時刻表
とりあえず、観光に使われそうな電車の時刻表だけを載せます。
バンコク発の時刻表
電車番号
|
バンコク出発時刻
|
アユタヤ到着時刻
|
111
|
7:00
|
8:37
|
75
|
8:20
|
9:41
|
7
|
08:30
|
09:47
|
201
|
9:25
|
11:27
|
71
|
10:05
|
11:24
|
8時半の電車を逃すと、アユタヤに到着するのが昼くらいになってしまうため、できれば8時半のを使いたいですね。
逆に言うと、7時だと朝が大変なので、実質使えるのは8時20分、8時30分の2本のみです。
アユタヤ発の時刻表
電車番号
|
アユタヤ出発時刻
|
バンコク到着時刻
|
8
|
18:06
|
19:25
|
210
|
18:48
|
20:35
|
102
|
19:16
|
21:10
|
146
|
19:25
|
21:10
|
22
|
21:42
|
22:55
|
ちなみに、18時の前の車両は16時半発、21時の後は翌日の午前3時発なので、普通に使えるのがこの辺りだと思います。
もっと詳しい時刻表は、以下から確認可能です。
Origin(出発地)とDestination(目的地)にそれぞれBangkok、Ayutthayaと入れればすぐに出てきます。
そんなにコロコロ変わらないと思いますが、運休などもあるため一応チェックしておくのがおすすめです。
電車の乗り方
今のところは、バンコクのフアランポーン駅から乗るのが、最もオーソドックス。
地下鉄MRTのフアランポーン駅2番出口から出れば、目の前はすぐに国鉄バンコク(フアランポーン)駅となっています。
それ以外の出口を使うと面倒なので、MRT2番出口から外に出ましょう。
中に入ればすぐにチケット売り場のブースがあります。どこでもいいので「アユタヤ」といえば、一番早く出発する車両のチケットを売ってくれます。
見た目で判断されたのか知りませんが、何も言わなければ3等車両になるかも。
ちなみに、ネットには15バーツと書かれていましたが、1人20バーツでした。それでも安い。
見方はこんな感じです。
アユタヤ駅から観光までの流れ
アユタヤ駅についたら、日帰り観光の場合は以下の2つの選択肢が挙げられます。
- すぐにトゥクトゥクで観光を始める
- レンタルサイクルを借りて観光する
トゥクトゥクで観光する予定の人は、駅を出てすぐのところにもいるので、そこで交渉しましょう。
トゥクトゥクの乗り方については、以下のページで詳しく解説しています。
駅を出てすぐのところには、レンタルサイクルショップもあります。
このマップでいうところの①番ですね。
メインとなる遺跡群は川の向こう側にあり、川を渡ってすぐのところ(②番)でも自転車を借りられますが、帰りも電車を使う予定なのであればここで借りてしまうのもあり。
いずれにしても、まずは船で川を渡ります。
駅の前に立って駅を背にしたら、こんな感じの光景が広がっています。
道を横断し、写真の赤丸のところの細い道を突き当たりまで突っ切りましょう。
突き当たりには渡し船があります。すぐ横の料金所で、一人5バーツを支払います。
駅の近くで自転車を借りた場合は、5バーツ余分に払えば一緒に船に乗せることが可能。
船を降りてすぐのところにあるレンタルサイクルショップ。バイクも置いてありました。
もう少し街中まで歩けばたくさんのレンタルサイクルショップがあります。
先ほどのレンタルサイクルショップのマップ。
帰りも電車なら①番か②番、帰りはミニバスを使うなら③番で借りるのがいいでしょう。
現地ツアーを使う行き方
現地ツアーを使うメリット
▸何もわからなくても安心
▸有名どころを効率的に回れる
現地ツアーを使うデメリット
▸自由度が低い
アユタヤ行き現地ツアーの特徴
ツアーを利用する唯一のデメリットは、自由がきかないため好き勝手に行動できないという点。しかし、そこが重要でないのであれば、アユタヤ観光にツアーを利用するのは非常におすすめです。
たくさんの種類の中から自分にあったものを選ぶことができますし、どのツアーに参加しても主要な遺跡は必ず回るため、効率的にアユタヤを観光することが可能。
自分にあったツアーの選び方
人によって、ツアーに求める基準は違います。
- 朝が弱いから午後発がいい
- アユタヤの有名どころを全部回りたい
- タイが初めてだからバンコク観光もしたい
- 丸1日ツアーで観光を満喫したい
など、要望は様々。
ツアーの選び方を詳しく説明するとかなり長くなってしまったので、専用のページを作りました。
全てのツアーを比較しておすすめツアーをまとめているので、あわせてご覧ください。
自分にあった方法でアユタヤに行こう
大きく、
- タクシー
- ミニバス(ロットゥー)
- 電車
- 現地ツアー
の方法を紹介してきました。
例えば、電車で行ってミニバスで帰るというような、組み合わせもできます。
アユタヤ観光に割ける時間なども踏まえて、ご自身に最も合った方法を利用しましょう。
以下は、ツアーを使ったアユタヤ観光から、個人で回る時のおすすめルート、その時に使える有名な遺跡などをまとめたページなどです。
アユタヤ観光に役立つと思うので、合わせて見てみてください。
アユタヤ観光に役立つページ
アユタヤの基本情報
ツアーを使ったアユタヤ観光から、個人で回る時のおすすめルート、その時に使える有名な遺跡などをまとめたページなどです。
アユタヤでおすすめのホテル
ツアーを使えば効率的に回れますが、アユタヤを隅々まで回りたいなら2泊くらいはしたいところ。
以下のページでは、ジャンル別で評判の良いホテルばかりを集めています。
アユタヤの名物グルメ
アユタヤの名物と言われる、川エビ、クイッティアオ ルア(タイラーメン)、ロティサイマイ(お菓子)を紹介しています。
アユタヤの人気カフェ
バンコクに負けず、アユタヤにもオシャレなカフェはたくさんあります。
寺院巡りの休憩でカフェに入ることを考えているなら、以下も参考になると思います。
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